さて
最近 タイガーアンドバニーを見ました
ええ
なぁんか 設定かぶってるような気がするなぁ
ま、いいや
岡部達のチームの捜査は難航していた、場所を絞り込めれば後はどうにかなるという楽観視をしていたわけではないが、人の多さで結局行動に制限がかかってしまっている。それに捜索に適した能力者もいない状態ではきつかった。
「ねえ、なんで私達に強力してくれたの?」
ジェシカがさりげなく疑問に思っていたことを聞いた。盾村は最初無言だったが、少しして思い出したように喋り始めた。
「さあな、アイツ等を見てたらな。自分の過ちに気づいた見たいな気がしたんだ」
ジェシカは本当のことを言うと、この事件が終わった時に3人を捕まえるつもりでいた。それはヒーローとして当たり前の事であり、それを糸江が邪魔しようが、容赦をしないつもりでいた。
「そうね、アカネは不思議な子だしね」
「ああ・・・嬢ちゃんもそうだがよ、あのボウズもだ、アイツも何か良いもんを持ってる」
「ボウズ・・? ん~王子の事かしら?」
「ん・・・、まあそうだな」
盾村は嫌な予感がしていた、いくら極秘とはいえジェシカ程のヒーローが姿を消せばいつかバレる。その情報が相手に渡っている可能性は多いにある。
しかし、そんな状況でありながら盾村は一つ賭けている事があった。
ジェシカは相手にとっても標的である、その標的と一緒に行動すれば簡単に相手の位置を知ることができる可能性がある。
岡部が一緒に来てしまった事は予想外だったが、1人なら自分と大神で守りきれる。
「はぁ・・・はぁ・・・ぜぇ・・・ちょっと休みませんか・・・?」
能力の”変化”によって普通よりも体力の消耗が激しい岡部は、顔が真っ青になり汗も不自然なほど出ていた。普通に付いていくにしても十分キツいのに、それを能力を常時発動したまま追いつくのは、至難の業らしい。
盾村は仕方なく、近くにある寂れたファミリーレストランへと行く事にした。
「怪しい建物ばっかりだぜ、これじゃー全部見てる間に逃げちゃわねえか?」
「だが・・・これだけ反応があったら斗麻がいても無理だろう」
少し投げやり気味に言った。
どうせ街中で能力を使っていたら怪しすぎるので使えない、ならしらみ潰しで探す他無い。
「おかしいわね、なんか空気が変だと思わない?」
「だな・・・・休憩が終わったら早めに出るか」
普通のファミリーレストランとは違う、何者かに監視されているような変な視線が辺から感じられる。
そんな事など知らない岡部は、重い空気に耐え切れず喋り出した。
「皆さんドリンクバーは何を飲みますか!」
人間が過ごしやすい温度に設定してあるフェミリーレストランの店内は、岡部の体力を少しだが回復させた。
なので迷惑をかけてしまったと思った岡部が、少し気を利かせて飲み物を取ってこようとしたのだが。他の全員は何でも良いという一番困る返事で返してきた。
ここで休んでいる時間すら惜しいようだ、とりあえず少し回復したので、このまま水分を摂って後のために備えようと考えた。
3人とも適当で良いという返事だったので、岡部は逃げるようにその場を去った。そしてドリンクバーの機械の近くにトイレがあることに気がついた。
「あ・・・そうだ、どうせこの中なら・・・」
岡部は周りをキョロキョロ見ながらトイレに駆け込む、女性の姿なのに男性用トイレに入った。そして数秒後、何食わぬ顔で戻ってきた。その時には通常の岡部の姿だった、どうやら能力を解除して一時的に回復力を高めようと考えたらしい。
岡部はとりあえず4つ分のコップを持って、適当にオレンジジュースやコーヒーを入れた。これぐらい種類があれば多少の好き嫌いには対応できるだろう。
ムリにコップを持ちながら、席に戻ろうと目線を向けたら店員がいた。
「ご注文はお決まりになりましたか?」
「とりあえず今は良いわ、用事があれば呼ぶからどこか行ってくれない?」
ジェシカは少し首をかしげながら返事をした。
「ケケ・・・そういうこった、用事なんてねえからどっか行きな」
ちょっと失礼な対応をして大神が追っ払おうとした。
「そうですか・・・・、しかし、こちらはそういうわけにはいかないんですよ」
そう言うと、辺りの人間が一斉にジェシカ達の方を向いた。このファミリーレストランで休んだのが仇となってしまった、こちらが何かしらの調査をしている事がバレ、相手に逆に尾行されていたようだ。
「ええと、変な真似はしないでくださいね?」
と、軽い口調で外を指差した。先ほどまでと違い声が上ずんでいる気がする。
「ここの外の人達が全員、人質だとともっちゃってくださいね~」
「アンタ・・・何者なの?」
「私ですか?私は、梨璃(りり)ちゃんです」
「名前なんて聞いてないわ、どういう用件なの?」
