夢みる和子さん

夢の世界と現実の世界を行ったり来たりしている
和子おばあちゃんの日常を記録しています。

今日の買い物

2009年11月28日 | ケータイから
昨日(金曜)夜は、義弟宅にお泊りした和子さん。
今日(土曜)夕方は、義弟嫁さんがデイサービスに迎えに行けないとのことで、私が迎えに。

スタッフ「今日はいっぱい買い物してますから~ 重たいですよ~」
バッグの口も閉まらず、ホントに重たい!
和子さんは私の車に乗りこみ、スタッフの人達に“投げキス”してお別れ。
和子さん「あぁ~、今日は楽しかった! ホント、ここはいいとこや! 土地柄がいいんやろうねぇ」
今日は買い物がとても楽しかったようで、ご機嫌です。

家に帰ってバッグの中を見てみると、
大きな大きな柿 2個(こんな大きなとんがり柿は初めて!)
ゆず 2個(我が家の庭にもあるんだけど…)
切り干し大根(調理するつもり?)
ちりめんの干物(和子さん昔はよく炒り煮してましたが…)

柿は明日のおやつに出しましょう。
他の物は“預かり”とします。

漬物大好き

2009年11月28日 | ケータイから
和子さんの通うデイサービス、今週は“買い物日”の毎日でした。
火曜日、和子さんが買って帰ったものは、“漬物”。
1ヶ月前にも、同じ所で同じ漬物を買って帰りました。
夫も和子さんも減塩食の我が家。漬物1本は多すぎて、賞味期限もまだまだあったし、固そうだったので、冷蔵庫に入れたままでした。

同じ漬物が2本になり、
私「前のがまだあるから、前のから切りましょうね」
和子さん「あら、同じもんやったね~」
夫「漬物は買わんごとせんな!」
和子さん「そうやねぇ… それが、見たらつい欲しくなるんよね~」

1本の半分を薄く薄く切った漬物は、やはり固そうで、和子さんが数枚食べたその日から、減ることはありません。
甘めの味噌漬けです。もったいないので、私が食べましょう。

電気ストーブを入れる

2009年11月17日 | ケータイから
急に寒くなりました。
月曜日は最高気温14度、今日は11度とか。
月曜日から食事時に、和子さんの椅子の後ろに電気ストーブをつけました。
和子さんの部屋のエアコンも付けっぱなしにして、デイサービスに出かける朝は、毛糸の帽子にマフラー。

先週金曜日は義弟宅に泊まり。
日曜日午後、和子さんの長女夫婦と次女夫婦が来ました。
14日夕方からトイレ間隔が短かったのですが、お義姉さん達が来てから座敷に2時間半座っている間はトイレに立ちませんでした。
テレビを見ていてコマーシャル毎に行っているのかと思いますが、和子さんは自覚なし。

14日
16:30
18:00
18:30
19:30
20:00
20:35
21:10
21:50
10:55
00:00
00:40
01:33
02:40
(私が寝てしまって観察できず)
06:00
08:40
11:00
12:00(大)
トイレ回数が多いので、下着の失敗はなし。

松露饅頭

2009年11月12日 | ケータイから
火曜日に持ち帰ったポーチ
水曜夕方、デイサービスに迎えに行くと、主任さんにちょうど会ったので、
私「昨日、ポーチを持って帰ってましたけど…」
主任「えぇ~ またですか~ だれからですかねぇ?」
私「『名前は知らんけど、顔を見たら分かる』って言ってたけど… 明日返しますね」
結局、ポーチは返さなければいけません。
そんなことだろうと、ポーチは水曜日に私の手元に引き上げています。
明日朝、デイサービスのスタッフにこっそり渡しましょう。

今日はデイサービスがお休みの日。
明け方までトレイの回数が多かったせいか、昼まで寝ていました。

夕食は、おでん、鰯の蒲焼、茶碗蒸し。
案の定、鰯を半分残していますが、デザートに松露饅頭を2個出しました。
1個目を手にして、「まあ、かわいいね~」。口に入れて、「あんこがいっぱい入っとう!」
私が「おかあさん、松露って見たことあります?」と聞くと、「さあ~、たぶんないでしょうね~」と、松露自体を知らないようなあやふやな返事。
夫が、(魚を残したのに、饅頭は食べるのか)と言いたげに、横目で見ています。
和子さん、2個目の松露饅頭の包みを開け、「まあ、かわいいね~」。口に入れて、「あんこがいっぱい入っとう!」
いたく、松露饅頭が気に入ったようです。

