随思録

日々思うことを記す。

「緊急結婚特番」を観る

2006-04-04 02:32:29 | Weblog
そろそろ風呂入って寝ないとなー、と思いつつもテレビのチャンネルを切り替えながら眺めていたら、スピードワゴンの小沢と小野真弓が記者会見をやっていた。妙につくりものっぽい印象の記者会見だと不思議に思って切り替えるのをやめた。
記者会見が終わると、場面は一ヶ月前のスピードワゴンの控え室に戻っていた。そこで相方の井戸田に結婚を報告する。井戸田の驚きようったらなかった。それから密着取材のかたちで、カメラが結婚式当日までの二人の様子を追いかけていく。

もしかすると、これは芸能人同士に結婚の準備をさせ、その成り行きを見守るという新手のバラエティなのかなと考え、観始める。小沢は注目する芸人のひとりだ。「甘い」のを聞かせてくれるのだろうか。
それが、だんだん「これはノンフィクションなのではないか」という気持ちに変わっていった。
二人の表情が自然で、とくにいさかいを起こしたときの意識のズレを非常にリアルに感じたからだ。

引き出物の打ち合わせを二人で行う最中、小沢の態度に、小野の眼が怒る。この怒り、演技には見えない。また、結婚に不安を感じる小野がそれを訴え、その小野に対して小沢が「うまく伝えられないけど、気持ちは同じなんだ」と言い、小野が小沢の手をつかんで、すがりつく。この小野が小沢を信じる態度は、やはり演技には見えない。
ほかにも「らしい」雰囲気のシーンがずっと続く。小沢が衣装合わせで照れたり、小野が式場にほれこんだり。
また、挙式で感極まって二人とも涙するシーンは、むしろ情熱的に結婚に至った結果なのだろうかと推察した。

疑問点は多々あった。しかし、自分で考察して解消していってしまう。噂にならないのはおかしいが、式場選びや、ドレス選びなどは、逆にカメラがついていたほうがいいのではないかと想像してみたり、「結婚したら……」という言葉をやたら繰り返し使用するが、これも短期間の交際で結婚に至ったからなのではないかと結論づけたり。
観ながら今日の新聞のワイドショーの欄を確認してしまった。
芸能人の式を中継するって番組はあったが、挙式までの経過を撮影するってまだどこもやっていないよなあなどと感心し、この無茶な企画を立てた人間を末恐ろしく感じた。

カットの声がかかった瞬間、すごいものを見たって気分と、無駄な時間を過ごしたという徒労感が襲ってきた。
「ほぼフィクション」だそうな。
小野の演技力をなめていた……
実は、キスシーンが小沢の肩で隠れていたり、きちんと映さないので、不審には感じていたのだ。(2カットあったが、どちらのアングルも口をつけないキスシーンのものだった)
でも8割信じてしまった。

小野の天真爛漫な魅力は、すごい。
これだまされた人どれくらいいるんだろう。

最新の画像もっと見る