■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 第6戦モナコGP:決勝はベッテルが優勝、フェラーリ1-2フィニッシュ 【 F1 】

2017年05月29日 | ☆ F1

 世界三大レースの時期となり、最初に今年の勝者が決
まるのはモナコで開催されるF1モナコGPとなります。そ
して、今年のモナコマイスターの決まる決勝レースが始ま
りました。

 モナコでの勝利は3勝分に値すると言われるほど重要な
レースとなっていますが、今年のモナコマイスターが誰
になるのかも注目される中、レースは開催されます。

 モナコGPの舞台となるのは

 モンテカルロ市街地サーキット(全長3.337km)
 【 決勝レース:78周 】

で、モンテカルロの公道を閉鎖し、ガードレールで囲ん
だサーキットのため、コース幅が非常に狭く、曲がりく
ねっているのが特徴です。もちろん、コース上での追い
抜きはほぼ不可能で、ミスをするとすぐガードレールに
クラッシュし、リタイアへとつながることになります。
従って、セーフティカーが導入される可能性も高いコー
スとなっています。
 
 初日のセッションでは、ルイス・ハミルトン選手(メ
ルセデスAMG)がトップタイムをマークし、その後の午
後のセッションでは、セバスチャン・ベッテル選手(
フェラーリ)がコースレコードを更新するタイムでトッ
プをマークしています。
 
 そして、予選前のセッションでは、フェラーリが速く
セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)がコースレ
コードをさらに更新し、トップタイムをマークしていま
す。
 予選では、ルイス・ハミルトン選手(メルセデスAMG)
がQ2においてストフェル・バンドーン選手(マクラーレ
ン・ホンダ)のクラッシュによりタイム更新ができず、
Q2脱落となり14手に終わるという波乱の展開がありま
した。
 そして、今年のモナコでポールポジションを獲得した 
のはキミ・ライコネン選手(フェラーリ)で、自身にと
っては2008年のフランスGP以来9年ぶりとなるポール獲
得となりました。また、2005年にモナコでポール・トゥ
・ウィンを飾っており、今年は12年ぶりにその再現を狙
うことになります。

 今回は初日にトラブルもなく終わったマクラーレン・
ホンダですが、今回、インディー500に出場したフェル
ナンド・アロンソ選手の代役としてジェンソン・バトン
選手(マクラーレン・ホンダ)が参戦していますが、
FP3でパワーユニット交換により15グリッド降格が確
定しています。しかし、速度面では改善しているよ
うで、Q2でクラッシュがあったもののストフェル・
バンドーン選手(マクラーレン・ホンダ)とジェン
ソン・バトン選手(マクラーレンホンダ)が共にQ3進
出を果たしており、それぞれ、10番手、9番手となりま
した。

 しかし、ストフェル・バンドーン選手(マクラーレ
ン・ホンダ)は前戦スペインGP決勝で起きたフェリペ
・マッサ選手(ウィリアムズ)とのクラッシュにより
3グリッド降格となり、決勝は12番グリッドからのスタ
ートで、ジェンソン・バトン選手(マクラーレン・ホ
ンダ)は、今季5つめとなるパワーユニットを投入した
ことにより15グリッド降格ペナルティーが科されたほ
か、これに加えシャシーのフロア交換を行ったため、
決勝はピットレーンからのスタートとなっています。
 
 予選順位と速度がよかっただけに残念な状態とな
っています。

今回のGPで用意されたタイヤですが、

  ・ソフト(黄)
  ・スーパーソフト(赤)
  ・ウルトラソフト(紫)

の三種類となっています。

決勝用としてソフト1セット、スーパーソフト1セットが
指定されています。ドライバーはレース中に2種類以上の
タイヤを使用することが義務付けられますが、そのうち
この決勝用指定タイヤセットを1つ以上使用する必要があ
ります。

 決勝に向かう時点ですべてのドライバーが新品スーパー
ソフトを1セットずつ残しており、ソフトタイヤを使うド
ライバーはいないと考えられます。

 上位勢の中では、予選Q2突破がならなかったルイス・ハ
ミルトン選手(メルセデスAMG)だけが新品ウルトラソフト
を2セット残しています。ルイス・ハミルトン選手(メル
セデスAMG)以外の3強チームのドライバーたちの手元にあ
るウルトラソフトはすべてユーズドとなっています。

 DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使
用できる区間は一か所で

【 DRSゾーン 】
  ホームストレート
  最終19コーナーを過ぎて18m~ピットレーン出口手前

【 検知ポイント 】
  16コーナーを立ち上がって80m

に設けられます。

 DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使

 モナコは3日通じて天候に恵まれ、

 天  候 : 晴れ
 気  温 : 26℃
 路面温度 : 49℃

の中、レースは始まります。

 各マシンがフォーメーションラップを走行し、グリッ
ドにつきます。そして、シグナルがひとつづつ灯りブラ
ックアウト。F1モナコGPの幕が切って落とされます。

 上位のマシンに変動はないものの、後方でルイス・ハ
ミルトン選手(メルセデスAMG)がポジションを上げ12
番手に浮上します。オープニングラップでは、

 【1】キミ・ライコネン選手
 【2】セバスチャン・ベッテル選手
 【3】バルテリ・ボッタス選手
 【4】マックス・フェルスタッペン選手
 【5】ダニエル・リカルド選手

の順でコントロールラインを抜けていきます。

 2周目にジェンソン・バトン選手(マクラー
レン・ホンダ)とパスカル・ウェーレイン選手
(ザウバー)がピットに入ります。何か他のチ
ームと異なる戦略に出るようです。ジェンソン
・バトン選手(マクラーレン・ホンダ)は最初
のピットストップでスーパーソフトに、パスカ
ル・ウェーレイン選手(ザウバー)はスーパー
ソフトからウルトラソフトに交換しています。

 トップ走行のキミ・ライコネン選手(フェラーリ)が
マージンを構築し走行する中、後方のセバスチャン・ベッ
テル選手(フェラーリ)とバルテリ・ボッタス選手(メル
セデスAMG)も16秒台のタイムで追い上げます。
 
 トラブルもなく走行が続いていたモナコGPですが、15周
目にニコ・ヒュルケンベルグ選手(ルノー)のマシンから
白煙が上がります。さらに、オイルをまきながら走行し、
トンネルの入り口部分でマシンを止めまています。

 17周目に7番手を走行していたセルジオ・ペレス
選手(フォース・インディア)がピットに入り、ス
ーパーソフトに書き換えると同時にノーズも交換も
行いコースに16番手でコース復帰しています。

 マシンの止まっていないトンネル入り口、ターン8
の部分が区間イエローフラグが出ていましたが、19周
目に解除されます。
 
 レースが1/4を過ぎると、フェラーリの二台が速く、
3番手のバルテリ・ボッタス選手(メルセデスAMG)と
2番手を走行しているセバスチャン・ベッテル選手(
フェラーリ)の差は5秒まで広がります。

 ニコ・ヒュルケンベルグ選手(ルノー)のリタイア
とセルジオ・ペレス選手(フォース・インディア)の
ピットインにより、ルイス・ハミルトン選手(メルセ
デスAMG)が10番手、ストフェル・バンドーン選手(マ
クラーレン・ホンダ)が11番手に順位を上げています。

 26周目にトップ集団が最後尾のマシンに近づいてき
ます。フェラーリ勢の前には19番手のジェンソン・バ
トン選手(マクラーレン・ホンダ)と18番手のパスカ
ル・ウェーレイン選手(ザウバー)が並ぶようにして
走行しており、バックマーカーに頭を押さえられてい
る間に後続のドライバーたちが一気に差を縮めてきま
した。
 フェラーリ勢とレッドブル勢とバルテリ・ボッタス
選手(メルセデスAMG)のみが他のマシンと別次元の
速度でラップを重ねています。
 33周目から上位勢にも動きがあり、マックス・フェ
ルスタッペン選手(レッドブル)がアンダーカットに
出ます。スーパーソフトに交換し6番手で復帰していま
す。その後、バルテリ・ボッタス選手(メルセデスAMG)
がピットに向かい、マックス・フェルスタッペン選手
(レッドブル)の前に戻ります。

 35周目にトップを走っていたキミ・ライコネン選手
(フェラーリ)がピットに向かい、スーパーソフトに
交換し、ダニエル・リカルド選手(レッドブル)の後
ろ3番手でコースに戻ります。

 キミ・ライコネン選手(フェラーリ)がバックマー
カーにつかまっている間にセバスチャン・ベッテル選
手(フェラーリ)がオーバーカットを狙いに行くこと
になります。

 セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)は1分15
秒台のタイムをマークし他の地に39周目にピットイン。
スーパーソフトに履き替えてコースに向かうとキミ・
ライコネン選手(フェラーリ)の前に出ます。そして、
マージンを徐々に広げていきます。

 そして、ダニエル・リカルド選手(レッドブル)も
第一スティントを引っ張りオーバーカットに成功し、
バルテリ・ボッタス選手(メルセデスAMG)の前に出て
います。
  

43周目の段階で

 【1】セバスチャン・ベッテル選手
 【2】キミ・ライコネン選手
 【3】ダニエル・リカルド選手
 【4】バルテリ・ボッタス選手
 【5】マックス・フェルスタッペン選手

