土砂崩れ対策完了
もうすぐ台風シーズンだ。
のり面の土砂崩れ部分を枕木で早急にカバーしてしまわなければ、またもや土砂崩れが起きる。
一気にやってしまおうと、8時には兄ちゃん・中ちゃんが上がってきた。
(樫田では、自分達の住んでいる山間部を「上」と呼び、都市部を「下」と呼ぶ習慣がある)
パシリのひでちゃんも10時前に呼び出しを食って樫田に上がってきた。
入れ替わりに兄ちゃんが下のどこかのマンションの水漏れ修理とやらで「昼前には戻ってくるから」と言って緊急に下りていった。
私一人だけの作業日というのも結構あるが、やっぱり仲間と一緒だと楽しい。
20分働いて20分休む。
でなければ働けないという猛暑の中、枕木を30cm以上埋め込んでいく。
私には重さ60㎏もある枕木は到底動かせないので、兄ちゃんが事前に小さく切ってくれていたのを運んだり、土を枕木とのり面の間に入れていく作業をした。
一輪車で何度も何度も坂道を登っては投入していく。
途中で、梅干を口に含んだり、水道の水を頭からかぶったり・・・。
敷地のあちこちから寄せ集めてはのり面に移植して育ててきた山蕗や菖蒲、それらを掘り起こしては再度他の場所に移植する作業も同時並行だ。
深い隙間。1m70cmある。 水道が通ったのが救い。タオルを水で濡らす。
左は桐の変木、看板になる。 くねくねした2本の木は魔女の椅子の脚。 三又の変木は看板かけ。
そうこうするうち、山小屋(焼き肉店)のおっちゃんも上がってきて、時計を見れば早12時過ぎ。
皆で冷やしうどんを食べることになった。
今日は、KOKKOが家で五島うどん(兄ちゃんの帰省土産)を早朝からゆでて冷やしておいたのを持って来た。トマトのサラダともろきゅう付き。
ガヤガヤワイワイで満腹。
兄ちゃんが知り合いの果物卸商からもらってきた大量の桃をカッターナイフ(工事で使っているやつ!)で切ったり剥いたり。ビニール紐や木と桃が同じ扱いだ。
えい、ままよ、食べよう。死なない、これぐらいのことでは。
それに私は「汚い」なんて言える柄じゃない。
雑巾のようなタオル(タオルのような雑巾)や服で顔を拭いているし、ズボンは継ぎ接ぎだらけだ。
こけたり引っかかったりして破れるたびに裾を切ってそれで継ぎあてしてきたので、ズボンの丈は今やふくらはぎ。兄ちゃんたちは、「もっと破れろ。もっとズボン短くなれ。そのうちパンツになるぞ。」と笑う。こんなズボンがもう3本になってしまった。
服も防腐剤で汚れて、洗っても落ちないヨレヨレ作業服。
髪はボサボサ。化粧なんてしてない。
昨日は、MRIを撮りに行くのにどろ靴・作業着のままで病院に駆け込んだ。
身だしなみをかまう感覚からは遠く離れた生活をしているのだ。
4時過ぎに何とか枕木の壁は完成し、兄ちゃんたちは帰って行った。
実はここからがまた大変。庭の土は基礎高まで底上げする。つまりあと30cmは土を積んでいく。これは私一人の作業になる。
私は軽い熱中症になったらしく午後から吐き気がし始めていたが、道路の小石や泥を片付け、本日の作業を終了。
夕立が激しく降る中囲炉裏茶屋に戻り、しばし雨を眺めてボーッとする。
本日の見物客は、以下の3人。
松のママ 囲炉裏茶屋のママ 囲炉裏茶屋のママの義姉さん