ベース弾きのひとりごと

ブルーグラスベース弾きのひとりごと
Hearts & Flowerのお知らせ

池田達也さん

2013年12月31日 | このベース弾き・この1枚

池田達也さんのピックアップの紹介を兼ねたミニライブ&ワークショップに行ってきた。

Jazz Lifeの記事で池田さんを知ったのだが、教本も出しており、解りやすい解説でとても役に立っている。

今日はいい音を出すための「構え」「押え」「タッチ」を間近で見ることができてよかった!教わったことを早速やってみたい!
ブルーグラスだけだとわからないことたくさんある。弦のことや楽器に関すること。今日は楽器の違い、弦の違い、タッチの違い、ベースソロの話など、参考になった。そう、ベースはアンサンブルの中で生きてくる楽器なのよね。
ビデオは渡辺真知子さんの「バードランドの子守歌」。ベース一本で唄っているがこのベースが池田さんだ。かっこいいよね!
 


斎藤輝彦

2012年12月23日 | このベース弾き・この1枚

僕もベースを弾き始めて30年になる。ブルーグラスをやりたくて渋谷の「I」楽器店でマンドリンを買い、マンドリン弾きになるはずだった。つっぱて一人でも(バンドなしで)その道をと思ったが、根っからのおだてに弱い、酒好きで酔うと気が大きくなるなどの性格の弱さからO田内やK松崎たちに騙されていつの間にかベース弾きになってしまった。うらんでないよ。楽しいこと、たくさんあったから!
さておき、齢を重ねるごとにベースという楽器が好きになってきた。Banjoとか他の楽器もいじるけどやっぱりベースが一番楽しい。ブルーグラスでは主にはなれないけど大切なパートであることには違いない。でもやはりベース弾きの皆さんは他のジャンルに目が行くようになる。ジャズ、クラシック… 僕はクラシックへいった。ボウイングベースだ。アルコです。ブルーグラスとは別にベースという楽器を追い求めたい、まだまだ修行中ですが…
ブルーグラスの世界ではエドガー・メイヤーがボウイングを披露しているけど、この人クラシックでは超有名な人。僕もエドガーに誘発されたんだけど、クラシックの世界にも素敵な人がたくさんいる。

斎藤輝彦さん。たまたまユーチューブで見つけた人。高価なベースを何本も盗まれたことでも有名らしい。音大学でのベース(コントラバス)弾きではめずらしいフレンチボウの使い手。
先日、大学の同僚、小松崎健のハンマーダルシマーのソロライブがあり、彼のアルバムにもあるロンドンデリー・エアーがとても好評だった。いい曲だよね!実はこの曲を検索していて斎藤さんを見つけたんだけど、曲といい収録されていたのが札幌といい、小松崎のことも思い合わせたら(彼もこの曲が好きらしい)、何ともいい感じなんだな!
皆にも聞いてほしい! 

美しいでしょ!かっこいいし!
  
この「あかとんぼ」というアルバムがおすすめ。一曲目がロンドンデリー・エアー。優しくて美しい、時に力強い… いいな! クラシックは苦手、という人にもわかりやすい。
ちなみにこのアルバム日本版発売はないようで、イタリア盤。HMVで買えます。

…いつの日かハンマー・ダルシマーとこの曲をデュエットできる日がくるかなあ…?






 


ジェイク・ターロック

2012年10月02日 | このベース弾き・この1枚

一番大好きなベース弾き ジェイク・ターロック

ブルーグラスを始めた頃はフラット&スクラッグスってあまりピンとこなかったなあ。どちらかというとビル・モンローのサウンドの方がよかったかな。Blue Ridge Cabin HomeやTour Love Is Like a Flowerがバンドの練習曲というよりレパートリーになった頃からフォギーを夢中になって聞き出した。そう、このターロックのビートに酔いしれだしたのです!