ポーチを貰う

2009年11月11日 | ケータイから
可愛い布製のポーチが大小二つ、デイサービスのバッグに入っていました。

夫「今日はどこに行ったんね?」
和子さん「うーん…、いっつも行くとこはなんちゆう名前やったかねぇ…」
夫「どっか行って、買物したんやろう?」
和子さん「これは…。人がくれたんよ。名前はわからんけど…」
夫「名前は覚えとかんと! 誰からもらったかわからんやないね」
和子さん「顔を見たらわかるんよ! 『頂戴』ちゆうたんやないよ。『それいいね』ちゆうたら、『今度持ってくるね』ちゆうて呉れたんよ。私だけにくれて、気に入ってくれたんやろうけどね」
私「そうね」
和子さん「上手に裏まで出来とうやろう。頂戴ちゆうたんやないよ! 私だけ気に入ってくれたんよ!」
なんと応えたらいいのか、あまり返事は出来ません。
通所者さん同士の物のやりとりは、お互い認知症だったりして「やった」「やらない」の問題になることもあるからです。
以前も「いらんちゆうのに くれたんよ」と持って帰ったことがありましたが、返しました。
和子さん「何かお返しせんないかんと思うけ、考えよんやけどね…」
私は返事が出来ずに、ニコニコして聞くだけ。

金曜夜から月曜日まで、和子さんは義弟宅へ。夫は「3日間いないと長いなぁ」と言います。義弟嫁さんにとっても長い3日間だったことでしょう。
一昨日は秋の花いっぱいで紙コップの活花を 持って帰りました。
今日はデイサービスで散髪をします。
昨日より雨と風が強く、数日は天気が悪いようです。


先月末より私の母も認知症のため、アリセプトを飲み始める。
脳動脈の狭窄も見つかり、ここのところ私の姉と共にあちこちの病院を回っています。
私の母は84歳。
私の母といい、和子さん(義母89歳)といい、80過ぎると体も不具合が続出です。
長生きするのも大変だなあと思う、58歳の私です。

インフルエンザ予防接種

2009年11月06日 | ケータイから
木曜日、昼前。
かかりつけの病院へ行き、季節性インフルエンザの予防接種をうけました。
和子さんはインフルエンザの予防接種は今まで受けたことがないらしいです。(私も受けたことがない)
私や夫より人ごみの中に出ることが多いので受けてもらいました。
いつも受診者が多い病院。予防接種を受ける人も多く、接種前に記入する問診表を書く人があちらこちらに。

12時、皮膚科にも行く。
ひざ下の湿疹、ずいぶん良くなっている。
ぬり薬はまだまだ塗らなければならないとのことで、今回もぬり薬を処方される。
次回からは保湿剤のローションになるとのこと。

病院2件回って午後1時になったので、ホカ弁を買って帰りました。
幕の内弁当で、ちょっと多いかなと思う量。
和子さんが残したのは“塩鮭の切り身”だけ。
夫が「あれだけのおかずの中で塩鮭だけを残してから…。昔は塩鮭1本買いよったのに!」

夜は少なめの夕食。
デザートに“おはぎ”と“ずんだ餅”。各1個を3人前に作り直して。
夫は、昼に残った塩鮭を和子さんの前に置きました。
和子さんの残したもの。“塩鮭”と“ずんだ餅”。

しかぶってもいいですか?

2009年11月04日 | ケータイから
今朝の迎えのスタッフ「おはようございます。トイレはいいですか?」
私「トイレは行かなくていい?」
和子さんスタッフに「はい! しかぶってもいいですか?」
(朝から冗談きついです)
私「しかぶったらダメよ~! しかぶった事あるん?」
和子さん「ないよ! 一度もないよ!」

ある日の出来事。
デイサービスの朝の送迎車の中で急にトイレに行きたくなったらしく、途中トイレはなく、とうとう間に合わなかったという事件がありました。
スボンまで洗ってくれたのですが、靴は洗えず拭いてくれました。大きい方だったので大変迷惑かけました。
出掛ける前の確認、「ポケットにハンカチ、ちり紙、小銭入れは?」「顔のクリーム、足の薬塗った?」「トイレはいいですか?」。
その時のスタッフが迎えの時は、私はスタッフの前で「トイレは?」と念を押して再度和子さんに聞きます。

数日前、私の車でデイサービスから帰る途中、「どこかトイレはないかねぇ?」と和子さん。
やっとのことで公衆トイレをみつけ間に合いました。しかも大きい方だったようです。
和子さん「恥ずかしいねぇ、我慢しきらんでから… 間に合ってよっかった~! 友達で、間に合わんで、しかぶる人がおってからね、帰りにスカート履いて帰りよったけど、恥ずかしいよねぇ~!」
(自分の事じゃないんだ! 友達の事なんだ~! まあ、トイレ失敗に関しては、和子さんが自分のことを覚えていないのは気が楽です)

“賭け”に勝ったのは夫

2009年11月02日 | ケータイから
「残す方に賭ける!」と夫。
「エェーッ! こんなに少ないし、おかずもないのに?」と私。

ここ半年、刺身以外の魚料理は必ず残す和子さん。
「おかずが多いから」と、煮物も、焼き魚も、照焼きも、ムニエルも、半分しか食べないか全く食べないかです。
私達の半分の大きさにしても、その半分を残します。
それでも、和子さんは魚が好きだったはずですし、青魚を食べてほしいと思っているので、和子さんの口に合うようにとチャレンジし続けています。
夫は「『おかずが多いから食べきれん』とか言うけど、ほんとは魚が嫌いなんよ!」と言います。

