夢みる和子さん

夢の世界と現実の世界を行ったり来たりしている
和子おばあちゃんの日常を記録しています。

にぎやかだった夏も終わり

2009年08月27日 | ケータイから
今朝、久し振りに、「休みたい」と言う和子さん。

夏休み前から泊まりに来ていた私の孫達。
娘婿が関東へ出張ということで、週末と盆以外は、娘と2人の孫がずっと泊まりに来ていました。
朝は「ひいばあちゃ~ん! ごはんですよ~!」と4才の女の子の呼び掛けで、和子さんは「ハ~イ!」と出てきます。
「ケツアツはかって!」と4才の孫に言われて、「はい!」と、これまた素直に計ります。
10ヵ月の男の子を見ながら血圧計のスイッチを操作するので、「わからん! これ壊れとう!」と、途中でどうしたらいいのか分からなくなる和子さんです。
ご飯を食べ終えても、和子さんは「ハイ、ハイ、ココデスヨ~」と、いつまでも赤ん坊をあやすので、(早く着替えんないけんのに…)と時間が気にかかる私です。

にぎやかな夏休みでしたが、昨日26日、孫達が帰りました。
昨晩から静かになった我が家。

今朝7時20分、夫が「朝よ! ご飯よ!」と声掛け。
和子さん「ご飯いらん… 今日は休みたい…」
夫「今日は家にだれもおらんよ!」
和子さん「お茶だけ置いとってくれたらいいけ… 寝とくけ…」
夫に体温計を持っていってもらい熱を計ってもらうけど熱はなし。夫が窓を開けたりするけど、「休みたい」の一点張りでベッドから出ません。
15分ほどして、
私「温かいお茶ここに置くね。血圧を計ってみようか? 薬が減ったから気分が悪いんかね~?」
和子さん「いんや、血圧もどうもないんよ… 横着しとうだけで…」
私「横着で休みたいんかね~! 今日迎えに来る人はいつもの人やないから携帯に連絡できんのよ。もう来るけど、どうしようかね~?」
和子さん「そんなら、行くだけ行って寝とうこうかね~」
私「それがいいね。『どこも行かんで寝ときます』ち、デイサービスには言うとくね! みそ汁だけでも食べて薬は飲んで行こうね!」 
その後、台所に出てきて、いつもの通り朝食を完食。いつもの通りデイサービスの車に乗って出掛けました。
デイサービスでも、いつもの通り、横になることもなく、入浴して皆とゲームなどしたようです。

夫が「はるちゃん(4さいの孫)の『ごはんですよ~』の声を録音して流さんな、これから起きんぞ!」と、今朝はいささか頭にきたようです。

今週のお泊まり

2009年08月25日 | ケータイから
21日(金)夕方から24日(月)まで、和子さんは義姉さん(和子さん長女)のマンションで過ごしました。
22日に町内の夏祭りがあり私が忙しいというのを知って、義兄さんから「うちでみるから」と電話がありました。
21日、デイサービスに義弟嫁さんが迎えに行き、そのまま義姉さん宅に連れて行ってくれました。
24日、義兄さんの車で姪と一緒に、和子さんは我が家に帰ってきました。

姪が昔話などをして随分相手をしてくれたようです。
門司まで行き、めかりを少し歩いたとか。
トイレの失敗も何回かあったようですが、義姉さんにとっては実の母、私が申し訳なく思う必要はないと自分に言い聞かす。

盆の週は義弟宅で3日間、次の週末は義姉宅で3日間。
今週は我が家でずっと過ごします。

不整脈

2009年08月24日 | ケータイから
8月20日(木)近くの病院へ検診。
6月はいつもの院長先生が忙しく別の先生に診てもらい、7月は私が薬のみもらいに行き、今月ぐらいはみてもらわなければ、と和子さんと出掛ける。
家での血圧測定でも以前より随分低めになっているが、診察前の血圧測定で低めだと言われる。
11日にデイサービスで不整脈だったことを伝えるが、今日は正常とのこと。心電図もその時にとらないとダメだと言われ、頻繁に不整脈がでるようだと考えましょうとのこと。
半年くらい前に心電図をとったときは正常でしたが…。
加齢も不整脈の原因のひとつだとも。
和子さんはふらつきとか息切れとか何も自覚症状がないので、不整脈の時には安静にとか言われてもできません。
昨日、咳が少し出ていて、「喉が痛いからうがいの塩水下さい」と和子さんは言い、うがいをしていました。声もしゃがれていたけど、熱はナシ。その事も問診の際に看護師に言いおく。

院長先生の診察はいつもの通りでした。
喉を覗いて、胸に聴診器を当て、
院長「お元気ですか?」
和子さん「ハイ!」
院長「何か具合の悪い所はありませんか?」
和子さん「イイエ!」
それで終わりです。
血圧の薬が1つ減りました。

21日(金)、デイサービスでの血圧測定でまた不整脈が出る。

夫と大型電気店に不整脈の表示が出る血圧計を見に行き、2機種あったが、購入までにはいたらなかった。


18日(火)、デイサービスでトイレ失敗。
上靴まで洗ってもらい、入浴日ではなかったけれど、入浴して着替えさせてもらっていた。
今回はちょっとひどかったようです。デイサービスの方も大変です。

盆の墓参り

2009年08月22日 | ケータイから
8月13日(木)
午前中に墓参り。
夫「墓参りに行ってくるね!」
ベッドの中から和子さん「ハイ!」
去年は、和子さんに墓参りに行くかどうか聞いて、結局は私達夫婦だけで行きました。
今年は、「行ってくるね」で終わり。和子さんも気にするふうでもなく、何も言いませんでした。
お墓に行くと、線香があげてあり誰かが参った後が。時々私達より先にお墓にお参りに来ている人がいます。夫の姉弟ではなく、和子さんに聞いても知らない人が。誰なんでしょうかね~?
11時に墓参りから帰ると、和子さんは朝食を食べ終えたばかりでした。

14日(金)夕方から17日(月)朝まで、和子さんは義弟嫁さんに急きょお願いしてのお泊まり。
13日の盆踊りの予定が、雨のため14日になりました。
夕方6時から9時半まで各組を躍り歩き、11時半まで公民館で飲み食い。片づけが終わると午前1時。田舎の盆踊りは大変です。
15日は、私の長女家族と次女夫婦が来て、皆で外出。

ひさしぶりに3日間も和子さんがいない我が家。
毎日が忙しかったこともあり、長く感じましたが、充実した3日間でした。

お盆のお供えに

2009年08月12日 | ケータイから
デイサービスから帰って、いったん部屋に入った和子さん、部屋から出て来て「お金がこれだけしかないけどね…」と、情けない声。
私「何か買いにいくと? お金はお出かけバックの財布に入っとうやろ?」
和子さん「お金これしか持っとらんとよ…」
和子さんが洋服ダンスの服の中に外から見えないように下げているのを知っている私ですが、「おかあさん、どっかになおしとうよ!」と、一緒に探すふり。
私「バッグこんなとこにあったよ。こっちの財布にもお金入っとうし、一緒にした方がいいよ。何を買うと?」
和子さん「これで果物を買ってお供えして!」と、千円札をくれます。
デイサービスから帰ってきて、仏壇に盆菓子を供えてあるのを見たせいでしょう。
果物ももう用意してあるからと断り、バッグの中の二つの財布のお金を整理させ、デイサービスに持っていく小銭入れの中に何枚か入っていた千円札も出させて、バッグをまた洋服ダンスにしまう。
その後、様子を見にいった夫が「またバッグを引っ張り出しよったぞ」と。
しばらくしてまた台所に出てきた和子さん、手に千円札を持っていて、「これで果物でも買って…」と。また「もう買ってあるからと」とお断り。
う~ん、もっと早くに沢山飾っておくべきでした。

夕食時、
和子さん「今日、みんなずらっと並んで勉強してねぇ~」
私「どこで? デイサービスで?」
和子さん「そう! 計算するんやけど、1足す2とか簡単なのに分からん人がおるんよ! ほとんどの人がわからんのよ、歳とってもああはなりたくないねぇ!」
私「そうねぇ、おかあさんは1番やったやろう?」
和子さん「そんなことはないけど、あんな簡単なのが分からんやろかねぇ! 私は100やけど…」(100点のことらしい)
勇んで和子さんが話していると、
夫「計算できん人もおるけど、お母さんはひ孫の名前を覚えきらんやろうもん! 人が聞いたら『ひ孫の名前も知らんでから』ち、笑われるよ!」
和子さん「ひ孫の名前ね…」
夫「毎日ひ孫の顔見よっても、名前覚えてないやろ? 名前書いてもろうて部屋に写真あるやないね!」
和子さん「う~ん… ひ孫の名前ねぇ… 恥ずかしいねぇ…」
名前がどうしても出ず、意気消沈してうつむいています。
しばらくすると、和子さん「簡単な計算ができん人がおるんよねぇ~」
私は流しの方に向かい聞かぬふり。
和子さん「何か手伝おうと思うても、私ができることはないからねぇ~」
私「今は機械が洗ってくれるけねぇ~ もう終わったよ」と、食洗器の扉を閉める。
今日の和子さんは、色々な事を考えていたようです。

