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趣味のハナシ 筆記用具 その2

2007-03-27 20:28:25 | 過去のBlog記事

僕は、風景画を描くのも好きなんですよ。
風景画を描くには、BICのボールペンで充分。
使っていて気持ちが凄く楽なんです。


ところが、他のデザイナー達がどんなボールペンを持っているのか、
「あ、モンブランを使っているな」とか、
「意外にもカランダッシュを使っているぞ」などと思うようになる。
そのうちに、「僕も1回ぐらいカランダッシュを使ってみようかな」という気持ちになる。
こうやって、どんどんボールペンが増えていったんです。



ホテルに置いてあるボールペンも集めていますよ。
国内外の色々なホテルに泊まって気づいたのは、
「ホテルのボールペンはホテルの格を表わす」ということです。
それなりに高級なホテルに泊まると、それ相応のボールペンが置いてありますよね。


今までに泊まった中で一番良いボールペンを出していたのはパリの「フォーシーズンズ・ホテル」かな。
ホテルのマネージャーに「こんな高いものを出して大丈夫か?」と聞くと、
「いやあ、このサービスは大変ですよ」なんて言っていましたけど。
国内のホテルでも、ビジネスホテルなのに洒落たボールペンを出しているな、と思ったこともあります。


それぞれを見ていると、「どこのメーカーが作ったのだろう」なども気になりますね。
ブランドごとの比較もします。そうやって得た知識は、
人にボールペンをプレゼントしようと思った時にも大変役に立つんです。



「収集する」とはどういうことか。
それは、「今、自分の持っていないものを知る」事だと僕は思っています。
「ここまでは知っていて、ここまでは持っているけれど、これは持っていない」ということです。
つまり、「自分の能力で何が不足しているかを知る」事とも等しいんじゃないかと思うんです。


何もボールペンや万年筆集めが趣味でなくても構いません。
でも、デザイナーになる子達には何らかを収集する趣味を持っていて欲しいと思う。
それは、自分の歴史や能力を知る指標にもなる。
僕の場合は、鉛筆からボールペン、万年筆、筆に至るまでを通して、
自分の歴史、デザイナーという仕事を伝えたいと思うんです。



海外に行くと、欲しい筆記用具にまだまだ沢山出会いますよ。
ちょっと持ち帰れないモノが仕組まれている万年筆とかね。
本当は、隠してでも持って帰りたいけど、ワイフから「そんなの見つかって、捕まったら大変よ!」と
クギを刺されますから、実行できていないけどね(笑)。



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