毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

ONE

2010年01月21日 03時25分31秒 | 大好きな本・映画・ほか

あれは私が小学校6年生だったある日のこと。

新聞のある新刊本の広告になぜか強く惹きつけられました。


リチャード・バック 「かもめのジョナサン」



まもなく東京の伯母のところへ遊びに行ったとき、どこでも好きなところに連れて行ってあげるという誘いに「大きな本屋さんに連れてって」と頼みました。

店に入るなり目に付いた山積みの「ジョナサン」、天にも昇る心地でお小遣いはたいて即買い。

いや、今思えばあれだけ話題になったベストセラー、なにも東京まで行かなくても近場で十分入手できたんでしょうけど(笑)


小学生の心をどうとらえたのか 大切な宝物となったその本、今でも持ってます。
いまだに愛読書の一冊です(^^)




そして今から5年ほど前、町の図書館で 一冊の本がふと目に入りました。


リチャード・バック 「ONE」


あ~、かもめのジョナサンの作者だ~♪とすぐさま借りて読み、またしてもとりこになりました。

貸し出し期間は2週間、何度も何度も借りなおし、その後書店で文庫版を見つけ、以来これまた宝物の一冊に。


当時車中泊の長旅に出ることが多く、そのたびにお氣に入りの本を4、5冊旅のお供にしていましたが、「ONE」はその常連メンバーとなりました。


飛行艇で旅をするリチャード&レスリー夫妻が、コックピットに琥珀色の閃光が走ると同時に思いがけず飛び込んでしまったパラレルワールド。

過去に未来に網の目のように交差する無数の意識の場の中で、さまざまな自分たちの“分身”、自分ならざる自分に出会い、多くの氣づきを得てゆく二人の愛に満ちた不思議な旅。


ちょうどいろいろな機会を通して “パラレルワールド”という概念がちょこちょこと私の周りに集まりだしていたころに出会ったこの本。



そしてある秋のこと。
例によって車中泊で能登半島を一周したのち、なにかに導かれるかのように予定外の伊勢にたどり着き、なぜか帰るに帰れぬまま足かけ8日間も過ごしたことがありました。

連日市営駐車場で寝泊りし、朝早く ほとんど人氣もない時間に伊勢神宮内宮に参拝して、五十鈴川のほとりでぼ~っと30分ぐらい佇む日が続きました。

折悪しくやってきた台風の直撃に不安な一夜を過ごした翌朝、いつものように訪れて増水して勢いを増した五十鈴川の流れにぼんやり見入っていたとき、目の前を流れすぎてゆく一枚の木の葉を見るともなく眺めていたら。。。。


不意に頭の中でなにかが弾け、閃きが飛び込んできました。


あの葉っぱの視点からは、今いるところが「現在」、今より前に通ってきた背後が「過去」、これから流れてゆく先の方が「未来」。
3つは分かれ分かれ、同時に3箇所には存在できない。

でも、川岸から見てる私の視点からは、その3つがひとつの流れとして同時に視野に収まる。

そっか、視点を選べば、パラレルワールドってあながちおとぎ話の世界だけのことじゃないのかも。。。。

連日車中で読みふけっていた「ONE」と 私の意識がぽん!とつながった瞬間でした。



あれ以来、私の中でパラレルワールドと無数の分身たちは、理論的にまったく理解不能なまま 理屈を超えて「あり」の存在となりました。

かつてそれまでの自分の身勝手な生き様を省みさせられた苦しい時間を過ごした場所を 今再び訪れると、目には見えないけど 手を伸ばせば届きそうなところに当時の無数の私がいるような氣がして、彼女たちに感謝せずにいられなくなるのです。

だって、彼女たちが一人残らず どんなに辛くても決してあきらめずに成長し続けてくれたおかげで 今の私があるんだもの。


あなたたちのおかげで今の幸せな私がここにいる。
ありがとう、ありがとう。。。。言葉に尽くせないぐらい感謝してる。
先の見えないあなたたちには不安なことが多いだろうけど、大丈夫、そのがんばりは必ず報われるから。
この私が生きた証拠だから。
どうか自分を信じて精一杯生きて。
心からあなたたちを愛し、どこまでも応援してるから。


ほんとにね、あのころなんの根拠も保証もないまま、辛い思いをしながら自分を見つめ続け変えてゆくことをよく投げ出さずに続けられたって思うんだけど、

その原動力は、今の、つまり当時の私から見れば未来の自分のそんな声援だったのかもしれないなぁ。。。。



そして、今この瞬間の私を支えてくれてるのは、さらに未来の無数の私の想いなのかもね。。。。


「ONE」の世界観が自分の中に根付いて以来、不安にかられたりどうしたらいいのかわからなくなったりすると、未来の自分にアドバイスを求めるようになりました。

応えてくれるのがパラレルワールドの分身なのか、自分の一人芝居・自問自答なのか、内なる答えなのか、守護霊なのか天使なのか神なのか、それはわからないしわからなくていい。

ただひとつわかってるのは、助けを求めれば、必ずヒントやアイデア、そして包み込むような慰めと力強い励ましをもらえるってこと。



「ONE」との出会い以来、私の中の世界は それまで想像もつかなかったほど大きく豊かに広がりました。

生きてるってなんて素晴らしいことなんだろう。


そして いささか古びた愛読書「ONE」、今この瞬間も私の目の前にあります(*^ー^*)




2 コメント

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わからなくていい♪ (coco♪)
2010-01-21 22:14:51
うん♪わからなくてイイ♪
でも・・・・自分の中・・・であることは確か♪
なんか・・・日記読んでいて嬉しくなった・・・
まるで私が賢い文章を書いているような感じ・・・ふふっ♪変なのぉ~♪

今日ね・・・驚くことがあったよ・・・
私のブログお氣入りしてくれてた人が居たのだけれど
私の真ん中で、離れた方がイイって感じてたものだから
繋がってた糸をイメージして右手でパチンッて切ってみたの。。。
さっき氣がついたんだけど、お氣に入りが外れてたよ。。。
偶然かもしれない・・・でも・・・不思議♪

cocoちゃん♪ (貴秋)
2010-01-22 10:41:56
文章ね。。。なんか考えて書いてるっていうより、ひとりでに浮かんでくるのを書き留めてる感じなの。
未来の私かなんかが送ってよこしてるんだったりして(笑)

ほんとだね~、偶然、不思議、そしてとっても自然♪
すべてを自分の想いで作り上げているのなら、そういうのもありだよね♪
素晴らしいぞ、cocoちゃん!

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