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平成22年9月2日、贈収賄事件で懲役2年執行猶予4年の有罪判決が確定し、その執行猶予期間を終了した元助役を逮捕・起訴の段階で解職したのは間違いであったと定例記者会見および広報そうか「市長室からお伝えします」で表明したことについて、その真意を市議会で正式に報告。その市長報告に対する質疑が行われました。
質疑は各派代表6名によって行われ、私は自由市民クラブを代表し、最後に質疑しました。
2010.9.2 市長報告に対する質疑~市長の順法精神について。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c3/3af61da4d4476b10ca6dfe328fbf4e8f.jpg)
※木下博信市長との一問一答の質疑は、上の画像をクリックしてご覧下さい。
質疑は各派代表6名によって行われ、私は自由市民クラブを代表し、最後に質疑しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c3/3af61da4d4476b10ca6dfe328fbf4e8f.jpg)
※木下博信市長との一問一答の質疑は、上の画像をクリックしてご覧下さい。
これらの質疑に対し、木下博信市長は「元助役は行政上、不正はなかった。」とし、一方で元助役に対して有罪判決にいたった「司法判断に意義を申し立てるつもりはない。」と矛盾した答弁を繰り返しました。
元助役が有罪とされた「収賄罪」とは、「身分犯」とも呼ばれる公務員だけに適用される犯罪です。つまり、「行政上、不正がない」のであれば、そもそも「有罪」が確定することはあり得ない犯罪であることから、木下市長の主張は矛盾とパラドックスに満ちた発言であり、二律背反であると断じざるを得ない発言でした。
常に法に照らして善悪の判断を求められる法の最高執行権者である市長が、その法律上の善悪の区別や判断ができない人物であることが、多くの市民傍聴者の前で、ストリーミング中継の中で、明確に晒される結果に終わったことは残念なことでした。
また、木下博信市長自らの暴力団組長との「親しい関係」が公共工事における恐喝事件の背後にあったことが判決文で指摘され、木下博信市長自らが任命した元助役が収賄罪で有罪が確定しているにも関わらず、あたかもその原因が職員や市役所のシステム上の問題であったかのような論理のすり替えを繰り返してきたことも残念でした。
二律背反を繰り返したことは議会や市民に対するまやかしの答弁であり、誠意に欠けている。さらに、善悪の区別が市長として判断できていないことを意味しています。そして、自分と自分が任命した助役が原因で信用を失墜させられた草加市政に対する謝罪の気持ちも、私は水を向けましたが、表明されることはありませんでした。法令順守の精神に反する態度だと断じざるを得ませんでした。
そこで、草加市議会は、木下博信市長がこれ以上市政運営を行えば、この草加市の行政権力が正常に行使されず、社会正義も揺らぎかねないとの理由から、不信任案を提出しました。
採決の結果は、以下の通りです。
議案提出者: 浅井康雄(前回・今回と2度の不信任提案者/最高に信頼のおける人物です。)
賛成した議員: 浅井康雄、飯田弘之議長、浅井昌志副議長、宇佐美正隆、佐藤勇、大野ミヨ子、新井貞夫、斉藤雄二、須藤哲也、西沢可祝、今村典子、平野厚子、飯塚恭代、佐々木洋一、秋山由紀子、丹羽義昭、浅井喜久男、松井優美子、須永賢治、田中昭次、大久保和敏、芝野勝利、瀬戸健一郎、中山康(以上24名)
反対した議員: 鈴木由和、小川利八、関一幸、石村次郎、吉沢哲夫(以上5名)
棄権した議員: 小澤敏明(以上1名)
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木下博信草加市長の不信任決議
木下博信草加市長は、7月29日の定例記者会見において、収賄罪で有罪判決を受けた元助役の擁護ともとれる発言を行うとともに、広報「そうか」8月号にも同様の記事を掲載したが、それらの内容は到底理解できるものではない。
9月2日の市長報告に対する質疑においても、元助役に行政上の不正はなかったとし、一方で司法判断に異議を申し立てるつもりはないと二律背反の答弁を繰り返したことは、市長として法令遵守の精神に反すると断じざるを得ない。
