ハングルな日々

2001年に「イブのすべて」を見て以降、見た韓国ドラマ・映画は数知れず。すっかり韓国の虜となった日々・・・。

ソン・ガンホ主演 『復讐者に憐れみを』

2005-08-05 | 韓国映画
ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ主演、パク・チャヌク監督の復讐三部作の第一弾の映画「復讐者に憐れみを」を見ました。2002年に韓国で公開され、そのあまりの衝撃に劇場内の空気が重くなったと言われているそうです。ちなみに復讐三部作の第二弾が「オールドボーイ」、そして第三弾が、現在韓国で公開されている「親切なグムジャさん」です。この「復讐者に憐れみを」はバイオレンス描写が激しいためR18指定となっています。予備知識なしに見ましたが、あまりの救いようのないストーリーに愕然とし、もう二度と見ないだろう、、と思いました。

腎臓を患う姉を持つ聴覚障害者のリュ(シン・ハギュン)は姉に腎臓移植手術を受けされるため、自分の腎臓を移植するつもりだったが、血液型が合わなかったことから、臓器斡旋業者に自分の腎臓と退職金を提供する代わりに姉に適合する腎臓を提供してもらうことに。病院から姉に適合する腎臓が見つかったと連絡があったものの、リュは臓器斡旋業者にまんまと騙されてしまい一文無しに。リュの恋人ヨンミ(ペ・ドゥナ)の提案でリュを退職に追い込んだ工場の経営者ドンジン(ソン・ガンホ)の娘を誘拐してその身代金を腎臓移植の手術代に充てることにするが、、、

「臓器移植」ってだけでまず、「ゾゾゾッ」っとします。そして更に「復讐」というキーワード。そこまで見せるか?そこまでやるか?って疑問を投げかけずにはいられない、なんとも救いようのないストーリー。今まで田舎者でおっとりした役が多かったシン・ハギュンが名演技を見せています。聴覚障害者なので台詞は一切ありませんが、顔の表情、しぐさから全てが伝わってきます。そしてシン・ハギュンの実際の恋人?でもあるペ・ドゥナとのベットシーンもあり。彼女も体当たりの演技。そして、最終的には復讐の鬼と化す役を熱演するソン・ガンホ。キャスティングは素晴らしい、、、が、、、あんな復讐にどんな意味があるんだろう、、と全く理解出来ず・・・。過激なバイオレンスシーンも私は特に目をそむけることなく見れましたが、精神異常としか思えない行動・・・。人間の本当の姿があれなの?とふと頭をかすめたけど、すぐに打ち消した。有り得ない。。

私的には「オールドボーイ」の方がすごいと思ったかな?でも、やっぱり「復讐」なんて嫌。「復讐」をして得られるものなんて何もない。ぜったいに!

評価:★★☆☆☆

復讐者に憐れみを デラックス版

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3 コメント

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同感です (トモトモ)
2005-08-11 23:37:37
キャステイングはすばらしい、しかしそもそも「復讐」とは空しいもので…と、実に同感です。

復讐三部作の『親切なクムジャさん』はどうなんでしょうね…

楽しみなような、怖いような…
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トモトモさんへ (管理人)
2005-08-17 22:06:49
トモトモさんへ

管理人のkaoriです。お久しぶりです!『親切なクムジャさん』韓国では話題になってますね。イ・ヨンエさんだし、そんなに恐いイメージないのですが、、、どんな感じなんでしょうね。日本で公開されたら見に行く予定です!
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TBありがとうございます。 (たまご刑事)
2005-08-17 23:16:25
『オールドボーイ』の方が、根が深くて重いんだけど、

こっちの方が、痛さはすごく伝わってくる。

確かに「復讐」なんてイヤだし、あんなの有り得ないとも思ったけど、

例えば、ドンジン(ソン・ガンホ)は、愛する娘を誘拐され殺されて・・・

自分の最愛の人、しかもかけがえの無い子供ってコトを考えると

有り得るかも、、、って思っちゃいます。。。
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