あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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大和川沿い、住道矢田周辺

2006-09-05 23:17:20 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典

夜明け前の街を自転車で走り回りながら、土手の上を走る近鉄電車の始発電車の明かりを仰ぎ、自分は父のようにはならない、スーツを着て電車で通勤する職業につくんだと自分に言い聞かせた。
 (文庫版『マークスの山』上巻p216)

そんなあなたを見ずにすんで、つくづく良かったと思いますよ、私は。

というわけで、住道矢田、並びに大和川沿いに到着。10分どころか、15分はたっぷり歩きましたね。

一枚目の写真、逆光になってますが、近鉄電車が松原市に入ったところです。この電車の形からすると、吉野へ向かう特急ですね。
こういう景色を、新聞配達していた中学生の合田さんは、毎日見ていたのかと思うと・・・昭和の古き良き時代の名残りとでも言いましょうか、何だかタイムスリップしたような気分です。
だって、建物はともかく、以下の写真の風景は、全て合田さんが見てきたものと同じなんだもの!
川面を渡るねっとりした風、電車の走る音。遊んでいる子供たちの歓声以外、あまり物音がしない日曜日の昼時。
(だって「新婚さんいらっしゃい!」の放映時間中に、住道矢田に到着したんだもの~)




向こうは松原市。写っているのは「大和川青少年運動広場」というもの。




上流の方向。写っている橋は、松原線の「瓜破(うりわり)大橋」です。




そこから数十メートル先の大和川沿いを走る阪和貨物線の踏切を、男が一人渡ってゆくのが近所の住人に目撃された。 (文庫版『照柿』下巻p295)

実はこちらは「住道矢田3丁目」。「住道矢田4丁目」方面の写真は、次のもの。




分かりにくいかもしれませんが、その貨物線の線路沿いで、遊んでいる少年たち。こんなふうに合田さんと達夫さんも遊んだのかな・・・と、しばしノスタルジックでメランコリックな思いにふける私たちなのでした。



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