ストラバイトSOS!

愛犬・愛猫の尿の中にキラキラ光る粒々(ストラバイト)が見えたらSOSです。尿のpHチェックに特許pHスティックをどうぞ!

85 茹で野菜厳禁-3

2007年03月25日 08時18分17秒 | 犬・猫
 特許pHスティックご利用の飼い主様から寄せられた○○関係の相談は、たとえば次のようなものです(下記メール発信者は、尿pHが目まぐるしく変化してこそ正常という私の見解を肯定できず弱酸性維持に固執、いったん頭に染み付いた固定観念を覆すのは極めて難しい)。
 「3年程前に膀胱結石で手術したパピヨンの雄を飼っています。手術以来、食事を○○などに変え、毎月一回動物病院で尿検査を行い、pHも安定した値を保っていました。しかし、3年たった今、再び血尿が出てしまい、抗生剤でも治らず、レントゲンを撮ったら膀胱と左右両方の腎臓に結石が写っていました。最適なpHを保っていただけに、何が原因か分からず悩んでいます。確かに水を飲む量は少ないのですが…」
 30人以上の飼い主さんたちに質問させていただき、全員からご回答いただきました。どんピシャリ、見事的中。お一人の例外もなく、皆さん良かれと信じて、我が子に茹で野菜を与え続けておられたのです。これで確信を抱き、2004年3月以降、○○関連のメールをいただくと、私は次のように返信しております。
 「はじめまして。マルチーズ♀2歳の愛犬が膀胱炎になったのですが、出血等の症状がひどくなり、病院で調べてもらったらアルカリ尿(pH8)とわかり、潜血が出ているので○○と抗生剤で治療しました。先日の尿検査ではpH6に下がっていましたが、院長先生から○○は続けるようにと言われました。でも、pHの下がりすぎも怖いと言われましたので、自分で尿検査をするためpHスティックを購入します」
 「ご愛犬の尿のpH検査のためにR型スティックを1袋、ご発注くださいまして誠にありがとうございました。もしかして、ご愛犬は野菜や果物が好きなのではないですか? そうであるなら、今日から早速、運動励行+肉食オンリー(野菜・果物厳禁)を試してみられますよう、お勧め申し上げます。敬具」
 「ご返信どうもありがとうございました。我が家の愛犬は、おっしゃるとおり野菜や果物が大好きです。特に、茹でたブロッコリーには目がないです。膀胱炎と何か関係があるのでしょうか?」
 蓚酸カルシウム結石の多発と○○連用による尿pH急低下との関係について、非力な私には因果関係があるのかないのかさえ考察できません。でも、そんなことは偉い学者先生に任せておきましょうよ。飼い主さんにとって一番大事なのは、学理を勉強することなんかではないはずです。ストラバイト(尿晶)の恐怖から我が子(犬・猫)を救ってあげること。余計な苦労(蓚酸カルシウム結石)を未然に回避してあげること。それには格別の努力を要しません。「茹で野菜」を食べさせない。これだけで問題解決です。
 複雑多岐な迷路に踏み入ったら、原点に戻る。太古以来、オオカミやライオンは獲物を追って全力で走り、血だらけの生肉を食べて何万年も生き続けてきました。森林やサバンナで「茹で野菜」を食べる機会はないし、食べる必要もなかったのです。
 それ故、人間に飼われて家畜化した犬・猫はオオカミやライオンと違う。栄養学的に茹で野菜は不可欠だとする学説があったとしても、そんなのは何万年:せいぜい10数年。むやみに盲信してはいけません。
 我が子(犬・猫)が健康で元気なら、何を食べさせようと構わないのかもしれない。けれど、せめてストラバイトの恐怖に脅えている今だけでも、茹で野菜を食べさせるのは止めましょう。百害あって一利なし。尿をアルカリ性にしてストラバイトを作り、蓚酸カルシウム結石の材料になるだけです。どうか、くれぐれも、変な俗信に惑わされることなかれ。
 我が子がストラバイト⇒○○長期連用⇒尿pH低下のまま上昇せず⇒蓚酸カルシウム結石、という定型的な不運に見舞われた飼い主の皆さん。あなたがたの中で、茹で野菜(枝豆などの豆類を含む)はもちろん、生の野菜や果物なども全く食べさせていないと明言できる方がおられましたら、是非ご一報願います。
 蓚酸カルシウム結石の原因が茹で野菜にあるとする中島説と、○○連用の弊害によるとする噂話のどちらが正しいか。多数の事例を集め、茹で野菜有無の比率を見てみたい。数千:1か、数万:1か? 必ず我が中島説に軍配が上がるに違いなし。Dr.中島健次


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