介山の日記

つれづれに思ったことを書きます。

衆院補欠選挙を終えて 自民勝利と言えるか

2016-10-24 10:37:35 | 所感
昨日、衆議院議員の補欠選挙が行われました。

結果は、僕が予想したとおりですが、先日の
新潟県知事選挙とあいまって考えると、内容
は、必ずしも自民圧勝と言えない気がします。

http://blog.goo.ne.jp/kensuke2015/e/d714a77588f8bb3b137391328d26497e


まず、東京の補欠選挙。

もともと小池知事の選挙区だったのですから、
現職ということもあって、若狭氏が勝利した
のは当然とも言えます。

しかし、若狭陣営は、なるべく与党幹部色を
排除したとの報道もあり、これが事実なら、
やはり、「小池党」の勝利に過ぎません。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161024-00000501-san-pol

もちろん、2014年の衆院選では、
与党(自民小池氏)55.4%
野党(民主・共産・生活)44.5%
の得票率だったのが、今回、
若狭氏(自民)60.3%
野党(民・共・自・社)37.5%
だったうえ、連合が共産を嫌って、
手を引いたらしいので、野党(民共)共闘
が失敗だったことは、明らかです。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/340730#idx-1


つぎに、福岡の補欠選挙。

こちらも、鳩山氏の圧勝で、やはり野党共闘
は失敗だったことは明らかです。

2014年衆院選では、
自民(鳩山パパ)72%、
野党(共産)28%、
の得票率だったのに対し、今回、
自民(鳩山氏)62.2%、
自民(蔵内氏)13.0%
野党(民・共・自・社)23.4%
と、むしろ野党は得票率を下げています。

(以上、得票率につきhttp://hajimetesenkyo.com/category6/entry104.html)

「弔い合戦」に強い自民を証明したと同時
に、ここでも連合の離脱があったのかも
しれません。


しかし、新潟県知事選を見ると、連合の
離脱があった(民進党は自主投票になって
います)にもかかわらず、野党共闘が成功
しています。

僕が先日の日記で、新潟県知事選に触れな
かったのは、地方自治は国政とは異なる、
先々日の日記で述べたとおり、7月の参院
選で野党共闘が成功した選挙区も「例外的」
にあり、新潟もその1つだった、鹿児島県
知事選同様「原発反対」が有利な背景が
あった、からでした。

しかし、失礼ですが、新潟県知事になった
かたは、「原発賛成」から「反対」に回る、
自民から民進に回る、言わば節操があると
は言いづらい候補でした。

しかも、民進党は自主投票だったのです
から、共産党色の濃い候補だったとさえ
言えます。

ここから推測されることは、民進党もダメ
だが自民党(特に原発に安全・安心を説明
できないの)もダメ、という構図です。


この構図は、単に原発に敏感な新潟県知事
選ばかりだったとは思えません。

今回の東京補選も結局、「小池党」の勝利
ですし、福岡補選も、よく見ると、福岡県
連(麻生氏古賀氏連合)に反発した「鳩山
党」の勝利に思えるのです。

つまり、民進党の蓮舫氏問題を始めとする
ゴタゴタは論外としても、そして野党共闘
は大方失敗だとしても、自民党(与党)が
支持されているとは言い難いと思うのです。

若狭氏、鳩山氏、米山氏(新潟県知事)は、
実体はどうあれ、既成政党や与党都県連に
反旗を翻している、というイメージを持つ
候補だったという点が、共通しています。

むろん、昨日投開票が行われた岡山・富山
の県知事選では、「現職有利」のとおり、
与党(相乗りもありますが)の勝利と言え
なくもありません。

が、選択肢がない(衆院総選挙や参院普通
選挙で既成政党から選ばなければならない)
場合には、消去法で与党(自民)を選ぶが、
ちょっとでも既成政党を払拭するイメージ
を持つ候補がいる場合には、なるべく既成
政党を外したい、という民意を感じます。