何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

満昌寺の庚申塔

2016年10月25日 | 石仏巡り

【神奈川・横須賀市】鎌倉幕府初代将軍・源頼朝が忠臣・三浦義明を追善するために建立した満昌寺に鎮座する庚申塔群。 茅葺風銅板葺の重厚な山門の直ぐ左手に、14基の庚申塔と1基の石仏が基壇上に整然と並んでいる。 庚申塔は笠付型6基、駒型6基、光背型1基、柱状型1基で、最も古いものは江戸時代寛文13年(1673)に造立された笠付型青面金剛庚申塔、新しいものは明治16年(1883)造立の駒型文字庚申塔「庚申 申子 塔」である。
最も興味を引くのは、文化5年(1808)造立の青面金剛庚申塔で、胡坐を組んだ邪鬼が右腕を立て、肘と頭で青面金剛を支えながら踏ん張っている姿の庚申塔だ。

山門横の基壇上に並ぶ庚申塔群..中央の大きな庚申塔は貞享四年(1687)造立で「妙法蓮華経帰命帝釈天王..」の刻
 
駒型文字庚申塔の左は明治十六年(1883)造立の「庚申 申子 塔」、右は「青面金剛王」で弘化二年(1845)造立/左の舟形光背型青面金剛庚申塔は元禄六年(1693)造立(2鶏、3猿)、右の笠付型青面金剛庚申塔は寛延四年(1751)造立(1鬼、3猿)
 
笠付型青面金剛庚申塔..左は延宝六年(1678)造立(3猿)、右は寛文十三年(1673)造立(2鶏、3猿)/寛文十三年庚申塔は三猿が正面と側面にそれぞれ1匹ずつ
 
笠付型青面金剛庚申塔..左は貞享二年(1685)造立(1鬼、3猿)、右は文化五年(1808)の造立(1鬼、3猿)/文化五年庚申塔は邪鬼が右腕を立て頭と共に青面金剛を支えている

2列に並ぶ庚申塔..手前左の駒型青面金剛は享保十二年(1727)造立(1鬼、2鶏、3猿)、中央の駒型「金剛王」は文政四年(1821)造立(3猿)、右の柱状型「庚申青面金剛」は安永二年(1773)造立(3猿)

手前後方に2基の駒形文字庚申塔と舟形光背石仏があるが、右端の「庚申塔」は明治五年(1872)造立、次の「猿田彦命」は弘化四年(1847)造立
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする