夢みる和子さん

夢の世界と現実の世界を行ったり来たりしている
和子おばあちゃんの日常を記録しています。

久しぶりの100円ショップ

2009年09月24日 | ケータイから
23日(水)
夕方、デイサービスに迎えに行きました。
スタッフの人が車まで手を引いて和子さんを連れてきてくれます。
スタッフ「今日はすごい人が来てくれたんよね~! 誰やったかね~?」
和子さん「…」
私「え~! 誰やったん?」
和子さん「その時考え事しよったけ、分からん…」
スタッフ「サカイマサアキが来たんよね~!」
私「あぁ~、そっくりさんね!」
和子さん「しらん人やった!」
歌っている間はかなり盛り上がって歌っていたでしょうに、和子さんは忘れてしまったようです。
忘れたことを聞かれたのでムッとしたようで、答えた返事が「考え事しよったけ」と言う言葉でした。

24日(木)
朝9時過ぎ、洗面所で水の音がして、もう起きた様子です。
和子さんの部屋にモーニングセットを持って行くと、きれいに着替えてペンダントを下げるところでした。
私「おかあさん、今日はお休みやけど…」
和子さん「そうかね! もう行かんないけんと思うて… な~も分からんね~」
私「もう9時過ぎやし… これに着替えて、今日はゆっくりしとっていいよ」
10時過ぎ、まだ着替えてなかったので、「せっかくやけ、どこか行こうか?」と和子さんに聞くと、「そうね…」と珍しく和子さんが行く気になり、夫と三人で近くのスーパーに行きました。
久しぶりの100円ショップで、和子さんが買った物。
またまた買った“黒塗りのお盆”、かわいいからと“網カゴの小物入れ”、部屋でどう使うのか“お皿1枚”。計3点。
カットソー2着も買いました。婦人服売り場の通路側に下げてあった服を、私が「この服どう?」と何気なく聞くと、「いい色あいやね~!」と即断で買いました。

家に帰り、部屋の中に入ると、「これは良かったですねぇ~!」と声が聞こえます。
私が夫に「どれのことやろか? カゴやろか?」と言っていると、和子さんが買った服を着て私達のところへ出てきました。
和子さん「これ、どうかねぇ? 大きくないかねぇ?」
私「ゆったりして丁度いいよ。袖が長いけ縫うかね~」
和子さん「いや折り曲げとったらいいよ」
私「明日着て行ったらいいね~」
そう言ったものの、今日も30度。数日まだ暑い日が続くようです。

お彼岸の墓参り

2009年09月22日 | ケータイから
夫と二人でお墓参り。
和子さんの両親と、和子さんの夫(主人の父)と、和子さんの夫の兄の四人がお墓に入っています。
私達の二人の子供は女の子で嫁いでいます。私達の後の代は、お墓は誰が継ぐのでしょうか。
主人は二男です。長男はハワイ在住でアメリカ国籍。日本での実質長男である夫が決めなければいけないのでしょうかね~。
少子化の進む日本、これからは、お墓のあり方も変わるんでしょうね。

和子さんは、今日もデイサービスでお団子作りと連絡帳に書かれていました。
通所日数の多い和子さんは、行事を昨日も今日もと、重ねてすることがあります。
私「明日もお団子作るんかねぇ? 昨日も作ったんやろ?」
和子さん「いんや、今日だけよ!」
私「そうね! 白玉団子? おはぎ?」
和子さん「なんかね~ 簡単なのよ!」
私「白玉かねぇ! あんこ? きな粉?」
和子さん「きな粉よ! 簡単やけね!」
私「明日も作りにいかんなね」
和子さん「そうね~」

敬老の日

2009年09月21日 | ケータイから
シルバーウィークの前半は良い天気が続いています
和子さんは、金曜日夜は義弟宅に泊まり、土曜日夕方に義弟夫婦がデイサービスから連れて帰ってくれました。
その上、おはぎと団子をお土産に貰ったので、夕食時に頂く。早めのお彼岸。

日曜日は、一日中、寝たり起きたりの和子さん。
でも、どこから出してきたのか、ハガキや手紙を整理していました。今朝見てみると、テーブルの上に重ねて置いてあるだけでしたが‥。

今日はデイサービスで、だんごを作っておやつに食べたとか。
敬老の日ということで、夕食は、お赤飯、かつおのタタキ、イカ天、マスカット。

デイサービスから帰って、いつも「一息ついたら着替えてくださいね」と言いおくのですが、いつもそのまま着替えていない和子さんです。今日はめずらしく家庭着に着替えていたようです。
夫が「ご飯よ」と声かけして、しばらくして和子さんの部屋の前を通った夫が「今、着替えようよ!」と私に言う。
私「何を着とったと?」
夫「家におる時のワンピース着とったのに、ズボンを履きよう! 朝かと思うとんやないん?」
私「もう着てしまったなら、仕方ないわね!」
いつものペンダントまでして、台所に出てきた和子さんに、
夫「どこに行くん?」
和子さん「…。どこも行かんでも、ちょっと着替えただけ…」
夫「着替えんでもいいんよ!」
和子さん「な~も分からんごとなって… フフ、フ…」と、照れ笑い。

玄関前に停めた車から玄関に入るまで、たった数歩がヨロヨロ歩きになってきた和子さんです。

心電図をとる

2009年09月17日 | ケータイから
今日はデイサービスお休みの木曜日。10時過ぎ、月に一度の、近くの病院に行く。
暑さのせいなのか、インフルエンザが恐いのか、この数カ月、病院の待合い室があまり混んでいません。

8月11日、15日、21日と、デイサービスで不整脈と言われ、9月に入ってからは頻繁にデイサービスから不整脈と言われていました。
我が家でも不整脈の表示の出る血圧計を買い、9月10日からは朝昼晩と計る度に不整脈でした。和子さんは「ど~もないよ」と普段通りです。
昨日は出なかったのですが、今日、病院に行く前に測ると不整脈。

病院で心電図をとりました。1回目は出なかったのですが、2回目に、1分間に1・2回の不整脈が出ました。
先生の診断は、全く心配いらないとのこと。
1年前に心臓のエコーを撮った時に“心肥大”だったけど、そのせいもあるし、高血圧の場合この程度の不整脈はあるとのこと。高血圧がよくなれば治るそうです。
私が「では不整脈が出ても安静にしなくていいんですね?」と聞くと、「安静にしなければいけない病気はありません」と院長先生。「エッ-!」と私。
それはあまりに言い過ぎでしょう、と思うのですが…。 意外にすごい名医で、意味ある言葉なのかもしれません。
夫は「もうボケとんやないん?」と言いますが。

薬は先月から1種類減って、朝、フルイトラン1mgとアリセプト5mgを各1錠。 夕、ニフェジピン10mgを1錠
診療費 520円  薬代 1590円

精算を待つ病院の待合い室で、
私「おかあさん、別に安静にしなくていいって! 帰りに何か食べて帰ろうか?」
和子さん「そうね」
私「天麩羅とうなぎ、どっちがいい?」
和子さん「天麩羅がいいね!」
私「天麩羅と焼肉、どっちがいい?」
和子さん「天麩羅。あっさりした方がいいね!」
私「じゃあ、刺身とか素麺とかは?」
和子さん「あっさりし過ぎやね~」
と言う訳で、“ふそうの天麩羅”を昼食に食べて帰りました。