http://www.youtube.com/watch?v=qfeeLgHvROA&feature=related

何が好きかって、わかるでしょ!この笑顔、このビート、もちろんスラップのテクニックも!もちろん当時は映像なんてなかったので写真やライブでのジェイクのおしゃべりなどで想像するしかなかったけど。ビートの強いドライビングベース、シンプルで軽快なウォーキオングベース、とても人間味が感じられて僕の中にいつまでも置いておきたいベース弾きです。フラット&スクラッグス、僕は親愛をこめてフォギーと呼びますが、フォギーのリズムを支え、、そしてハーモニーではカーリー・セクラー、エバリット・リリーが有名ですが、素晴らしいフォギーマウンテンハーモニーのハイパートを長い間に唄ってきた人です。そして、ジェイクを語るうえでご紹介したいのが、ジェイクのお友達?アンクル・ジョシュです。

このアルバム、ジェイクはソロアルバムなんてないのですが、ジェイクとジョシュの共作のような気がしてなりません。お友達同士でつくったほのぼのとしたアルバムで大好きです。そしてこれ!

http://www.youtube.com/watch?v=79jtXMFOzDs&feature=related

たまらんよねー!いま、こんな映像が簡単にみれてうれしいけど、この二人の映像もたくさんあって、ホント!たまらんよねー!レスターには悪いけど、ジョシュ&ジェイク&フォギーマウンテンボーイズ、たまらんよねー!

 


Haward Watts ハワード・ワッツ

2012年03月19日 | このベース弾き・この1枚

ハワード・ワッツ

僕の好きなベース弾きのトップは、ハワード・ワッツ。そう、この世にブルーグラスを送り出したひとり。ビル・モンローの元に天才バンジョー弾きアール・スクラッグスが、そしてビルを支えるボーカル、レスター・フラットが、この三人をサポートするばかりか、後のブルーグラスフィドル、ブルーグラスベースの礎を築いたチャビー・ワイズ、そしてハワード・ワッツが集まり、ブルーグラスを生んでしまった!

   

僕は、このBill Monroe with Lester Flatt and Earl Scruggs the Original Bluegrass Bandというアルバムが好きで、最初はなんだかださいジャケットだなー、と思いながら買ったんだけど、曲順がいいんだな。

Heavy Traffic Ahead! モンローブルーグラスらしい重量感のある、そしてノリノリのリズム。いきそうでいかないベース、絶品です。

Little Cabin Home on the Hill, When You Are Lonely  いきがらないベースって感じ。4ビートと言うより4つの音がさりげなく聞こえる。ただただ、レスターの唄が良いのです…。この雰囲気でやってる人って少ないよねー。

I'm Going Back to Old Kentucky,  Bluegrass Breakdown, Molly and Tenbrooks, ブレイクダウンのお手本。どこでアクセントを付けるか?ブルーグラスの場合、keyのコードが長かったりするよね。ここをどうするか?頭打ち?強、弱、ちょい強、弱とか?だんだん強とか?ハワードのメリハリの付け方ってお手本です。

Sweet Heart You Done Me Wrong  僕は勉強不足なんだけど、こういうのをウォーキングベースというんだろうな。レスター、ビルの唄とハワードのベースが一緒に歩いているんだ。一緒に唄っているんだ。これ、レスター、ビルの唄とベースだけで、いい曲になったと思うよ! もうひとつ、スクラッグスのバッキングのすばらしさは、なんなんだ!!

Toy Heart,  Will You Be Loving Another Man  なんてウキウキなんだ!歌の内容は多分ちがうと思うけど、ふたつで弾いてもよっつで弾いてもウキウキなのよねー!

My Rose of Old Kentucky  これぐらいのリズムがむずかしいよね。落ち着いた感じがでています。

Summertime is Past and Gone  ワルツだ。ゆっくりした曲ってリズムキープって言うけどスィングしなきゃ意味がない!(ワルツですが…)ハワードは踊っています。

ハワードのベースは忘れてはならないものがあるような気がして、時々一緒にベース弾くんだ。ブルーグラスでベースはあくまでバンドアンサンブルのひとつと思われがちだが、違うんだぞー!ライブで他の楽器はマイクをたくさんぶら下げているのにベースにはなくただの飾りになっているのをたまに見ます。さみしーねー!このサウンドを聞かせなくちゃねー!(日本で唯一のBG雑誌の封筒写真にもベースはありません。ちょっと批判?)

ビル・モンロー、アール・スクラッグス、レスター・フラット、チャビー・ワイズ、そしてハワード・ワッツ、素敵な贈り物をありがとう。

あなた方のおかげで、みんな、生きています。友達の大切さを感じながら…