鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

棟梁の逝去

2014年07月03日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 数日前から書斎の蛍光灯が点かなくなった。通常はグローランプ、常夜灯(豆球)、蛍光ランプのどれかが点かなくなるが、今回はスイッチを引っ張ってみてもどれもが点かなくなった。天井裏から電線で、シーリングコンセントにダイレクトに電気が送られるタイプである。コンセントに電線が正しく装着されていないか、それとも他に原因があるのか、テスターで電圧を測ってみたが、電線に電気が送られていない。ブレーカーを見ても異常は見えない。こうなると天井裏を見ないと原因がつかめない。電線の故障であれば漏電が心配となった。

  街場にも電気工事店はあるが、建物を造ったときの電気屋が健在で、仕事は息子が継いでいるが、まだ現役で仕事を手伝っている。建物を造った大工の棟梁も元気でいると思っていたし、昨年浴室のリフォームをお願いしていた。棟梁は関連工事をそれぞれの職人集団にまかせ、それを束ねていたので、まずは、棟梁宅に電話をしたところ、昨年の大晦日に亡くなったと奥様が涙ながらに話してくれた。

  糖尿病を患っていたがそれが原因ではないようであった。半年も過ぎて知ることになり、大切な人を亡くし、驚くやら、訃報も知らず、今日まで知らずにいたことを無念に思った次第である。最近は家族葬の流行で、逝去された方の遺言もあるのかもしれない。知らないままになっていて、欠礼している方も多いと思う。今回は書斎の電気が通じなくなったことで電話をして知ったわけで、蛍光灯の故障がなければしばらくは知らないまま過ぎたことであろう。おそらく亡くなった棟梁が小生から連絡をするような場面を作って、知らせてくれたのかも知れない。

  この棟梁は女房の実家を建てるときにも関与したし、奥様とも古くからよく知っている方である。自分の家を建ててから既に20年を経過するが、その間も行き来があった。

 今になって悔やんでみても時遅しであるが、奥様やご家族の方からは正月を前に連絡することを差し控えられたと思っている。ひとこと、どなたかが訃報を伝えてくれればと思うと、直ぐにでも伺わなければと気持ちばかりが焦る。今年は初盆なので近いうちにお悔やみに行くことにしている。これから生前の棟梁の人柄等を思い出し、自分なりに気持ちの整理をしてみたい。