上越市家族会 ~ひとりで悩まずみんなで支え合って~

この会は、こころの病を持つ人を身内に抱える家族の集まりです。みんなで支え合って精神障害者の福祉向上を目指します。

「家族(当事者)の時々の想い」その2        No66

2018-02-02 11:46:42 | 日記
◆内容は朝日新聞の「声欄1/23」に掲載されていました。家族の想いを紹介します。
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~障害者の家族 SOS発して~ 広島県:主婦(56歳)
大阪府寝屋川市で33歳の女性が十数年前から自宅で閉じ込められ、先月凍死したと報道
で知った。死体遺棄容疑で逮捕された両親は「精神疾患で暴れることがあり周囲に知られた
くなかった」と供述しているという。その感情は障害者を抱える家族なら一度は経験したこ
とがあるのではないか。
我が家には成人した知的障害の娘がいる。情緒不安定で大きな音や声、人の視線などに敏感
なため常に配慮が必要だ。13歳前後の頃は特に不安定で睡眠が不規則に、夜中に何度も目
を覚まし、泣き叫ぶこともあった。医療機関や市の福祉課に相談し、ご近所にも娘の状態を
話して頭を下げた。周囲がどう思うか、そればかりが気になった。
そんな時、障害のある子を持つ女性に出会った。「頑張り過ぎないで、泣きたい時には泣い
ていいのよ」と豪快に笑ってくれた。人前で泣くのはみっともないと思っていた私だが、そ
の瞬間涙があふれた。一人で、または家族だけで抱え込んで悩んでいる方、しんどいですよ
ね。でも一人ではありません。助けを求めればいろんな人が手を差し伸べてくれるはずです。
勇気を出し、SOSしてください。
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これを読んで感じたこと・・・
私達とりわけ精神障害者を抱える家族は、周囲に如何に気を使ってきたか!私の場合は、家族会を紹介いただき入会し、同じ仲間を知りオープンにできた。それでも何年かは心のどこかに隠そうとする気持ちも正直あった。でも今は何ともなく、誰にでも話す事が出来、変な言い方かも知れないが楽になった。当事者が一番つらい。
障害者差別解消法も昨年施行され世の中は過去の時代とは全く変わって来た。しかし、記事の冒頭にもあったとおり考えられないことがあることも事実だ。社会は複雑だが、生まれてきた人間に差はない。みんな一生である。

写真は「金のなる木」で、ピンクの花が一杯さいています。「幸運を招く木」と言われています。


コメント
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