FUNAGENノート

私の考えたことや、読書から学んだことを伝えます。
私の脳は書いたり読んだりすることで研ぎ澄まされると思っています。

絶滅危惧種のつぶやき

2017-06-18 18:32:31 | コラム
 以前に一回掲載しましたが、今回改めて掲載します。私の悩みは、私のような高齢者(70歳代も含めて)は、ブログを読むことがほとんど出来ないことです。一つ皆さんのお力で、読む機会を与えていただければ幸いです。(同世代と共有できないのが残念なんです。)
絶滅危惧種のつぶやき
 私もとうとう81歳、昭和の激動期、第二次世界大戦、敗戦、戦後の貧困と混乱、60年安保、労働争議、70年安保、東西冷戦の終焉、高度経済成長、バブル崩壊、低成長時代を過ごした人間です。こういう人間ももう少なくなったでしょう。もう絶滅危惧種かもしれません。その中でも、81歳もなって、まだ、ホームページの発信や、ブログ(フォトやエッセイ)などやっているのも、それ以上に絶滅危惧種かもしれませんね。
 しかし、それは時代がくればそうなるので、いたしかたないとして、私の読む本の著者には、中堅もいますが若手の論客が結構います。彼ら、彼女らも自分で、「私たちは大学内では、絶滅危惧種だ。」と何かの本に書いてありました。それは困ったことだと思っています。かえって、外国の方がしっかりと現在の危機を感じ取り、行動している若者は多いのではないでしょうか。
 この今の日本の現状を、みなさんはどう思っているのでしょうか。みなさん方も、私からみればそうとう若いでしょう。そういうあなた方は、今の若者をどのように見ているのでしょうか。
 第一、私の読む本は、地方都市(そこに大学があっても)の書店などにはあまりありません。せいぜい、新宿の紀伊国屋書店にいけばなんとかなる状況です。それでもなければ、書名で検索しアマゾンで購入というのが現実です。今の大学生は、本を読まないのかな、マンガは読んでも。サラリーマンもそうですね。電車でよくマンガを読んでいます。
 先にも述べたように、私は現在81歳の高齢者で、世が世であれば、この世にはいないでしょう。人間の寿命も随分長くなったものです。こんな人間が、もう燃えさしのような人間が、こんなライフワークを送っています。
 6年前までは、札幌市に在住していました。3、11の大震災のあとの5月に調布市に移住してきました。(息子の関係で)
 今は、あちこちに出かけて写真を撮ったり、先に述べた紀伊国屋書店に行って、書物の探索をして、これはという本を買ってきて読むこと、それに、その本たちに刺激されて、自分の考えをまとめたりするのが日課になっています。
 ホームページも自分で作成しました。Webデザインは、独学で78歳の時に学びました。ご承知のように、ワープロで作成はできませんから、機械語(HTMLやCSSなど)も真剣に学習しました。この種の本を出版していた会社にはよく質問しました。彼女からは、「私の72歳の父親なんてそんなことできないですよ、すごいですね。」とお褒めの言葉をいただきました。それに、昔から撮りためた写真(フィルム時代のは、デジタル化、それも自分で)をまとめたかったことがきっかけでした。そして、今は写真とエッセイが私のライフワークです。
 なぜ、今こんなことを、私のPRまがいに言うのかと言いますと、今現実に問題になっている少子高齢化に対する危惧があるからです。この状態は、これからも続くでしょう。堺屋太一の言った「団塊世代」が、急激に高齢化しているからです。私は、かろうじて「団塊世代」ではなく、そうでない者の中の残党でしょう。だから絶滅危惧種です。そいう絶滅危惧種が集まれば、日本の行く末を案じています。口癖は、「まあ、その時には、われわれはもういないけど。」です。それにしても、「団塊世代」の多くの方々や、その以後の世代は、あまり政治や、社会、芸術、文化など語らないですね。カルチャ(合唱団、演劇、絵画など)の参加者も、後継者はいず、絶滅寸前です。彼らは食べ物や名所、健康の話はしますが。(それは私の偏見かな。)だいたい読書なんてしているのかと疑問に思います。一部、学生運動(70年安保時代)や労働組合に関わったことのある者の中に語る者もいますが、今だに教条的に反戦平和、原発反対、沖縄基地問題には熱心で、現地に出かけていくくらいです。しかし彼らには格差社会なんてあまり関係ないようです。年金があり、結構な暮らしをしていますもね。子育て中の若い家庭や、母子家庭、非正規雇用で苦しんでいる若者には申し訳ないぐらいです。バスに乗ると、いやな気がします。次から次と敬老パスですからね。そんな中で、お金を出すのは、決して裕福ではない若い世代です。(私はスイカを使っていますが。)
 それよりも、先に言ったように、若者たちの中で、日夜研鑽に励む方々もいることです。それが、今や絶滅危惧種の様相です。彼らは細々とやっていますが、それが広がらないのです。著書もそんなに売れないでしょうね。出版社も、そんな中で、よくやっているものです。もっとマスコミの方々も、彼らを取り上げてもらいたいものです。書評という形で、紹介するのも一つの方法でしょう。ここでは著者の名前には触れませんが、それらはHPの私の読書遍歴をみてもらえばわかります。私の自己紹介もあります。(funagenで検索可能)
  今の人は、一般的に長文に弱いようですね。それでも、わたしはあえて長文に挑戦していきたいと思います。読んだ本に招かれた私は、自分のコトバに翻訳や編曲して、自分の考えをまとめることにこれからも挑戦しようと思います。特に哲学書となると、結構読み応えがありますね。それをなんとか、私なりのコトバで表現しようと思っています。(私の言うコトバは、言葉と区別している。(少しふれますと、言葉は概念としての言葉、コトバは感情や体感をもった自分のコトバ・・・バラという一般概念の言葉でなく、生きたバラを表現するコトバ)
 FUNAGENノートは細々と、一日40人から多くて50人ぐらいかな、読んでいただいています。名もない人間ですから、こんなものでしょうね。もちろん、名のある方のエッセイには及びもつきません。読者のケタがちがうでしょう。それにわたしの書いていることは、絶滅危惧種的であまり興味のわくものでないでしょうからね。
 こんな81歳の人間がいるということをご理解いただきたい。私の経歴やライフワーク、最近2年ぐらいで呼んだ本、エッセイ一覧など、HPにあります。



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