3時のおやつに、和子さんが一昨日買った“さつま芋”を蒸かして。
昼に食べ過ぎたので、夕食は、鯖の塩焼きとホウレン草、豆腐のにら醤油かけ。

“本バカ”になった

2009年09月15日 | ケータイから
夕食時の途中で電話で席を立ち、テーブルに戻った私に、
和子さん「今日は誕生日やったんやねぇ~ 知らんでからゴメンねぇ~」
私「別に何もせんのやけ… ホラ、普通のご飯やろ?」
(私と孫の誕生祝いをかねて、月末に子供達と一泊旅行に行く予定でしたから、今日の私の誕生日はまったく頭にありませんでした。毎日のように庭のゴーヤと茄子とピーマンが収穫できます。今晩の献立もゴーヤと茄子の肉炒め、秋刀魚と金目鯛の刺身です)
和子さん「それでも“おめでとう”ぐらい言わんなねぇ… 誕生日ぐらい覚えとかんとねぇ…」
私「大人の誕生祝いは、せんごとしたんやけ…」
和子さん「いんや、大人でも子供でも誕生日はせんな! 何もかも忘れてつまらんねぇ~ ゴメンねぇ…」
私「そんなに謝らんでも… そんならハワイのお義兄さんにも、トシヒロさんにも謝らんな~」(7月と8月産まれです)
和子さん「遠い人とかは忘れるねぇ…」
夫「近いでも忘れるやん! 僕もしてもろうてないよ!」
和子さん「ホントねぇ~ 何もかも忘れて! ごげなバカじゃなかったけど、“本バカ”になったねぇ~」
それから、私と夫が違う話しをしていても、
「ゴメンねぇ~ 目の前の暦を見よっても分からんとやけ、困ったねぇ~ 昔はピシャッと覚えとったけど…」
「美味しい物を食べさせてもろうて幸せで、な~も分からんごとなって… 誕生日を忘れるとかねぇ…」
と10回以上言っています。

やっと「ごちそうさまでした」と言って、和子さんは自分の部屋に。
部屋に入ると、何やらガタガタと探す音がします。
私「なんで、私の誕生日のこと言ったん? お金とか探しよんやないん?」
夫「『今日は誕生日やった』ち、ちょっと言うただけよ! ちょっとは頭に刺激をあたえんな! 大丈夫よ、お金探しよっても見つからんで、なんで探しようか忘れるよ!」
1時間くらいして、和子さんは部屋から出てきました。
ポチ袋に『御誕生祝』と書いて、お金を入れて。お財布バッグはもちろん、よくポチ袋を探し当てたものです。
和子さん「これ、遅くなったけどね…」
私「私だけ貰うわけにいかんよ…」
和子さん「いんや、皆にもやっとうよ!」
私「そ~お、そんなら頂きます。ありがとう!」

とりあえず頂いて、後で返しておきましょう。今年は誰にもあげてないのに、私だけ貰うわけにはいきません。
去年まで、皆の(和子さんの子供と連合いと孫とひ孫の)誕生祝いは、お金は和子さんのお金から出して、日にちを覚えられない和子さんに代わって、私が準備していました。
今年になり、皆の総意で「和子さんからの誕生祝いは無しにしよう」ということになり、この9ヵ月間、気配りの一つがなくなっていたのに…

今日は58歳の私の誕生日でした。

今日のお買い物

2009年09月15日 | ケータイから
デイサービスでは、今週は“買物の週”のようです。
4時、和子さんを迎えに行くと、スタッフが、「今日は、芦屋の“とと市場”へ行きました。そこで、お芋を買いました。180円でした」と教えてくれました。
帰りの車の中で、横に置いてあるビニール袋の中を見て、
和子さん「いい形やろ! ちょうどいい形で…」
私「どこで買ったと?」
和子さん「さあ、どこやったやろか…」
私「いくらやった?」
和子さん「いくやらやったか忘れたけど、手ごろやったんやろうね! つい買ったけ…」
私「休みの日に、蒸かして食べようかね」

家に帰りついて、車から降りる時に、自分で芋の袋を持って降りようとしますが、バランスがとれません。それでも「女は芋が好きやけ… 重たいでも、引きずってでも、つい買うんよね…」
私も、今日スーパーでさつま芋を1袋買いました。やっぱり“女は芋が好き”なんでしょうね。

目薬

2009年09月15日 | ケータイから
昨日のデイサービスからの連絡帳に『目薬がなくなりました』とありました。
和子さんのバッグの中のお風呂セットには、タオルや下着などと一緒に、化粧水・乳液、目薬、白癬菌の薬と保湿クリームを入れています。
5月に白癬病になり、それから薬は無くなるまで塗るように言われて、お風呂セットに入れているのですが、まだ無くなりません。
化粧水などは和子さんが最初に入れた物で、今年になって化粧水と乳液は補充しました。
目薬は使ってないと思っていたのですが、使うこともあったのですね。

