流水(るすい)の短歌Caf'e

我が想い たゆたう水に流せども 時の澱みに しばし漂う

犬が旅立ちました

2010年09月01日 | その他

 

一緒に住んでいた犬(マル)が今日旅立っていきました。

一年半ほど前から体が弱り、排泄も垂れ流し状態で紙パンツを履かせ介護してきました。

今では目も見えないし、耳も聞こえないようになっていました。

介護生活は大変でしたが、マルには愛情をたくさん貰ったし、喜怒哀楽を一緒に過ごして来た仲です。

少しも苦には思いませんでした。

よたよたと歩きながらも食欲もあり元気でしたが、この暑さです、高齢犬には厳しかったみたいで、10日程前から寝たきりになってしまいました。

仕事があって満足に世話できないものだから床ずれを作ったりしていましたが、食欲もあったし、10月1日の誕生日までは大丈夫だと思っていましたが、2日前から餌も食べなくなり水さえもなかなか飲めなくなったのです。

今日、少し気になって仕事を早く切り上げて帰宅して、マルの体温を診ようと掌で体を撫でていたとき、少しのけ反るようにして深い息を吐き、呼吸を止めてしまいました。

まさに息を引き取るといった状態です。

本当に穏やかでした。

まるで私が帰ってくるのを待って、体を触って貰って安心して、さよならを言ったようでした。

犬は人懐(なつ)こい動物です。

だからマルの気持ちが嬉しくて哀しくて涙が止まりませんでした。

享年17歳。