よって、木下博信草加市長を信任することはできない。
以上、決議する。
平成22年9月2日
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草加市長 木下博信 様
不信任議決通知書
本議会は、9月2日の会議において貴職を信任しないと議決したから、地方自治法第178条第1項の規定により通知します。
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※不信任決議が可決・成立し、不信任議決通知書が正副議長から木下博信草加市長に直接手渡されたため、その翌日から10日以内に(9月12日までに)、木下博信市長は自ら辞職するか、議会を解散するかの決断をしなければなりません。
※今回の不信任決議は、退席1名であったため、総議員数29名。内、4分の3の特別多数議決が可決要件であるから、可決には22名の賛成者が必要でした。
瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor
元助役が有罪とされた「収賄罪」とは、「身分犯」とも呼ばれる公務員だけに適用される犯罪です。つまり、「行政上、不正がない」のであれば、そもそも「有罪」が確定することはあり得ない犯罪であることから、木下市長の主張は矛盾とパラドックスに満ちた発言であり、二律背反であると断じざるを得ない発言でした。
常に法に照らして善悪の判断を求められる法の最高執行権者である市長が、その法律上の善悪の区別や判断ができない人物であることが、多くの市民傍聴者の前で、ストリーミング中継の中で、明確に晒される結果に終わったことは残念なことでした。
また、木下博信市長自らの暴力団組長との「親しい関係」が公共工事における恐喝事件の背後にあったことが判決文で指摘され、木下博信市長自らが任命した元助役が収賄罪で有罪が確定しているにも関わらず、あたかもその原因が職員や市役所のシステム上の問題であったかのような論理のすり替えを繰り返してきたことも残念でした。
二律背反を繰り返したことは議会や市民に対するまやかしの答弁であり、誠意に欠けている。さらに、善悪の区別が市長として判断できていないことを意味しています。そして、自分と自分が任命した助役が原因で信用を失墜させられた草加市政に対する謝罪の気持ちも、私は水を向けましたが、表明されることはありませんでした。法令順守の精神に反する態度だと断じざるを得ませんでした。
そこで、草加市議会は、木下博信市長がこれ以上市政運営を行えば、この草加市の行政権力が正常に行使されず、社会正義も揺らぎかねないとの理由から、不信任案を提出しました。
採決の結果は、以下の通りです。
議案提出者: 浅井康雄(前回・今回と2度の不信任提案者/最高に信頼のおける人物です。)
賛成した議員: 浅井康雄、飯田弘之議長、浅井昌志副議長、宇佐美正隆、佐藤勇、大野ミヨ子、新井貞夫、斉藤雄二、須藤哲也、西沢可祝、今村典子、平野厚子、飯塚恭代、佐々木洋一、秋山由紀子、丹羽義昭、浅井喜久男、松井優美子、須永賢治、田中昭次、大久保和敏、芝野勝利、瀬戸健一郎、中山康(以上24名)
反対した議員: 鈴木由和、小川利八、関一幸、石村次郎、吉沢哲夫(以上5名)
棄権した議員: 小澤敏明(以上1名)
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議第11号議案
木下博信草加市長は、7月29日の定例記者会見において、収賄罪で有罪判決を受けた元助役の擁護ともとれる発言を行うとともに、広報「そうか」8月号にも同様の記事を掲載したが、それらの内容は到底理解できるものではない。
9月2日の市長報告に対する質疑においても、元助役に行政上の不正はなかったとし、一方で司法判断に異議を申し立てるつもりはないと二律背反の答弁を繰り返したことは、市長として法令遵守の精神に反すると断じざるを得ない。
よって、木下博信草加市長を信任することはできない。
以上、決議する。
平成22年9月2日
草加市議会
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草議議第154号
