屋上果樹園ブログ

家庭の屋上で多種類の果樹を栽培しています
鉢植すれば、果樹栽培を身近に楽しめます
樹上で完熟した果実の味は格別です

11月の作業

2014-11-22 21:59:17 | 作業日記
27年2月末までは屋上果樹園のHPにリンクしています。


11月30日
屋上のシンボルツリーのリンゴ(ふじ)の殆どを収穫しました。
一時は実を生らせ過ぎたために、実が小さくなり、味も悪くなりました。
この2~3年は思い切って摘果したので、味が復活してきました。
 
リンゴ(ふじ)と開花が始まったビワ

11月23日
天気が良く暖かかったのでBBの植え替えをしました。
頑張っても10鉢位しか植え替えができませんでした。
もっと大切な果樹から植え替えを始めるべきでした。


 ブルーベリーの紅葉

11月16日
柑橘類などの常緑果樹には厳しい季節となりました。
ビワも暖かい場所へ移動したいのですが、大きすぎて収容できないので、
屋外で我慢してもらいます。

11月13日
明朝から寒波が襲来するとの予報なので、柑橘類をミニ温室と室内に移動しました。
当地では寒さに弱い柑橘類は屋外では越冬はできません。

リンゴ(ふじ)とLED照明

10月の作業

2014-11-22 20:37:31 | 作業日記
10月30日
屋上は完熟が近いリンゴ、柑橘類とつぼみを持ったビワだけになりました。
落葉果樹たちは来年の花芽をしっかり持っています。
病害虫が発生しないで自然落葉を願っています。

10月26日
日中は久しぶりに暖かかったので1本だけ植え替えをしてみました。
根詰まり気味のブドウを10号鉢から12号鉢へと鉢増ししました。
落葉したら順次、植え替えをしていく予定です。

10月16日
この数日、急に寒くなってきました。
水やりの頻度が少なくなって作業は楽になりました。
台風で落果したリンゴを食べてみました。
完熟前なので糖度は足りませんが、味はよかったです。

10月 9日
追熟が終わった洋ナシ(オーロラ)を食べました。
上品な甘さと、滑らかな食感は手間暇をかけた甲斐がありました。
残念ながらバートレッドは、収穫の時期が遅かった為か殆ど腐ってしまいました。


 追熟が終了したオーロラ

10月 2日
洋ナシのル・レクチェとラ・フランスを収穫して予冷開始しました。
追熟の期間は品種により異なるので少々、やっかいです。

サクランボ栽培1

2014-11-21 17:25:21 | サクランボ栽培
サクランボ栽培 1

サクランボは鉢栽培のメリットが最も発揮される果樹です。
22年度より接木に挑戦しています。極めて有効な技法です。


左、高砂と右、紅てまり

家庭の果樹栽培の中で最も難しい。
だからこそ面白い。


左、佐藤錦  右、紅きらり

樹が若い内の管理は比較的簡単ですが、年数を経ると木肌が荒れて
病気が出やすくなります。

難しいからこそ最初の1個を収穫した時の達成感は最高でした。
最初の1個を収穫できれば後は段々に要領が分かってきます。
アメリカンチェリーは1本だけでも実がなります。
つぼみのある苗木を買えば翌年から少しは収穫を楽しめます。


左、開帳仕立てした紅秀峰  右、棒仕立てしたナポレオン

棒仕立てにすれば、スペースの狭い場所でもサクランボが栽培できます。

サクランボ栽培2

2014-11-21 17:10:37 | サクランボ栽培
難しいからこそチャレンジしがいがあると思って頑張って工夫して3~4年目にして
やっと要領が判ってきました。
サクランボの他の果樹との大きな違いは開花から果実の成熟の期間が著しく早いことです。
収穫前の管理は鳥に食べられないように防鳥ネットに入れることと、裂果を防ぐために
雨にあてないことです。
鳥はサクランボのような赤い果実には特に魅力を感じるらしく、防鳥ネットの外に置いた実は
全て食べられます。


左、アメリカンチェリー  右、紅さやか

 
左、紅てまり  右、ナポレオン


左、おりひめの季節  右、サミット

鉢栽培のメリット
鉢栽培することにより地植えなら長い年月がかかるサクランボも3年位から楽しめます。
根域制限することにより結実が早まり果実の糖度も地植えより高くなります。
樹形を低くできるので管理がし易くなります。

