黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ポルトガルの四月』浅暮三文(早川書房)

2009-03-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
ドイツのフィッセンで、乗っていたバスが事故に遭った男は、そのショックで記憶喪失に。持っていたパスポートによると“本昌治”という日本人であるらしい彼は、ロマ(ジプシー)の少年・ウィミンに助けられる。
途方にくれる中、宿で食べたブダン(豚の血糊のソーセージ)がきっかけとなって記憶の断片を取り戻した彼は、その後、独特な臭気をもつ食べ物を食べると記憶が蘇ることに気づく。
失われた自分の記憶とそんな食べ物を求め、ヨーロッパをさ迷うことになった彼。そんな周囲をうろつくウィミン。やがて彼の前に中本と金子という男たちが現れ、は彼を“田口”と呼ぶ。どうやら彼はある犯罪に加担し、その分け前の分配に絡む重要な事柄を握っていたらしいのだが……

五感を取り上げた作品が多い浅暮さんですが、今回は“味覚”を素材とした作品。
いろいろな食べ物が出てきて楽しいです(大分アレな感じのものが多いですが…/笑)。

<09/3/31>


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