どうやら3人も臨戦態勢になったようだ、それぞれ得意の技を出す構えになっている。
その動きに対応した周りの人間も銃のような物を構えた。
「ケケケ・・・、俺等に銃如きで渡り合おうってのか?」
「如きとはひどいですー、梨璃ちゃんショックです!これは立派な”対覚醒者用高圧電流弾”なんですよ」
この対覚醒者用なんとか・・・とかいうのは、覚醒者相手を想定した武器である。覚醒者の一部においては通常の銃弾ではまるっきりダメージを与えられない。その例としては避けれる身体能力のある糸江もそうなのだが、ダメージを防ぐ盾村もである。
能力での防御は人間の作り出した武器を越えている、だが、一つだけ例外があった。
それが電気である、ちょっとの電気だと意味がないのだが。高圧なものだと能力が解除される事も多い、それが理由で警察などにも多少の数が置かれているの。
「何が目的なの?」
「梨璃ちゃんは、菱元様に連れてくるように頼まれただけなんですよ」
「そうか・・・、俺達が大人しくついてくと何がある?」
「いま、梨璃ちゃん達はお客さんを預かってるんですよ~」
この場合のお客さんというのは人質の事だろう。この場で抵抗した場合、人質に危害を加えるという脅迫だ。
一見不利にも見える状況だが、相手の懐に潜り込むチャンスである。
ここで捕まるというのは、決して悪い話ではなかった。
だが、その状況でパニックに陥ってしまった人間がいた。
岡部だ、こういう状況に全く慣れてないアイツにとって、これ以上無いピンチに思えたのかもしれない。だが、岡部のいいところは、その弱気な所だ、自分ひとりでは対処不能と思ったので、ひとまず身を隠しそして頃合を見て連絡を入れる気でいる。
次回予告
糸江「全く、戦闘シーンがないと退屈ね?」
作者「心配ご無用ですよ、そのうち嫌と言うほど戦闘シーンばかりです」
糸江「・・・? あれ?ミドリじゃないの?」
作者「ええ、たまには変則のがいいかと」
糸江「そぉ・・・、なんか反応しづらいわ、アンタだと」
作者「マジで!?」
糸江「ええ・・・、ツッコミがいないとこんなに会話が成り立たないものね」
作者「ですなぁ・・・」
糸江「面倒だし、さっさと次回予告してしまいましょう?」
作者「へい、来週は・・・ようやく戦闘シーンになります。まさかのvs菱元!」
糸江「へぇ~」
最近 タイガーアンドバニーを見ました
ええ
なぁんか 設定かぶってるような気がするなぁ
ま、いいや
岡部達のチームの捜査は難航していた、場所を絞り込めれば後はどうにかなるという楽観視をしていたわけではないが、人の多さで結局行動に制限がかかってしまっている。それに捜索に適した能力者もいない状態ではきつかった。
「ねえ、なんで私達に強力してくれたの?」
ジェシカがさりげなく疑問に思っていたことを聞いた。盾村は最初無言だったが、少しして思い出したように喋り始めた。
「さあな、アイツ等を見てたらな。自分の過ちに気づいた見たいな気がしたんだ」
ジェシカは本当のことを言うと、この事件が終わった時に3人を捕まえるつもりでいた。それはヒーローとして当たり前の事であり、それを糸江が邪魔しようが、容赦をしないつもりでいた。
「そうね、アカネは不思議な子だしね」
「ああ・・・嬢ちゃんもそうだがよ、あのボウズもだ、アイツも何か良いもんを持ってる」
「ボウズ・・? ん~王子の事かしら?」
「ん・・・、まあそうだな」
盾村は嫌な予感がしていた、いくら極秘とはいえジェシカ程のヒーローが姿を消せばいつかバレる。その情報が相手に渡っている可能性は多いにある。
しかし、そんな状況でありながら盾村は一つ賭けている事があった。
ジェシカは相手にとっても標的である、その標的と一緒に行動すれば簡単に相手の位置を知ることができる可能性がある。
岡部が一緒に来てしまった事は予想外だったが、1人なら自分と大神で守りきれる。
「はぁ・・・はぁ・・・ぜぇ・・・ちょっと休みませんか・・・?」
能力の”変化”によって普通よりも体力の消耗が激しい岡部は、顔が真っ青になり汗も不自然なほど出ていた。普通に付いていくにしても十分キツいのに、それを能力を常時発動したまま追いつくのは、至難の業らしい。
盾村は仕方なく、近くにある寂れたファミリーレストランへと行く事にした。
「怪しい建物ばっかりだぜ、これじゃー全部見てる間に逃げちゃわねえか?」
「だが・・・これだけ反応があったら斗麻がいても無理だろう」
少し投げやり気味に言った。
どうせ街中で能力を使っていたら怪しすぎるので使えない、ならしらみ潰しで探す他無い。
「おかしいわね、なんか空気が変だと思わない?」
「だな・・・・休憩が終わったら早めに出るか」
普通のファミリーレストランとは違う、何者かに監視されているような変な視線が辺から感じられる。
