少しでも長く

夫のがんに、子育てに、右往左往しています。

誤魔化し その1

2017-11-15 16:05:11 | ☆自宅での取り組み
病気が見つかって、色んな問題が湧き上がります。

私達夫婦は好き好んで一緒になって家族を今も!続けているのに、私は驚くほど夫を理解出来ていない事に、病気になって気がつきました。

以前も書きましたが、一つはお金の件でした。

もう一つが、夫は嘘をついて自分の都合の良いように誤魔化すようになっていた事です。
これも以前少し触れましたが、とても深く大きな問題で、精神科を受診するまでになりました。

私は今まで、多少の疑問を感じながらも夫の機嫌を損ねるのが面倒で、見て見ぬ振りしてきました。
スルーする事で、夫は「上手く丸め込めた」と味を占め、度を越していったのかもしれません‥‥。

夫婦と言えど別の考え方を持っているのは当然だし、気持ちが変わったり、別の考えが浮かんだり消えたりして生きているのが人のように感じます。
悪いところの一つもない人も、居ないと思っています。
でも、ものには限度があります、たわいも無いで済まないことも。


がんが発見され抗がん剤が開始された時、私達はまだ1歳前の子供を抱えていました。そんな中で私は必死に夫の食事を工夫し、家事を、時間を、やりくりしてせっせと病院に通いました。

退院した夫はイライラしては私に当たり、子供の事も怒ってばかり、寒い中をさまようように子供達と外出する日が何ヶ月も続きました。

「私、可哀想」ばなしで、嫌な感じですが、続けます。

そんなある日、夫が飲酒してる事に気がつきました。驚きました。
食事もまともに取れず、あーだこーだと難しい事を言っていて、お酒は飲めるのか‥‥。
手術も出来ないぐらい進行してて、抗がん剤に望みをかけているのに、生きたくないのか、こんな時にも自分のやりたい事だけやりたいようにやるのか‥‥。

封の開いた四合瓶を見つめながら、何とも言えない無力な気持ちと抑えようの無い怒りが広がります。

感情的にものを言ってもダメだ。だんまりや無視をされて解決しない。

平静を装い二日後に、夫に問いかけました。
「飲んでないよ。あれは元々減ってた瓶だよ」
私はあっさり引き下がりました。
「そうなんだ、そうか、そうか、飲むわけないよね」

そして三日後、新しくなった四合瓶を見て一人オイオイ泣きました。
私は何なんだろう。
子供達は夫にとって‥‥‥。
夫はいったいどうしたいのだろう‥。
悔しいとも、腹立たしいとも違う
夫は私達を捨てていってしまうように思え、ただ悲しくて寂しくて声をあげて泣きました。

疲れたので続きはまた今度。