サクランボ栽培のチョットしたヒント

その1 落果防止(最重要)
生理落果の2大原因は授粉の不完全と樹勢が強すぎることです。
その他、サクランボは他の果樹に比べ開花から結実までの期間が著しく短いため、
果実の成長、肥大は前年に樹が蓄えた養分に頼っています。
従って葉を自然落葉まで健全に保つことが翌年の結実に影響してくると考えられます。
ハダニ等により早期に落葉してしまうと翌年の結実が不良になります。
授粉は下記に記載したように十分に丹念にする必要があります。
地植えの場合は樹勢を落とすために断根などの処置が必要になってきますが、
鉢植えの場合は根域制限をしているので実はつきやすいのです。
実のほうに栄養を廻すために巨峰等のブドウのように摘心という作業が必要です。
サクランボ栽培のコツは枝の誘引と剪定、摘心であると考えています。
開花して1個でも結実すれば成功です。翌年からは収穫量は増えていきます。

その2 施肥
若い樹には窒素を少なめに与えます。
殆どの落葉果樹は新梢の伸びが止まる6月~8月頃に翌年の花芽ができます。
この時期は肥料の効きを減らして新梢の伸びるのを抑えるようにしないと
花芽ができにくくなります。


リンゴ栽培

2014-11-20 20:19:19 | リンゴ栽培
リンゴも鉢植えすれば家庭果樹として身近に楽しめます。

 春の開花から秋の結実まで長い期間変化を楽しめます。
 家庭で鉢栽培により多種類のリンゴを栽培できます。
 アルプス乙女は自家受粉する美味しい小型のリンゴです。
 メイポールという直立するリンゴは食べられませんが、殆どの品種へ
 授粉することができます。

          
          秋映:生理落果の少ない品種

受粉の相性
  リンゴは殆どの品種が自家受粉しません。
  相性のいい品種を二本以上植えないと実が成りません。
  相性のいい品種の組み合わせの例。
   千秋の花粉で受粉しやすいのは
      ふじ、紅玉、王林、むつ、祝、デリシャスなど
      つがるはやや不良
   祝の花粉で受粉しやすいのは
      津軽、ふじ、千秋、むつなど
      紅玉、王林はやや不良

りんごは花がきれいです。開花前はピンク色で、開花すると真っ白になります。
最初はオーソドックスなつがる、ふじのような品種のみを栽培していました。
最近は直立性で横枝のでない品種のバレリーナに興味があります。
ベランダでの栽培などで余りスペースの無い方にも適している品種だと思います。
りんごは品種を選べば11月末まで果実を鑑賞することができます。
樹上で完熟したりんごはりんご本来の美味しさがあります。
市販されている物とは風味が全く異なります。

バレリーナについて
ポルカ、メイポール、ワルツ、ボレロの4品種があります。
りんごの花は純白なのですが、メイポールは例外で花も果実の中まで真っ赤です。
ボレロは緑色の果実です。
メイポールは他の殆どの品種に授粉ができるようです。
メイポールは観賞用で食べられませんが他の3種は食べられます。
メイポール以外は木の外観を見ただけでは区別がつきませんがそれぞれに特徴があって
興味深いです。

バレリーナツリーの花の画像
 
 

りんご栽培のチョットしたヒント 
その1 水遣り
 地植えでは余り気にしなくても良いですが鉢栽培では重要なポイントです。
 乾燥しすぎ、湿りすぎは共にだめです。
 水はけの良い土に植えると管理し易いです。
 こまめに水遣りをするとかえって根が乾燥に対して弱くなってしまいます。
 コツは鉢の表面が乾くまで待ってから充分に水遣りをすることです。

その2 剪定
 苗木が若い間は余り剪定しません。強剪定すると樹勢ばかり強くなって花芽が着きにくくなります。
 実が成るようになったら12月から2月の間に翌年に花芽がつきやすいように剪定をします。
 具体的な剪定の仕方は参考書の頁にある本を参照して下さい。

その3 消毒
 無農薬栽培が理想ですが現実には難しいです。
 最低限、発芽前に10倍希釈程度の石灰硫黄合剤を散布してください。
 昨年はアブラムシが新芽によくつきました。
 他にはウドンコ病が2~3本の木の葉にでました。

