覚書

イラストレーター進士遙のブログです。
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グラナダ旅行記*寄生虫

2005-04-07 07:12:26 | グラナダ旅行記
 はぁ~。久しぶりに泳いできました!腕が、すっごい筋肉痛。。。でも、ちょっと泳いだだけでコンだけ筋肉痛になるとは、得した気分(笑

 さてはて。今日はグラナダにわらわら居座るヒッピーの話。ヒッピーっていうと、もちろんドラッグとか、フリーセックスのイメージはまとわりつくものの、建前上はlove&peaceの主張の下群がってたわけだけど、グラナダにいたヒッピー達はちょっと違った。やはり時代がちがうからかなぁ、と思いつつ、いくつか種類がいたので種類別にちょっとご紹介。
1.大道芸人風。

まぁ、大道芸人として、お金をもらっているからまだいいほうなんだけど、大体がうまくない。。。コレでどうやってお金をあげればいいの?と言うわけで、大体儲からない。写真の子は、まだトランペットとか吹けたからましだったものの、声はからっきしつぶれてて、この歌ではちょっと小銭投げられない、というかんじ。でも、まだ芸をやるからいいのです。

2.アジアンヒッピー系。
コレは多分昔のヒッピーに近いと思うけど、多分インドのゴアとか回ってきたんだろうなぁ~という身なり。頭におっきなターバンを巻いて、ドレッドにして、麻布を体に巻きつけて、怪しげな笛を吹き、太鼓をたたき、歌う?という感じ。多分宗教的には仏教系ニューエイジかなぁ?写真をとるのを忘れたのが残念だけど。お金せびられそうだし、迫ってきたら怖いので自粛。ちなみに町中もはだしで歩いてました。

3.パンク系。

コレが一番怖い。街中で群がる、革ジャン、鋲(この人たちはあんまり着てないけど。)、髪が緑とか、モヒカンとか。←ってこれらは別に怖くないんだけど、お金をせびって来る時が、結構迫力がありまして。しかも微妙に追っかけてきたりする。っていうのはドラッグで頭おかしくなってる人も少なくないからなんだと思う。

上の大道芸人も、アジアンヒッピーも、そしてこのパンクみたいなたちも全部そうなんだけど、つまりは、浮浪者だからきったないんだな。でも、町の物乞いみたいな人はまた別にいて、そういう人たちとは交わらないみたいだった。鋲つきの皮ジャンも、Dr martin'sのブーツも、ボーダーの靴下も、ボディピアスも、髪の毛も、だからみんな煤けて、泥がついてきったない。なんだかお金がかかるものを身に着けてるのに、グラナダに来て、そのまますみついて、浮浪者になる。すっごい不思議。グラナダに長いこと住んでいる日本人のおじさんによれば、スペイン各地(ヨーロッパ各地??)からきて、アルバイシンの廃屋や、その上のサクラモンテの洞窟に住み着いてしまうらしい。そして、必ずといっていいほどみんな犬を連れて歩いている。(おじさんの話によると、この人たちは犬も夜のお供??にするらしい。すっごくびっくりした。。定かじゃないけど。)とにかく、みんなまだ若い。20代か、30代前半。薬の売買と、物乞い?で生きてるみたいだけど、とにかく、堕ちていくってことを目のあたりにした感じ。ロンドンのホームレスを見たときとはまた違う感じ。わざわざグラナダにまで来て、その人たちがおかしいのは明らかなのに、わざわざその人たちの中に入っていく、住み着いていく、お金も身元も不詳で。どうなんだろ。。どうしてなんでしょ。。。?薬なのかなぁ?それが薬の力なんでしょうかねぇ。。。?

 でも何でグラナダ?と、疑問に思っていたのが、旅行を続けるうちにちょっとだけわかった。というのも、第一に、ジプシーが住んでいたということ。彼らの放浪生活に対する憧れはヒッピーに共通するものだったから、(って私もジプシーには大いに惹かれるんですが)で、第二に、グラナダで60年代にホモセクシュアル解放運動とか、フェミニストの運動が、アート面で盛んだったらしい、とうこと。コレは街中にある現代アートギャラリーにたまたま入ったらエキシビジョンがやっていて、それでわかった。つまりそういう、ヒッピー的要素(60~70年代のアートは精神面での解放みたいなコンセプトをもった作品が多く出たり、ヒッピー系アーティストも沢山いたし、アートとヒッピーは密接。ビートルズも最後はヒッピーだったしね。)が土台にあったからなのかなぁと考えた。
 余談ですが、田舎の町の癖して、現代アート用のスペースはめちゃめちゃきれいで、大きくて、やはり、芸術が盛んな国は、田舎だろうが、ナンだろうが、芸術に対して自然に寛大でいいなぁとおもった。さすがピカソの国。ちなみにグラナダのお土産は、お土産なのにぜーんぶかわいかった!何でだろ!土産=野暮ったい、はアジアだけなのか?!(いや、ロンドンも適度に野暮いけど。。。)
 
 ちょっと話ずれたけど、とりあえず今日はココまで。明日はサクラモンテの話がでたので、そこについて少々。

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