レイ=アウトの特集記事で、ドクターベアとノルブが会談する。
両者それぞれの見解によって、導き出されるスカブコーラルの知性体仮説。
そして、この星の命運にかかわるデューイの計画の真相が明らかにされる。
ホランドは、残された時間が僅かだと知るのだった。【公式あらすじ】
【ファースト・インプレッション】
本編はコピー天国でした。使いまわしの嵐。
んで内容のほうも、さんざん予想された展開が、視聴者置いてきぼりの宗教&情報力学のキーワード垂れ流しのインタビュー形式でさらりと流されてしまったため、ヘビーなマニアでもないかぎり、どうでもいいやと投げ出してしまうような構成でした。せめて公式サイトの「用語集」でいちはやくフォローしてくれれば・・・。
デューイの演説も予定調和でしかなく、いちいち「ギレンだ・・・」とツッコむ気すらおきない内容で、何とも魅力に欠ける展開。
出来上がったカップルの進展しないソフトなベタベタも、何回も繰り返されれば、そりゃつまらないってものでしょう。あいかわらず、作画ひどいし。とどめはクサイ男の放屁だし。
ドクターベアが自分一人で納得してないで、ホワイトボードにノルブが語った「観界」の次元概念を図解して、ゲッコーステイトのメンバー(というか視聴者)に説明してやればまだマシだったのでしょうが、尺の都合上そこまでは割けず、今後のエピソードで仕切りなおし・・・といったところでしょうか。こんなアニメ、子供みないって!
・・・しかし、そんなことはどうでもいいのです! なぜならば!!
「・・・皆のもの、喜ぶがよい! 今日は『アネモネ祭り』だ!!」
「ありがたやー!!」
→近日追加予定です。
【今週のみどころ、ツっこみどころ】A-part
●女児に「臭いッ」と本気で罵られるノルブ。
●雑用係のドギー、今日は撮影助手です。
●妙に凝ったパース。作画危険の第3クールにおいて、それは諸刃の剣。
●ドクター・ベアの、天然パースともいえる骨格。
●アゲハ隊がキャッキャッと楽しそうに作戦を進めているのを尻目に、ふてくされているユルゲンスと女性副官の表情。
●アネモネ。
●ノルブが見た目どおりクサイ男だということ。ずっとフロに入らないとか、そのまんま? もともとの体臭もキツそうだが。
●解説ガール(by北道正幸)と化したエウレカ。
●VC型の補助フォーメーション。アゲハA~Eはブリッジ要員で、VCのパイロットではないようだ。リモートかも?
【今週のみどころ、ツっこみどころ】B-part
●とにかくアネモネ。
●グレッグが10kg体重を落とすなんて、あの体型なら楽だと思う件。ヨリを戻すのにミーシャも満更じゃないということか(笑)。
●別れ際、グレッグがミーシャを抱きしめたときの、ミーシャのうめき声。
●豆を食いすぎたクサレ坊主の放屁。どっから音を持ってきたのか気になるが、まあどうでもいいや、今週は。
●アゲハ隊といっしょにエビ型戦艦のブリッジにいるのは、デューイの親衛隊メンバーか(デューイの復帰時にお披露目された、情報部所属のメンバーたち)?
【初登場人物】
●マサオ(笑)と、その母。なぜかしらないけど笑ってしまう。うふふ、不謹慎。
before after
→
●愚かな群集のみなさん。たくさんアップしたので、好みの人を見つけてみては?
【伏線とか】
●ストナーのかっこいいセリフ。彼が書き上げた記事が世論をひっくり返すときがくるのか。それとも「たった一人の読者」というのがそのまま伏線になるのか。
●グレートウォールを抜けたその先にあるもの。第十観界に至ることがヒトとコーラリアンの共存への希望となるのか?