昨日、デイサービスから「不整脈がみられました」と言われる。
血圧も低く、始めての不整脈だったので、デイサービスで散歩はせずに静かに過ごしたとか。
和子さん自身の自覚症状はないとのこと。
足元のふらつきも目立つと言われる。

新聞紙にくるまれた物

2009年08月10日 | ケータイから
半月ほど前に、デイサービスのカバンを開けて何か探していた和子さん。
和子さん「ブラウスか何かもらったんやけど…」
私「だれから?」
和子さん「あそこに来とう人から… カバンに入れてくれよったような気が…」
私「わからん人がおるけ、物をやったりとったりしたらいけんのよ。入ってないけ、お義母さんが返したんやろうねぇ」
和子さん「そうやろね、その人はいいでも家の人がなんち言うかねぇ…」
と、結局カバンの中には何も入ってなかったので、それでその時は終わりました。

土曜日。
デイサービスから帰った和子さんの荷物に、スーパーのビニール袋が。中にはしわしわの新聞紙に包まれた明るい色のブラウスが入っています。
和子さんに渡すと、「ああ、これね。私がいらんち言うのに、くれるんよ…」と和子さん。

月曜日朝、デイサービスからの迎えの人に、ブラウスを貰って帰ったことを言うと、「ああ! 何か貰っていないか言おうと思ってたところです。相手の人も認知症の人なんです。物のやりとりをしないように気を付けていたんですけど…」
見つからないように新聞紙にくるんでまで呉れたようです。
「おかあさんは要らないって言ったのにねぇ。困ったねぇ、分からん人がおるけぇ~。これは一応返しとこうね」と、迎えのデイサービスのスタッフにブラウスを渡す。
和子さん、無言で沈んだ顔をしていました。どのように感じたのか分かりません。

前にもこんな事があったような…

夏休み

2009年08月10日 | ケータイから
8月に入って無理矢理といった感じで梅雨明け。
猛暑続きのこの夏も、和子さんは食欲も落ちずに、デイサービスも休まずに行っています。
最近は朝の「行きたくない」という言葉もありません。
私の娘と孫が夏休みだからと泊まりに来ていて賑やかです。地域の盆踊りや夏祭りで私も大忙し。8月は日にちがどんどん過ぎていきます。

昨日、私の外出中に、和子さんの長女夫婦が来ました。夫から連絡があり、大急ぎで帰宅。
お盆をどうするかと、相談に来て夫と話していたようです。
義兄さんが「盆にお義母さんみろうかとおもったけど、トシクン(義弟)とこに行くって?」
私「ええ、でも私が忙しいのでお願いしたから、お義兄さんが見てくれるならその方がいいですね」
義姉さん「でも、もう決めたのならねぇ…」
私「むこうも娘や孫やら来るかもしれないし、単身赴任から帰ってゆっくりしたいでしょうし…」
義兄さん「デイサービスは休めるの?」
私「ええ、当日は悪いだろうけど、前日にでも連絡すれば構いませんよ」
義姉さんは「9月に泊まってもらったら?」と言っていたり、結局決まらずじまい。
義姉さん夫婦は「出掛ける時は言ってね、おかあさん見るから」といつも言ってくれます。で、私は「見て頂けるなら何時でもいいですよ。それに合わせて出掛けますから」と言います。そんなやりとりでいつも終わります。

義兄さんが「最近の様子はどう?」と聞くので、「変わりありません」と答える。
変わりなく“悪い時もあり良い時もあり”です。
椅子に座ったままボーっと何十分もいる時もあり、部屋中の荷物も出したり入れたりする時もあります。
「今日はどうしたらいいかね?」と言う時もあり、「掃除でも草抜きでも何か手伝いましょうか?」と言う時もあります。
下着の洗濯物が沢山ある時もあり、1枚もない時もあります。
義姉さんは「うちのトイレは遠いからねぇ」と、トイレの失敗が気になるようです。

昨日はは昼から義姉さん夫婦と話し、夕方までひ孫と遊び、和子さんは疲れた様子は見せませんでしたが、夜は早くに電気が消えていました。