凡人日記(旧)

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Trio YaS-375 7thコンサートへ行ってきました

2017年05月19日 | コンサートレポート

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人生で二回目のこのトリオ。
チラシを拝見したときからわくわくが止まらなかった。


前回は多数のゲストがいたが、今回はシンプルに三人での演奏。

一部はアレンジ(他楽器の楽曲)を中心に、二部はオリジナルを中心に。


聴くたびに感じることは、やはり演奏会へ情熱、執念ではないだろうか。
楽しいコンサートをモットーに活動されているが、ただ楽しいだけのコンサートでないことは、もはや言うまでもないだろう。

一部はクラシカルなステージ。
それに合わせてか全体的にテンポは落ち着いたものであった。

ツーパート~は元の楽器での演奏を聴いたこともあれば、ユーフォニアムの知人とするかも。というところまで話が進み楽譜を手に取ったこともあって(結局本番はなくなったが)、個人的にはもっと攻めた演奏が良かったなぁ~など思ったり。
しかしながら、そんな簡単に言える曲でないことは自分がよくわかっているので、素晴らしいクオリティでの演奏であった。

アトムハーツはⅡがあることを知っておらず、初めて聴いたがとても興味深い曲であった。
Ⅰとは雰囲気も曲調も異なっていたが、やはりそこには吉松ワールドがあり、楽譜を手に取ってみたいとも思った。
機会があればぜひ演奏したい楽曲である。


二部は本日から発売されたCD「銀河鉄道の夜」より抜粋で演奏された。
また、二部からは会場の外枠?が開き、レインボーブリッジなど夜景をバックに演奏されていた。(箱自体はガラス張り)
とても情景が見える曲で、石川さんの曲はどれも僕の心に染み入る。

ギャラクサイトは大きい編成のものしか聴いたことがあったが、この編成ならではの演奏を聴くことができ、ぜひ取り上げたいと思った。
にらめっこは遊び満載の曲であった。


ラストを飾るのはピアソラの四季。
僕はタンゴとミニマルミュージックが本当に好きで常に聴いているほどなのだが、今日の演奏はかなり興奮した。
この曲だけでも良いから、ライブCD化してほしい。

全楽章であったが、時間はあっという間であった。
愛があり、哀しみがあり、希望があり、儚さがある。
タンゴを聴くたびに僕はそう感じる。
常に二面性の感情を持ち、聞き方、その時の感情によってマイナスにもプラスにも感じ取れる。
不思議であるが、これほど興奮し、これほど泣きたくなる音楽を僕は他に知らない。

サクソフォーン二本とピアノが奏でるタンゴは言うまでもなく、情熱的でまるで異空間にいるようであった。


とても素晴らしい構成感、演奏であったがゆえに客入りの状況がもったいなく感じた。
会場も素晴らしく、自分も利用したいと思うほどであった。
何かと重なっていたのだろうか。非常にもったいない。


よりいっそう次回が楽しみになった。
MCもいつも通りで楽しく、奏者のカラーも垣間見え、これも次回が楽しみである。

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