介山の日記

つれづれに思ったことを書きます。

年金制度改革法案審議に見る無責任

2016-11-30 12:02:06 | 所感
現在、年金制度改革法案を国会で審議
しています。

政府・与党は「改革法」だと言い、
野党は「年金カット法」だと言って
います。

枝葉末節の議論は置いておいて、本質
を問うなら、双方に無責任を感じます。

まず野党。

「年金カット法」だと言いますが、
年金は生活を一定程度保障する趣旨だ
と言うなら、物価が下がった時に支給
額を下げないのはなぜですか?

物価が下がっても、引退世代の支給額
が変わらない(実質、多くもらえる)
というのは、公平だと言えますか?

お年寄りを大事にするのは構いません
が、それによって現役世代(特に若者)
を犠牲にしても構わないのですか?

特に野田政権の時(この間の総選挙や
参院選挙の時ですら)、「持続可能な
社会」を目指して、消費税の引き上げ
を主張したのではありませんか?

支給に不公平が生じて、納付と支給の
バランスが崩れて、「持続可能な社会」
ができると思いますか?

しかも、一人2000円の減額ですら、
「持続可能な社会」を実現するために、
国民を説得できないのですか?

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101700674&g=eco

そもそも、物価の下落(デフレ)を
放置したのは、どの政権ですか?

次の選挙では、お年寄りの支持は得ら
れるかもしれませんが、若者の支持は
得られませんので、そのおつもりで。

つぎに政府・与党。

遅ればせながら、強制徴収を拡大する
ようですが、はっきり言って遅いです。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092000377&g=eco

しかも、強制徴収対象者を「年間所得
350万円以上で未納月数7カ月以上
から300万円以上で同13カ月以上
に引き下げる」という意味が分かりま
せん。

強制徴収しなくてもやっていけた時代
ならともかく、国民に痛みを伴う改革
をしようというのに、「引き下げる」
だけというのは、わけが分かりません。

多数の真面目な人が損をすることに
なります。


どちらも無責任。

お互いに、義務を果たしてほしいです。