●人間になりたいというエウレカの願望が強くなり、彼女が本来秘めていたコーラリアンとしての能力が急激に失われつつあるということ。
●デューイと三賢人の対立が今後どう描かれるのか。ゲッコーステイトを加えた三つ巴の展開も、すでに予想の範囲内というのが悲しい。
【判明した事柄・世界観】
●ノルブの発言より。「この世」=「第三観界」=「ヴォダラクの想念の泡」
・・・高次次元である「第七観界(生けるものの思考そのもの)」「第八観界(エウレカが落ち込んでいった精神世界)」「第十観界(全ての生物・世界が統合された意識界=悟りの境地=彼岸)」での事象の1面が、レントンたちの住む世界を形作っているという次元の階層構造についてうかがい知ることができる。
※単純な構造の立方体を例に考えれば、三次元での物体を展開すれば二次元の平面(X-Y軸で構成される正方形)の集合に。四次元での物体(テッセラクト)を展開すれば、三次元での移り変わる立体(X-Y-Z軸で構成される立方体)の集合としてあらわすことができる。
※我々の三次元では立方体の組み合わせで構成される四次元立体の展開図を、分かりやすく二次元である紙上に描き起す(超展開図)ことを試みることは可能だが、エッシャーの騙し画のような、奇妙奇天烈なものとなってしまう。
※二次元世界の住民にとって、三次元世界の住民は、二次元世界を通過するときに映る断面図(CTスキャンの画像のようなもの)としか感知されない。
※同様に考えて、三次元世界の住民にとって、四次元世界の住民の姿は、刻々と移り変わるグロテスクな物体としか認識されない。七次元、八次元、十次元というさらに高次な世界の超存在については、面・立体・時間のほかに更なる未知の要素が複数関わってくるが、とうてい三次元住民にとって理解できる存在ではないと、想像するしかない。
●ヴォダラク≒第十観界における一粒の泡にすぎない、第三観界(物理宇宙)の崩壊が、知的生命体の総量が飽和に達することでもたらされる、という設定。
※ノルブはヴォファラク≒第十観界を「神ではなく、意志をもつ『状態』」と表現し、「第三観界に『迷い』が満ちれば世界は消える」と語る。一歩間違えればトンデモ世界へようこそ!の、宇宙エントロピー増大論ワールド。危険です。自分の身は自分で守りましょう。
●スカブコーラルを知的生命体とすれば、とっくに『件(クダン)の限界』=「知的生命体の総量飽和」=「物理宇宙の崩壊」が訪れているはずだが、スカブコーラルが自己防衛のため休眠状態につき、かろうじて世界の崩壊を免れている・・・という設定。
●「大地(スカブコーラル)が目覚めれば、空が裂ける(物理宇宙の崩壊)」・・・ようやく、この作品の結末の盛り上がりとして用意されたイベントが明らかになりました。ラスボス(デューイ)は世界の終末を目論む、主人公はそれを防ぐ・・・イカン、文字に起こした途端にチープになってしまった。最終クール付近って、本当に作品構成が難しいですね。大半の作品で、どこかでケチがついてしまう。「エウレカセブン」では、とってつけたような盛り上がりにならないことを祈ります。
●グレートウォールの起源。そして、そこに異様な空間が存在し続けてるということ。「件の限界」を免れた原因、その副産物として描かれることで落ち着いてしまいました。
●数千年前に巨大隕石が落下。
●第七観界での力は第三観界に影響を及ぼす・・・望みが実現する、思考はエネルギー。トラパーは星の息吹であり、第十観界へ船をいざなう帆に力を与える風。トラパーからエネルギーを取り出せるのはそのため。
●コンパクドライブはその増幅器であり、エウレカはコミュケーションツール。ニルヴァーシュは船。どれもスカブコーラルが人間のために送り出したもの。
●「魂は人に曳かれ、魄は地に曳かれる」魂と魄、人間と人型コーラリアンが一つの船に乗って彼の岸を目指す・・・。
●おNEWのモンスーノ、VC型のカラーリング(白かよ)と、その能力の一部。
●復帰アネモネの新必殺技。タイプゼロの発動Bバージョン(仮称)みたく、エネルギーを球状に投射していた。
●エウレカはアドロックに会っていた。来週も壮大な伏線回収の予感! アドロックの声は誰かなー?
『今週のワースト1』
●ごらんのとおり、エウレカの顔がひどいことになっています。どういうパースのつけかただ。あいかわらず巨頭症だし。
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