あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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新版『神の火』 再読します。

2007-02-02 00:22:18 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
「リヴィエラを撃て 再読日記」もあと一回で終わるのに、未だにぐずってますが(だって1月の出勤日の2/3(!)が残業だったんだもん。今日も21時前まで残業しました) 4日(日)までには完成させる予定。

さて、本題。
2007年最初の再読日記は 『神の火』 (新潮文庫) です。
ホントは2006年12月の予定だったのですが、『新リア王』 (新潮社) を再読してしまったものだから、続けて『神の火』を読むのは抵抗がありましてね(苦笑)

余談ながら、『ブッテンブローク家の人びと』は、1月29日(月)に読了。
現在は、青木理 『日本の公安警察』 (講談社現代新書)を読んでいます。「公安警察」といっても、「警察庁」と「警視庁」の両方にあるし、分担も細かく分けられているので、ややこしいですね。
早ければ明日、遅くとも土曜日には読了できますので、その後に『神の火』に入ります。『神の火』ファンの皆様、大変お待たせいたしました。

『神の火』は、高村薫作品の中では、マイナーな人気を誇る作品ではないでしょうか(ちょっと矛盾してますが) 「マイナー」というより「マニアック」・・・かな? ツボにはまればはまりますし、はまらなければ「ハイ、それま~で~よ~♪」(byクレ○ジ○キ○○ツ)

「読みにくかった」「読むのを挫折した」「結局、未読」というご意見も、ちらほら耳にします。ですが、この作品を読破すれば、他の高村作品もすんなり(?)読めますよ・・・多分・・・きっと・・・(断言はしない)
実質的には高村さんの第2作目になりますが、タカムラー初心者さんには、いきなり「最初に読め」とはお勧めしません。高村作品に何作か慣れてから、お読み下さい。私も高村作品にはまった頃(『晴子情歌』の発売約半年前)には、最後に読みました。

皆様ご承知のように、『神の火』と呼ばれる作品は、正確には2種類あります。便宜上、旧版『神の火』(1991年発行の単行本)、新版『神の火』(1995年発行の文庫。その際旧版を廃し、文庫を元にした単行本も1996年発行)と呼び分けています。

大まかな内容はほぼ同じなのですが、細部が違う。こんなに違う? そこまで違う? どれだけ違う? というくらい、とにかく違う(←しつこい?)
もちろん、どちらが良い・悪いの問題ではなくて、各々に良さも特色もありますから、他作品の単行本版から文庫版への加筆修正と同様に、「同じ作品を二度楽しめるようなもの」と思うのが最もよろしいのではないでしょうか。(両方読まれた方ならば、最後には「好みの問題」となるでしょうけれど)

今回の再読日記は、新版『神の火』の文庫版で行います。
(今年中には旧版『神の火』の再読日記も実施予定)

私が高村薫作品の中で最も読んでいるのが、実は新版『神の火』なんです。意外でしょう?(笑) 新版の文庫版で4回、新版の単行本で1回、計5回読んでいます。今回で6回目。
(ちなみに旧版は、図書館で借りて1回、ネット古書店で購入してから1回の計2回)

だからといって、内容を全て把握しているってことは、ありませんから! あの難しい部分は、未だに解りませんから! 読んではいるけど、理解は仕切れていませんから! 昨夜も文庫を取り出した際に、パラパラと目を通しましたが、「こんなん、あったっけ?」と首を捻った部分がありましたから!
回数は重ねているけど、読むのは3年振りくらいだからなあ~。

それでも読みたくなるのは、新版『神の火』という作品の魔力に、とりつかれているのかもしれませんね。

例に漏れず、キャラクターも魅力的。主要キャラ四人は皆、お気に入りです。予習を兼ねて、タカムラー的なキャラクター紹介してみましょうか。

島田浩二・・・タカムラーさんたちが「先生」と言えば、この方をさす。読み込むうちに、この方の「可愛らしさ」がだんだんと解ってきました。ホンマに「かわいい」から、まいっちゃいますね(笑) 江口さんの先見の明に唸らざるを得ませんよ、ええ。
ちなみに私にとっては「結婚して、離婚したい高村キャラクター」。全ての女性にとって、離婚するには理想の夫ですよね!(笑)

日野草介・・・タカムラーさんたちが「大将」と言えば、この人をさす。初読時は、この人が好きでした。最初はがさつ・・・もとい頼りがいのあるしっかりした男だと思っていましたが、読み込むうちに、どんどんイメージがガラッと変わっていきました。
ちなみに私にとっては「ボディガードになって欲しい高村キャラクター」。どんな危ないところでも、この人がいれば安心よん♪

高塚良・・・タカムラーさんたちが「良ちゃん」と言えば、この子をさす。日本名ですが、これは仮名。本名を一回で覚えられたら偉い! 私は未だに確認してから入力してます(笑)
ちなみに私にとっては「息子になって欲しい高村キャラクター」。こんな子供を持ったらとしたら、親冥利に尽きるってものです。

江口彰彦・・・タカムラーさんたちの統一された愛称は、何故かない(苦笑) 『神の火』では、島田先生と並んで、私の愛を一身に受けているキャラクター。「老獪」なキャラクターは高村作品に頻繁に登場しますが、その中でもピカイチの存在でしょう。ここまで「色気、色香」のある老人は、まずいない。(私の中では、第二代目黄門様・今は亡き西村晃さんが、江口さんのイメージに最も近いです)
ちなみに私にとっては「パトロンになって欲しい高村キャラクター」。この方と世界中を旅行して、美術館めぐりやオペラ鑑賞も楽しみたい。物議を醸したあの「コース」については・・・「コース4」は気持ち良さそうだから、付き合ってもいいかな、と思ってます(爆) ああ、残りのコースの内容を知りたいぞ~!

それでは次回からの「神の火 再読日記」をお楽しみに~♪



2 コメント

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若いのぉ~ (パステル)
2007-02-02 08:10:09
「良ちゃん」が息子にしたいキャラクター?
からなさん・・・若い!
実際に成人した息子を持つ身としては、あんな危ないキャラは ご・め・ん です
辛すぎる・・・

おばさんになると「平凡でいいの・・・自分を大事に幸せになってね
なんて思ってしまうのですよ。

私が持っているのは、新版です。
旧もそのうち手の入れたいのですけど。
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若いですか・・・? (からな)
2007-02-02 23:08:53
パステルさん、こんばんは。

>あんな危ないキャラは ご・め・ん

良ちゃんの「危ない度」は、判定(?)するのがなかなか難しいですねえ。
・充分な装備なしで某施設に飛び込んだり。 → だけどこれは、父親を助け出そうとしたため。
・島田先生や日野の大将の言うこと聞かずに、無茶な行動を起こしたり。 → だけどこれは、良ちゃんに時間がなかったため。

一番の親不孝・・・というか、先生&大将を心配させたのは、○○されたことですが(ネタバレなので伏せます)、確かにこんな息子を持ってしまったら、親はハラハラしっぱなしで大変ですよね(苦笑)

・・・あら? 良ちゃんのフォローをするつもりが、何でこんなことに? 良ちゃんの「危険度」と「けなげ度」は、紙一重ということでしょうか?

余談ながら旧版『神の火』の良ちゃんの「危ない度」は、かなり高いです。「危ない」というよりは、「ぶっきらぼう」と言った方が的確かも。

旧版は、某オークションや某ネット古書店などで出展されていますので、お財布と相談なさってはいかがでしょうか(笑)
やっぱり、新旧揃えて読んでいただきたいと思いますもの。
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