というTOP5になります。

そして、まだ一度もピットインしていないルイス・ハミ
ルトン選手(メルセデスAMG)が1分16秒台をマークしな
がら6番手を走行しています。

 44周目にストフェル・バンドーン選手(マクラーレン
・ホンダ)がピットに向かい10番手でコース復帰しまし
ポイント圏内を走行します。
 
 一度もピットインをせず、6番手を走行していたルイス
・ハミルトン選手(メルセデスAMG)が46周目にピットに
向かい7番手でコース復帰しています。

 セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)がトップ
で走行し2番手のキミ・ライコネン選手(フェラーリ)と
の差を広げる中、ジェンソン・バトン選手(マクラーレ
ン・ホンダ)がターン8でパスカル・ウェーレイン選手
(ザウバー)のインに入ろうとして2台が接触し、パス
カル・ウェーレイン選手の右リアタイヤとジェンソン・
バトン選手の左フロントタイヤが接触し、パスカス・
ウェーレイン選手が跳ね上げられる形でそのままウォ
ールにぶつかり、ターン8でマシンが壁にクラッシュに
真横になります。
 この接触で、二台ともリタイアとなります。このク
ラッシュでセーフティーカーが導入されます。

この間にマックス・フェルスタッペン選手(レッドブ
ル)がピットインをしています。

クラッシュの度合いから心配されたパスカル・ウェー
レイン選手(ザウバー)ですがマシンから救出され、
自力で歩いてマーシャルカーに乗り込んでいます。
 
 セーフティーカー先導の元走行が続きますが、この
間ピット作業を終えるマシンが出てきます。しかし、
65周目にマーカス・エリクソン選手(ザウバー)がタ
ーン1でストップしてしまいました。これでザウバー
は2台ともにリタイアでとなります。

 67周目にリスタートとなりますが、ストフェル・
バンドーン選手(マクラーレン・ホンダ)のマシンが
セルジオ・ペレス選手(フォース・インディア)に押
し出されるような形でガードレールにぶつかりターン
1でマシンを止めています。

 さらに、73周回目にセルジオ・ペレス選手(フォー
ス・インディア)が強引にダニール・クビアト選手(
トロ・ロッソ)のインに飛び込み、両者がクラッシュ
していいます。これにより、ダニール・クビアト選
手(トロ・ロッソ)はリタイアとなり、セルジオ・ペ
レス選手(フォース・インディア)もマシンにダメー
ジを負い、ピットに向かっています。
 
 レースは、第二スティントから安定した速さで走行
した、セバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)が
チェッカーを受け、今年のモナコマイスターとなりま
した。今季3勝目、通算では45勝目を達成しました。自
身のモナコ優勝は2011年以来となります。
 2位にはキミ・ライコネン選手(フェラーリ)が入り、
フェラーリが1-2フィニッシュを達成しました。3位は
オーバーカットに成功し順位を上げたダニエル・リカ
ルド選手(レッドブル)でこの3人が新設されたモナコ
の表彰台に上っています。
 4位にはバルテリ・ボッタス選手(メルセデスAMG)、
5位には、過去二戦はリタイアとなっていたマックス・
フェルスタッペン選手(レッドブル)が上位フィニッ
シュでレッドブルはダブル入賞となっています。

 6位にはカルロス・サインツJr.選手(トロロッソ)、
7位には、14番手から、6ポジションアップのルイス・ハ
ミルトン選手(メルセデスAMG)が着けています。
 8位には、ロマン・グロージャン選手(ハース)、9位
にフェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)、10位にケビ
ン・マグヌッセン選手(ハース)とハースもダブル入賞
を果たしています。でした。
 ラップ78:マクラーレン・ホンダ勢は、12番グリッド
からスタートしたストフェル・バンドーン選手(マクラ
ーレン・ホンダ)がポイント圏内となる10番手を走行し
ていましたが、セーフティカー導入からのリスタートで
セルジオ・ペレス選手(フォース・インディア)に押し
出されるようにターン1でクラッシュし、今回もポイン
ト獲得はなりませんでした。貰い事故のようなものだっ
たので残念な結果となっています。

 ジェンソン・バトン選手(マクラーレン・ホンダ)も、
パワーユニットの交換がなければ、と思われる展開でし
たが、ピットスタートでスタートしたレースでしたが、
パスカル・ウェーレイン選手(ザウバー)とのクラッシ
ュによりリタイアとなっています。マクラーレン・ホン
ダ勢は2台ともにリタイアという残念なモナコGPとなっ
てしまいました。

 ポイントラインキングですが、セバスチャン・ベッテ
ル選手(フェラーリ)が129ptで首位を維持し、ルイス・
ハミルトン選手(メルセデスAMG)が25pt差の104ptとな
っています。コンストラクターズは15pt差でフェラーリ
が先行する形となっています。

 



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