Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

妖気あふれるカラヴァッジオ(マルタ)

2006-11-10 18:46:09 | マルタ
段々寒くなってきている。ここのところ毎日『おやじ』のような生活をしているので、やっと週末が訪れて一安心!あーーあでも明日も『義務』があるんだよなあ・・・

きのうお仲間との『飲み会』の時出た話題。最近の先生も先生なら親も親・・
親の問題・・以前教師をしていた子が話してた。お昼の時間を予定通りしないと、『空腹で虐待するつもりか、人権侵害だ!』と訴える親が居るとか・・なんかそんな親に育てられた子どもってどうなるんでしょうね。権利ばかりを唱えるとんでもない人間に育ちそうで空恐ろしい・・

ま、愚痴はこのくらいにしておいて・・北海道の話も終わってないけど、それも置いておいて・・海外旅行のお話・・

ブログをはじめたばかりの頃の1月18日にも書いたが
数年前の冬、マルタ島に遊びに行った。マルタ島というのはシチリア島の南の方に位置している島。そして独立国家である。
kおばちゃんが行った頃はまだユーロ圏にとりこまれていなくて、確か貨幣単位はマルタリラだったような記憶が・・今はどうなんでしょう?そして、最近?ではエジプト遠征途上のナポレオンによって占領され他後、ナポレオン没落後はイギリス支配下となり、イギリス連邦内の独立国となった後、イギリス連邦内の共和国となった国だ。だからイギリスからの観光客も多いし、車の運転もイギリス式だったと思う。

ここの歴史は語りだしたら止まらない・・ので今日はやめておくが、本当に興味深い歴史がたくさんある。

そのなかの一つに聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団Sovereign Military Order of Malta)という団体?が島の歴史に重要な点を閉めている。聖ヨハネ騎士団は十字軍の一つの騎士団であり、なんとその活動は形こそ変われ現在!!まで続いているのである!!

そして、十字軍時代はもともとこの団に入るのはお金持ち(領主)の次男が大方だったようで、『金はあるが引き継ぐべき領土がない(長男が継承するから)』というぼんぼんの集まりだったようで、親は金に糸目をつけづ仕送りをしていたらしい。

であるかだこの騎士団の本拠地であったマルタ島のバレッタCity of Valletta第2次世界大戦のときにドイツ軍の空爆で大きな被害を出したにもかかわらず、世界遺産に登録されている。その中でも重要な建物として聖ヨハネ大聖堂St.John's Co-Cathedralがあり、その名のとおりこの騎士団のものである。

このカテドラルも素晴らしいのだが(kおばちゃんはコレよりすごいのを今まで見たことがない!)そこに、所蔵されている絵画がまた素晴らしいものだった!!

前置きが、すごーーく長くなってしまったが・・それが冒頭の写真の『絵』である。
カラヴァッジオの『聖者洗礼者ヨハネの斬首The Beheading of Saint John the Baptist』である。
このカラヴァッジオはミケランジェロ・メリージMichelangelo Merisiというのが正式な名前のミラノ生まれの画家。(1573年9月28日 - 1610年7月18日)カラヴァッジオ(Caravaggio)というのは通称であったらしい。
そしてこの絵も妖気あふれているが、自身もまさに『鬼才もしくは奇才』の画家だったようで激情型の性格の持ち主で、アトリエを離れれば腰に剣を提げ、酒場でしばしば騒動を引き起こし挙げ句の果てに些細なトラブルから知人を刺し殺してしまい、ローマを追放されナポリへ移るがしかしその数カ月後には、さしたる理由もなくマルタ島へ放浪。ここでも暴力沙汰を起こして投獄される。脱獄に成功した彼はシチリアへ逃れ、しかしローマに帰ることなくここで没したらしい。すごいドラマチックな人である。

そしてこの『聖者洗礼者ヨハネの斬首』にはもう一つ注目すべき点?があった。
この首を切られたヨハネの流す『血』でサインがなされている。それが多聞(良く覚えていないのだが・・いい加減ですみません!!・・だったら書くなって・・でも今書いておかないともっと忘れそうで・・すみません・・)
       

"f (おそらくfraterよりはfecitでは?) michela...". 『 michela.... 』即ち Michelangelo(ホントの名前)と理解されているようである。

なんだか壮大なお話をバックに感じる・・そして361 x 520 cmとかなり大きく、展示してあるところが暗かったせいもあるが『妖気』あふれた印象だけが残った。
きっと本物の『天才』だったんでしょうね。ある意味の・・・と今でも思うkおばちゃんです。

ああ、またいけるといいなマルタに!
コメント
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