和子さんはいつも、「目薬は“大学目薬”」「痛み止めは“アスピリン”」と言います。
夫は、「昔はそれしかなかったけよ」と言います。
今まで使っていた目薬は“大学目薬”ではなく“サンテ40”だったので、同じ物を買いました。

13日(日)
和子さんの長女夫婦が昼過ぎに来たようです。
私は町内の敬老会の手伝いで、朝8時から夕方4時まで、近くの公民館に行っていました。
和子さんの様子をみにきたそうです。

14日(月)
ハワイの義兄さんから、電話がありました。
夫がしばらく話していましたが、事務所で電話をとったので、和子さんと義兄さんとは話さなかったようです。
「今年は日本へは来られない」と言っていたとか。

血圧計を買う

2009年09月11日 | ケータイから
和子さんの不整脈が続いています。
8月11日、デイサービスから「初めて不整脈がみられました」と言われ、その後15日・21日と不整脈でした。
9月に入ってからは、ほとんど毎回「不整脈」と連絡帳に記入されています。

9日(水)、血圧計を買いました。
今迄の血圧計は、通院している病院が使っている物と同じ血圧計で、まあ良い物でした。ただ不整脈は表示されませんでした。
不整脈が表示される血圧計が2種あったのですが、安い(4,980円)方を買いました。
測定はスイッチ一つで簡単になりました。しかもメモリ付き。数値の正確さはわかりませんが、とりあえず不整脈が頻繁に表示されれば、病院に行った時に「不整脈ではないか」と言えます。
和子さんは「今は新しくて良いのがあるねぇ」と、血圧計を気に入ってくれたようです。

10日、11日の朝夕とも不整脈の表示がハートマークで出ました。
和子さんは「なんともない」と言い、見た目もいつもと同じです。逆に元気なくらいです。

デイサービスがお休みの10日(木)は、いつもよりうんと元気でした。
11時、やっと目を覚まし、和子さんの部屋のテーブルに置いていた朝食を食べていました。
12時、台所に食器を持って出てきたので、私が「今食べたと?」と聞くと、「いんや、前に食べとったよ」と言います。「お昼を食べる」と言うので、とりあえずブドウを食べてもらい、さっき食べたばかりですが、昼食にと野菜いためとご飯を少しだけ食べさせました。
13時、昼食後、一度は部屋に戻ったものの直ぐに長袖の上着を持って出てきました。
私が「どこか行くと?」と聞くと、「寒いかもしれんけ、この上着を着て庭の草でも取ろうかと…」と言います。
「おかあさん不整脈やったやろ、外は30度あって、草抜きとかしよったら倒れるよ」と血圧計のメモリを見せて止めます。和子さんは「そうやったかねぇ~ そんなら畳でも拭こうか?」と言います。
「部屋のバッグとか持ち物を整理して下さい」と言って、一緒にしばらく部屋の中の物をあれこれ引っ張り出す。
夕方になって少し落ち着いた様子。

これって普通の会話のようだけど、今迄の和子さんは自分から行動することなく、テレビを見ているか、椅子に座ってボーとしているか、寝ているかだけだったので、行動的になったのでびっくりします。
今迄の和子さんのように指示待ちの認知症は介護に楽でしたが、乱暴になったり多動になったりするタイプもあり、そんなになったら介護も大変でしょうね。

11日(土)、今日はいつもの和子さんでした。

唐揚げが食べたい

2009年09月09日 | ケータイから
4時、夫と二人でデイサービスに迎えに行く。
帰り道の半ばで、和子さんが後ろのシートから手を伸ばし、千円札を夫に渡します。
和子さん「これで、どこかスーパーで“唐揚げ”を買ってくれんやろか! なんか急に食べたくなって…」
(エッ~! なんで急に唐揚げ? アジとイカの刺身買ってるし、おからと吸物のつもりなのに~!)
夫に小声で、私「帰り道にスーパーないよ… 刺身があるのに…」
夫「コンビニでも…」
私「おいしくないやろ…」
結局、遠回りして、ケンタッキーでフライドチキンを3個買う。
ドライブスルーに、「ホー! 便利なもんやねぇ!」と、和子さん感動。