今日の夕食は、生サンマ一匹を三等分して頭の部分と尻尾の部分で小さな一匹のようにして、大根おろしを添えました。
前回はサンマ一匹の半分を残したので、今回はサンマ三分の二匹です。
他のおかずは里芋の煮物だけ。NHKの“今日の健康”でやっていた“塩分味覚チェック”の“1日6gの塩分”の味付けですが、夫も私も充分味を感じました。
普通ならもう一品おかずを付けるのですが、おかずが少ないとサンマを全部食べてくれるかもしれないと思ったのです。
和子さんが漬物を食べ始めました。食事の終りということです。
サンマが半分残っています。
夫がそれを横目で見て、勝ち誇ったようにニヤリと私の方に顔を向けます。
和子さんが「ごちそうまでした」と言いました。
全部食べたら出そうと用意していた熟柿を一個、「おかあさん、食べます?」と出すと、スプーンで皮が透けるほど綺麗に食べました。
(デザートは別腹なのか…)

「やっぱり、魚は嫌いなんだ!」と、夫と話す。
賭けは夫の勝ちですが、何も賭けてなかったので、私に実害はありませでした。

昨日まで日中は汗ばむ暑さだったのに、今日の午後、霙が降りました。

正常で心配

2009年11月01日 | ケータイから
昨日、義弟嫁さんにデイサービスから送ってもらい、部屋に入るやいなや、「新しい服が多くなったから名前を付けておかんな」と、針箱を出して、服の裏に名前を縫っていた和子さん。
(針仕事、めずらしい! しかも針箱をすぐに見つけるなんて!)

夕食前にいつものように血圧を測りました。
131-107、脈拍147の不整脈。
私が「エッ~ェ! 147!? どうもない?」と聞き、和子さんは「どうもないよ~」と言う。
食後、和子さんが「ちょっと聞くけど… 私は血圧が高いんかねぇ?」と言う。
私「血圧やないで、脈拍があんまり多かったけビックリしたんよ。ちかごろ不整脈が出ようけね」
和子さん「そんなら少しご飯を 減らそうかねぇ…」
私「ご飯はいっつも少ないから減さんでいいんよ。血圧は前から高いから薬を飲みようやろ? 漬物とかがいけんのよ」
和子さん「漬物は少ししか食べんよ!」
私「そうよね~」
和子さん「長く生き過ぎてから… もういつ死んでもいいけ… トシスケちゃん(和子さんの長男・ハワイ在住)に会ったらもういいけ!」
(ハワイの義兄さんが12月に来日します。よく思い出したものです)
長生きしないと皆が悲しむよ、等といつもの会話。
この手の会話が苦手な夫は早々と席を立ち、隣の部屋から私達の話を聞いています。

デイサービスの話になり、
私「デイサービスで仕事があるから頑張って行かんなね」
和子さん「うん、今日もマツボックリで飾りを作ってね~」
(何をしたか、何処に行ったか一度も覚えていたことはないのに、今日は覚えてる!)

目の前の壁のカレンダーをしばらく見て、
和子さん「私はいつまで此処におるんかねぇ? 2ヶ月ぐらいしたら違うとこに行くんやろう?」
(前にも同じような事を言っていたけど、2ヶ月って何…)
私「土曜日におとうさん(夫)が病院に行くから、金曜とか土曜とかはむこうに泊まってもらうけど、普段はずっと此処よ! 2年前からうちにおるやろ? お義姉さんとか『たまにはおいで』ち言いようやろ? 行きたい時に行ったらいいんよ」
和子さん「あそこは義姉さんの仕事がだめになって…」
(またそんな事まで思い出して…)
我が家でこれからもずっと暮らすことなどを話す。

足の湿疹も、「ほら、見てん! きれいになったやろ!」と、和子さん自ら見せに来ました。
(いつもは薬を塗るのも忘れているのに)

部屋に入ってからも、ガタガタと引出しや押入れを開けたり閉めたりする音がしています。
2時間たってもまだやっているようで、夫が「なんしようん?」と部屋をのぞくと、「荷物の整理しよんよ、もう寝る」と言って、和子さんは電気を消したとか。
金曜夜は義弟宅に泊まりましたが、義弟嫁さんが言うには、和子さんは夜中まで荷物の整理をしていたとか。

電気を消してからも、明け方までトイレに90分おきに行っていた和子さんです。

アルツハイマーの和子さん。思い出せないのが普通の和子さん。
今までの事を、全部、一度に、思い出した和子さんのようで、夫と二人で「正常に戻っとう! どうしたんだろう!」と心配する。
10月最後の日の出来事でした。