そんな事など知らない岡部は、重い空気に耐え切れず喋り出した。
「皆さんドリンクバーは何を飲みますか!」
人間が過ごしやすい温度に設定してあるフェミリーレストランの店内は、岡部の体力を少しだが回復させた。
なので迷惑をかけてしまったと思った岡部が、少し気を利かせて飲み物を取ってこようとしたのだが。他の全員は何でも良いという一番困る返事で返してきた。
ここで休んでいる時間すら惜しいようだ、とりあえず少し回復したので、このまま水分を摂って後のために備えようと考えた。
3人とも適当で良いという返事だったので、岡部は逃げるようにその場を去った。そしてドリンクバーの機械の近くにトイレがあることに気がついた。
「あ・・・そうだ、どうせこの中なら・・・」
岡部は周りをキョロキョロ見ながらトイレに駆け込む、女性の姿なのに男性用トイレに入った。そして数秒後、何食わぬ顔で戻ってきた。その時には通常の岡部の姿だった、どうやら能力を解除して一時的に回復力を高めようと考えたらしい。
岡部はとりあえず4つ分のコップを持って、適当にオレンジジュースやコーヒーを入れた。これぐらい種類があれば多少の好き嫌いには対応できるだろう。
ムリにコップを持ちながら、席に戻ろうと目線を向けたら店員がいた。
「ご注文はお決まりになりましたか?」
「とりあえず今は良いわ、用事があれば呼ぶからどこか行ってくれない?」
ジェシカは少し首をかしげながら返事をした。
「ケケ・・・そういうこった、用事なんてねえからどっか行きな」
ちょっと失礼な対応をして大神が追っ払おうとした。
「そうですか・・・・、しかし、こちらはそういうわけにはいかないんですよ」
そう言うと、辺りの人間が一斉にジェシカ達の方を向いた。このファミリーレストランで休んだのが仇となってしまった、こちらが何かしらの調査をしている事がバレ、相手に逆に尾行されていたようだ。
「ええと、変な真似はしないでくださいね?」
と、軽い口調で外を指差した。先ほどまでと違い声が上ずんでいる気がする。
「ここの外の人達が全員、人質だとともっちゃってくださいね~」
「アンタ・・・何者なの?」
「私ですか?私は、梨璃(りり)ちゃんです」
「名前なんて聞いてないわ、どういう用件なの?」
どうやら3人も臨戦態勢になったようだ、それぞれ得意の技を出す構えになっている。
その動きに対応した周りの人間も銃のような物を構えた。
「ケケケ・・・、俺等に銃如きで渡り合おうってのか?」
「如きとはひどいですー、梨璃ちゃんショックです!これは立派な”対覚醒者用高圧電流弾”なんですよ」
この対覚醒者用なんとか・・・とかいうのは、覚醒者相手を想定した武器である。覚醒者の一部においては通常の銃弾ではまるっきりダメージを与えられない。その例としては避けれる身体能力のある糸江もそうなのだが、ダメージを防ぐ盾村もである。
能力での防御は人間の作り出した武器を越えている、だが、一つだけ例外があった。
それが電気である、ちょっとの電気だと意味がないのだが。高圧なものだと能力が解除される事も多い、それが理由で警察などにも多少の数が置かれているの。
「何が目的なの?」
「梨璃ちゃんは、菱元様に連れてくるように頼まれただけなんですよ」
「そうか・・・、俺達が大人しくついてくと何がある?」
「いま、梨璃ちゃん達はお客さんを預かってるんですよ~」
この場合のお客さんというのは人質の事だろう。この場で抵抗した場合、人質に危害を加えるという脅迫だ。
一見不利にも見える状況だが、相手の懐に潜り込むチャンスである。
ここで捕まるというのは、決して悪い話ではなかった。
だが、その状況でパニックに陥ってしまった人間がいた。
岡部だ、こういう状況に全く慣れてないアイツにとって、これ以上無いピンチに思えたのかもしれない。だが、岡部のいいところは、その弱気な所だ、自分ひとりでは対処不能と思ったので、ひとまず身を隠しそして頃合を見て連絡を入れる気でいる。
次回予告
糸江「全く、戦闘シーンがないと退屈ね?」
作者「心配ご無用ですよ、そのうち嫌と言うほど戦闘シーンばかりです」
糸江「・・・? あれ?ミドリじゃないの?」
作者「ええ、たまには変則のがいいかと」
糸江「そぉ・・・、なんか反応しづらいわ、アンタだと」
作者「マジで!?」
糸江「ええ・・・、ツッコミがいないとこんなに会話が成り立たないものね」
作者「ですなぁ・・・」
糸江「面倒だし、さっさと次回予告してしまいましょう?」
作者「へい、来週は・・・ようやく戦闘シーンになります。まさかのvs菱元!」
糸江「へぇ~」
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