平成22年9月2日
草加市長 木下博信 様
草加市議会議長 飯田弘之
不信任議決通知書
本議会は、9月2日の会議において貴職を信任しないと議決したから、地方自治法第178条第1項の規定により通知します。
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※不信任決議が可決・成立し、不信任議決通知書が正副議長から木下博信草加市長に直接手渡されたため、その翌日から10日以内に(9月12日までに)、木下博信市長は自ら辞職するか、議会を解散するかの決断をしなければなりません。
※今回の不信任決議は、退席1名であったため、総議員数29名。内、4分の3の特別多数議決が可決要件であるから、可決には22名の賛成者が必要でした。
瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor
市長は議会を解散するでしょうから、次の市議会議員選挙が最も大事なステップとなります。
今まで市長派だった市議のうち今回の不信任決議に賛成された方の勇気に敬意を表します。
市議選後の議会で再び市長に対する不信任が通るよう、しっかりした考え方の議員を草加市民は選ばなければなりません。
草加市民のレベルが試される絶好のチャンスです。
瀬戸さん、頑張ってください。
11月に市議会議員の選挙があります。そこで再度不信任が出た場合は議会を解散する、という手に出るのでは・・・・
それともう一点。瀬戸さんは街頭で辻立ちされていますか? 私が利用する新田駅では共産党の市議さんが朝、演説していることがあります。そのような場で、市民に所信をぶつけることも必要なのでは?
そして、次の市長出直し選挙 or 議会解散選挙は、草加市政から、暴力団の影を排除できるかどうかの正念場になると思います。
草加市議会は、2006年に100条委員会を設けて、木下博信草加市長を証人喚問しています。
(注、この事件は助役の事件とは別です。助役の逮捕は2005年11月)
2006年4月に、草加市の公共工事に関わる恐喝容疑で、暴力団組長が逮捕された事件がおきて、その原因究明のために百条委員会が開かれました。
そして、暴力団組長と木下博信市長が面識があり、組長から市長に、携帯電話をかけてくる関係だったと、木下市長自らが説明していますし、市職員も証言しています。
そしてなんと、暴力団にいちゃもんをつけられた建設会社を、建設会社の言い分は聞かないで、暴力団からのクレームだけで、公共工事の指名から外しています。さらには、この暴力団のベンツに、修理代金100万円近くを支払っています。もうメチャクチャです。
その時の経緯は、瀬戸議員の当時のブログに詳しく書いてあります。
http://blog.goo.ne.jp/ken-seto/e/a052a0b74e4a8e2ba1e2d29169109472
ブログから抜粋すると (かっこ内は今補足しました)
「木下博信市長は被告人(暴力団組長)と自らの5年前の選挙で面識を持」った。
「木下博信市長が市長選挙に初当選し、市長に就任した翌年の平成14年以降、草加市に対する被告人(暴力団組長)からの苦情・通報事件が始まり、全13件であった。」
なお、草加市議会のHPには当時の議事録が出ています。
http://www.soka-shigikai-unet.ocn.ne.jp/
「平成18年草加市議会公共工事にかかわる恐喝事件等調査特別委員会会議録」
2005年11月に木下市長自ら指名した助役が逮捕され、
2006年4月には、木下市長の携帯番号を知っている暴力団組長の逮捕がありました。
そして今年2010年には
木下博信草加市長が公式会見と草加市広報で、
元助役の有罪確定判決を事実上否定した、ことは、
市民のために、法律に従って職務を執行すべき市長が、
法律を無視し、論理をすり替えて無理筋を通すなど、
開き直りとも言うべき、およそありえない、
非常に憂慮すべき事態だと思います。
繰り返しになりますが、次の選挙は、市長選でも市議会選でも、草加市政の正念場になります。
追伸
助役の逮捕については、次の新聞記事があります。
共同通信 2005年11月12日
http://www.47news.jp/CN/200511/CN2005111201003834.html