映画『アルティメット』 （原題は『ＢＡＮＬＩＥＬＵ１３』）
出演: シリル・ラファエリ, ダヴィッド・ベル, ビビ・ナセリ, トニー・ダマリオ
監督: ピエール・モレル
脚本:リュック・ベッソン、ビビ・ナセリ
販売元: アスミック
DVD発売日: 2006/12/08
時間: 85 分
舞台は近未来のパリ。
最悪のゲットーは隔離され、放置されて荒んだ地域となっていた。
その荒廃したバンリュー13地区のギャングの親玉が中性子爆弾を盗み、政府に身代金を要求してきた。
潜入捜査を専門とする憲兵隊のダミアン（シリル・ラファエリ）はバンリュー13地区出身で元ギャン
グのリーダー、レイト（ダヴィッド・ベル）とチームを組まされることに。
刻々と迫る核爆弾の爆破時間…
まるでタイのアクション映画『マッハ!!!!!!!!』に対抗するように、どのシーンも人間の肉体の極限
を引き出したアクションに挑戦しています。
元ギャングのリーダー、レイトを演じるダヴィッド・ベルは”パルクール”と呼ばれるスポーツを発
案した1人。このパルクールとは、都会の建築物を障害物のように使ったスポーツ。
（このあたりは同じベッソン制作の映画『ヤマカシ』に詳しい。）
ダミアン演じる主演のシリル・ラファエリは、本作から俳優に転向した敏腕スタントマンで、
『キス・オブ・サ・ドラゴン』でジェット・リーと刑事部屋での死闘を演じたことは記憶にあたらしいところ。
銃を抜く悪者たちから逃げてレイトは驚くほど優雅な動作で飛び、跳ね、ビルをよじ登り、降りてくる。
ダミアンは勢いよく旋回し、蹴りを入れ、ギャングたちの一団をなぎ倒していく。
格闘アクションはリアルで最高の出来だと思います。
８５分という贅肉をそぎ落とした編集も小気味よいです。
ＣＧだらけの映画にうんざりしている人是非どうぞ。
監督はピエール・モレル。本作で監督デビュー。
『トランスポーター』と『ダニー・ザ・ドッグ』では撮影監督でした。
>2009.04.26 Update