kebaneco日記

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計画停電は終わったけど

2011年04月09日 | 折々の話題
東京電力は6月3日まで計画停電は行わないと発表した。一歩前進、かもしれない。

だけど最近kebaの頭を離れないのは、「東京」電力の「福島」第一原子力発電所、という違和感。東北本線の電車に乗ってるとき「東北5県」と口走り、眼の前に居た受験生に白い目で見られた輝かしい(?)経験を持つ、自他共に認める日本地理に超うといkebaにだって、福島が東京電力の供給エリアじゃないことくらいわかる。そして、この違和感をず~っと見て見ないふりしてきたことを、知ってしまった以上どうしたらいいんだ?という疑問が、頭の隅っこのほうでじ~っと出番を待ってる。

10年以上前のことになるけど、日本の各電力会社が持っている原子力発電所の、原子炉建屋を含む放射線管理区域に入って仕事をしたことがある。防護服を着用し、線量計を付けて。気分は「こんな場所に入れて、すっごい役得!」だった。窓のない建物は息がつまりそうだったけど、使用済み核燃料プールの水は透明なコバルトブルーで、正直きれいだとさえ思った。崩壊熱で燃料集合体が歪んで見えたことに、そのときは何の恐怖感も持たなかった。

今は・・・その時に地震が起きていたらと思うと、すっごく怖い。

そして、あの震災以来ず~っと、あたしが「怖い」と思う環境、それよりもさらに劣悪かつ危険な環境の福島原発で、終わりの見えない状況対応を頑張っている人達に、「よくがんばった、もういいから」って言うこともできず、ただただ皆さんの安全を祈るしかできないのって、残酷なことだと思っている。この危機は絶対に無駄にしちゃいけなくて、この危機から焼け太りする人を出してはならないと思う。

明日は知事選の投票日。自分が住む地域に電力を供給するための原発が起こした事故でおうちに帰れない人がいること、必死で頑張って被害拡大を食い止めて事態を安定化させようとしている人がいるという事実を、関東の各都県の首長となる人は決して都合よく無視しちゃいけない。発災後でも「私は原発支持派だ」と発言した人が当選するのは、言語道断、耐えがたいと思うkebaです。

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