ゴールデンウイークを迎えるころには、
やわらかだった樹木の新芽も、少し力強くなって、緑が濃くなる。
そして、庭先には色とりどりの花々が咲き始めるので、
植物の世話をしている人には、至福の時だ。
ただし、その至福の時期を迎えることができる人は、
寒い時期から自分の植物の管理を怠らなかった人だけだ。
お庭の手入れを怠った人には、お庭からそれなりの仕返しがある。
そのお庭の手入れを怠った人というのは、ほかならぬわたしである。
今シーズンは、今まででいちばん怠けたかもしれない。
結果として、まず、3月につくしに大敗し、
カラスノエンドウは広がり放題、
(温暖化のせいか、ここのところずっと、カラスノエンドウは越冬している。)
ノゲシの大量発生を招き、綿毛も大いに飛ばされてしまった。
それだけではない、ノゲシは伸び放題で、
わたしの背丈を超えるほどにもなっているので、
刈り取らなければ、もう庭の奥まで踏み込めない。
それに、さくらんぼの木の近くにも寄れない。
仕方がないので、ゴールデンウイーク明けに、
とりあえずさくらんぼの木の周りのノゲシをすべてやっつけた。
さくらんぼを収穫したいのならやるしかない。
熟したさくらんぼは、太陽の光を受けて、
透き通った朱色がピカピカ光って本当に美しい。
大地の恵みに心から感謝しながら、収穫するのだ。
さて、そのさくらんぼだが、
わたしが独り占めしていいというわけではない。
うちの庭に来ているたくさんの鳥さんたちと分け合うのだ。
ご近所のさくらんぼ事情も、例年になく厳しい。
わたしの知っているさくらんぼの木がなくなったり、
枝を大幅に落とされたりしている。
鳥さんたちが、自由にさくらんぼを食べることができるのは、
近辺ではもううちだけだ。
うちも、豊作というわけではないが、
(そりゃそうだろ、ほおっておいたんだから・・・)
自分が必要なだけを収穫して、残りは鳥さんたちのおやつに。
うちでゆっくり召し上がれ。
☆今日の音楽
『フレンチ・カフェ・ミュージック~パリ・ミュゼット~』RESPECT RECORD RES-112
シャンソン「さくらんぼの実る頃」の音源を、わたしはデジタルで持っていないので、
こちらの気持ちのよいアルバムを。