12/23 藝大48

12月は（日本では）「第九」の季節だが、今年は（今年も）「第九」を
パス。

12月23日（土）、今年最後の演奏会は、久しぶりに家内と「藝大48」
演奏会へ。「藝大48」は、「AKB48」ならぬ、昭和48年に藝大音楽
学部に入学した方たちの一種の同期会ガラ・コンサートである。卒業
40周年でもある。卒業時23歳だとすれば、今は63歳となる。
（於東京藝術大学奏楽堂）



プログラム

プログラムの最後には音楽学部昭和48年度生の学籍簿が載って
いた。




1.15時ジャストに会場が暗くなり、上手より静々と和服の60代男性
　が登場。朗々とした謡と舞を披露。静々と退場に、ここで初めて拍
　手が起きた。

2.琴の3部合奏とヴィオラの組み合わせが絶妙だ！松本清張のＴＶ
　ドラマの音楽だ。

3.文字どおりブラスによるファンファーレ。2年前、札幌ＰＭＦで聴い
　たことがある。

ここで下手から女性が登場。「みなさん、こんにちは。企画総合プロ
デューサー、副学長の岡本美津子でございます。･･････アニメーショ
ンの映像とともに『四季』をお楽しみください」。

4.澤学長が独奏者として登場。弦楽の規模は5型くらいかしらん。
　ヴィオラ4、チェロ3、コントラバス1だったかしら。アニメと生演奏は、
　無論私も初めてだが、アニメを観ながら音楽を聴くというよりは、私
　はどうしても音楽主体に神経が行っていた（笑）。

この後に澤学長のご挨拶；「東京藝術大学は、平成16（2004）年に
法人化され、財政的には苦戦しております。19年前は国立大学で
5400億円規模だったものが、現在は740億円となっております。
寄付もよろしくお願いします（笑）」

－－休憩20分－－




5.ブラスバンドが立ったままの演奏。大拍手だった。

6.フルートの竹内さんは、エンジ色のドレスで若々しい。「子供3人孫
　4人」だそうだ。ラッハナーは19世紀のウィーンの指揮者、作曲家。
　室内楽まで楽しめる、充実した演奏会だ。

7.ピアノの前に、フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネット
　と並ぶ。ピアノがお上手で引っ張っていた。

8.藤井さんのお名前は知っているが、お二人ともパリ国立高等音楽
　院に学んでおり、すごい連弾を聴かせてくれた。バッハのヘアース
　タイルの藤井さんはニコリともせず。会場から大拍手。

－－休憩10分－－





9.澤さんは指揮棒なしの指揮。弦楽は6-5-5-4-2かしらん。モーツァ
　ルト特有の「移ろい」を楽しむ。

10.ピアノが2台セットされ、下手側が原佳大さん、上手側は岡原さん。
　すばらしい演奏に我を忘れ、あっという間の10分間だった。

11.女声2列20人の後方に男声12人（Ten.には豊島正伸先生）の混
　声合唱。オルガン伴奏で聴く『ラシーヌ賛歌』は感動的だ。全員がお
　腹の底から声を出した（見事な腹式呼吸！）。

12.英語による『オー・ホーリー・ナイト』。ここでも「声楽家の声」によ
　る、本物の合唱がすばらしい。

最後は、説明はなく、起立する人もいなかった（高校時代、必ず起立
する、ちょっとキザな友人がいた。）が、アンコールとして『ハレルヤ・
コーラス』が歌われた。どこといって弱いパートのない、すばらしい混
声合唱（！）だった。


これだけの演奏会で3,000円（全席自由）は破格の値段だ！
ちなみに「この演奏会の収益は『藝大基金』に寄付され ます」とのこ
とだった。




あざみ野


きれいになった地下鉄上野駅


パンダ橋





上野公園でダンスのお祭り？


























音楽学部の正門


レオニード・クロイツァー


伊澤修二の像


当日券売り場に並ぶ


当日券は25枚だった。





こちらは開場前に自由席で並ぶ人々





14時発売開始


見事にゲット！


長蛇の列！！


「当日券完売」








































お開き















日本橋三越











帰りは「満天星」で夕食
























三越前より乗り換えなしで


あざみ野着