その4 摘果
 摘果の基準は、小玉系は2~3頂芽に1個、大玉系は3~4頂芽に1個位です。
 生理落下の発生を心配して摘果を遅らせると養分の競合が激しくなり 生理落下を助長させることになります。
 隔年結果の原因となるので 6月中~下旬までに摘果した方が良いです。

その5 袋かけ
 病害虫予防と色づきを良くするために袋をかけます。
 実がゴルフボール大になる6月中旬までに袋かけをします。
 もちろん趣味の栽培ですから必須ではありません。
 ホームセンターで袋かけ用の袋が売っていますが新聞紙などで手作りも可です。
 収穫の1ヶ月前頃に袋をはずして実に太陽光線が当たるようにします。
 除袋は一挙に行うと日焼けするので袋の下のほうを破き、数日かけてはずします。
 袋をはずした後は影になる葉を取り除いたり時々鉢を回転させて色付きを良くします。

その6 病気
 斑点落葉病について
  リンゴの重要病害の一つ。異常落葉の原因になります。
  6月下旬に発病しやすく、梅雨入りの時期と重なり、7月には増悪しやすい。
  病原菌は高温多湿だと発生しやすい。とくに梅雨明けの遅れる年に発生が多い。
  5月下旬にロブラール、キャプタン剤などの殺菌剤を散布して予防する。
  発生の程度により殺菌剤を7日~10日間隔で数回散布する。
  ロブラールやポリオキシンALは耐性菌が発生しやすいので連用しない。
  6月以降に徒長枝を整理剪定し風通しをよくすることも有効です。

 褐斑病
  7月~9月にかけて葉に発生する。
  病気の葉は黄変し早期に落葉する。
  斑点落葉病の防除をしていれば効果は兼ねます。
 
 輪紋病
  収穫期近くなると果実に輪紋病が発生するのでキャプタン剤やベルクート
  等を果実にも散布する。

その7 害虫
 リンゴにポピュラーなものはアブラムシ、ハダニ、ケムシなどです。
 害虫は病気に比べて気がついてから駆除しても大勢には影響ないです。
 ハダニには耐性ができないように殺ダニ剤を2、3種類使います。

その8 品種
 リンゴは原則として自家受粉しないので上記の受粉の相性を考えて2品種以上を植えてください。
 最初は練習として自家受粉するアルプス乙女などが面白いと思います。
 アルプス乙女は自家受粉するので1本だけ植えても実が成ります。
 観賞用としても可愛いいし、食べても美味しいです。
 将来、ふじ以外の品種を栽培する時の授粉樹としても使えます。
 なお、梨の花粉でもりんごに授粉できます。

現在栽培している品種
 つがる、ふじ、王林、陽光、千秋、紅玉、祝、アルプス乙女
 バレリーナ(ボレロ、ポルカ、ワルツ、メイポール)
 矮性台のつがる、ふじ、紅玉
 姫りんご(授粉用)

その9 用土
 市販の有機培養土に腐葉土、バーミキュライト、くん炭、苦土石灰等を混ぜてpH5.5~6.0位に
 調整して使用しています。

その10 施肥
 鉢栽培では地植えの施肥とは異なってきます。
 苗木が小さい間は肥料は少なめに控えてください。
 肥料が多いと結実がかえって遅くなるようです。
 花芽ができるようになったら3月、5月と9月、11月に小さい玉肥を号数の個数を
 鉢の表面に置きます。
 表面の細根を多くしたいので肥料は深くは埋めません。
 7月、8月は花芽形成のため肥料は与えません。

その11 苗木の入手法
 一般的なつがる、ふじ等は比較的簡単にどこでも手に入りますが、
 バレリーナ・ツリーはまだポピュラーでありませんが天香園で取り扱っています。
 下記の二社とも立派なカタログを出しています。
 一見の価値があります。

 ニッポン緑産株式会社 長野県松本市 0263-59-2246(お奨め)
http://www.ryokusan.com/
 
 天香園  山形県東根市 0237-48-1231
  http://www.tenkoen.co.jp/main/

 リンゴは生食の他にジャム、ジェリ-などで楽しむことができます。
 作り方はhttp://ceres.milkcafe.to/re-kogyoku.htm をご覧下さい。