夕食に刺身などと一緒に、チキンの足部を1個と胸部を半分、和子さんに。
夫が1個、私が骨の多い胸の半分を。
なにやら品数が多くなった献立。
私「たまには自分で食べたい物を食べんなね! 私達もおしょうばんさせてもらうし…」
和子さん「あっ、刺身が美味しい! やっぱりここらへんは魚が新鮮でおいしいねぇ! 唐揚げは塩分が強いねぇ!」
そう言いながらも、骨まできれいにしゃぶって、多いかなと思っていたチキンですが全部食べました。

食後も、私が片付けている間、「爪楊枝をみんなが使うと、入れ歯を出して磨けとか、怒られるんよ」とか、デイサービスで気に入らないような事を色々話します。
和子さん「しゃべってばっかりで、じゃまになるね~」
私「明日はお休みだから、ゆっくり休んでいいですよ」
和子さん「休みなら何かせんないけんねぇ~ 言うばっかりやけど…」
私「私もゆっくりするけぇ、寝とっていいよ…」

夜9時、夫が「おかあさん、やっぱりおかしい。『新聞を声を出して読まんないけんけ、新聞貸して』ち来たぞ」

どうか落ち着いた明日でありますように…

テーブルの上が気になって…

2009年09月09日 | ケータイから
朝食を済ませ、
和子さん「ごちそうさま」
私「おそまつさま。じゃあ着替えて用意しましょう」
和子さん「今日は休みヨ!」
私「明日が木曜日で休みよ!」
和子さん「昨日帰る時、『明日は休みですから』ち、言われたんよ!」
夫「車に乗る時に『また明日ね』ち、言われよったやないね」
和子さん「いんや! ドアを出る時に言いよったんヨ! それはしっかり覚えとかんと、と思ったけん! 誰やったやろうか? 何でそんな事言うたやろうか? 顔と名前を覚えとかんといけんねぇ!」
私「その人は間違ったんやろうね。今日は散髪してお風呂に入る日よ」(スタッフが間違ったのか、和子さんの覚え違いかわかりません)
和子さん「休みかと思うてゆっくりしとったのにぃ~!」
私「休みの時は昼まで寝とうやん。朝起きてご飯食べた時はデイサービスに行く日よ!」
和子さん「間に合わんやないね! ひどいね! ほんとに誰が言うたやろうか!」(誰か分からないで良かったです。ひどく怒られそうです)
私「いやいや、いつもと同じ時間やけ、充分間に合うよ」

部屋に入って、
和子さん「前髪はどうしたらいいやろうかね~ 横に流した方がいいやろか?」
私「おかあさんの好きな形にしたらいいやん。しっかり散髪やさんに言わんなよ」
(『何も言わなくても、勝手に切ってくれる』と、いままでは言ってたのに)

玄関まで来て、
和子さん「ちょっと気になる…」
私「忘れ物? 見てこようか?」
和子さん「ちょっと、テーブルの上が気になる…」
部屋まで戻り、テーブルの上の入れ歯シートの箱を見て、
和子さん「これは要る!」
私「バッグに入っとうよ」(デイサービスで一度だって使った事ないでしょう)
和子さん「これも持っていかんと!」
私「お数珠はいらんよ。ハンカチとちり紙だけポケットに入れたらいいんよ!」
和子さん「安心して行かんと、気になってから…」
(そんな事言うの初めてです。それなら、朝食の時持ってこなかったテーブルの上の湯呑みをくださいな)
いつも、促されてしか動かない和子さん。
いつもは玄関まで出ると、「お水がほしい」とか「クリーム着けてなかった」とか、部屋まで戻ることはなく、その都度玄関まで水や乳液を持っていってやっていました。
今日は玄関から部屋まで2度も往復した和子さんです。

今日のデイサービスからの迎えは施設長さん。
私「今日は気分が高揚してますから…」
施設長「そういう時もありますよ」
和子さんは「まぁ、もったいないこと!」と言いながら、施設長さんに手を引かれて車の中に。

和子さんを夫と見送った後、
私「疲れた…」
夫「朝、『ハワイのタズコさんとだんなさんの葬式に出た夢を見た』ち言いよったけ、気が立っとんよ」
(タズコさんって誰?)