ニシムラ工房のおしごと① オーバーホール

先日はソフトボール・チームのC監督のグローブを再生しましたが、
今回はTコーチのグローブです。








お仲間がハワイ旅行に行った際、買ってきてもらったそうです。
（Rallings　”RENAGADE”シリーズ。調べた限りはソフトボール用シリーズのようです。）
ちなみに、C監督も同じモデルでした。



当然ですが、グリスはカラカラです。

今回のお仕事。
①紐の全交換
②グリス補充

とりあえず、紐を全部抜いて解体。




親指が内向きに曲がっているのが気になるので、出来れば矯正したいところ。



ひとまずカサカサお肌のケアにハタケヤマのＷＡ-1を塗りたくります。



「革を引き締める効果がある」のが特長らしいので、使い込んで柔らかくなった（柔らかくなり過ぎた）グローブには最適では？
乾いた革に、あっという間に染み込みます。

そして、ここからが楽しい楽しい組み立て作業。

まずは、グリス補充。


ドライヤーで温めながら、



均等になるように伸ばしていきます。


あとは、パンパンしながら、捕球面と中の革をくっつけます。


ここからの紐入れは作業に没頭するあまり、画像無し。

そして、完成です。









親指の内曲がりは、多分、芯の形が固まってしまっているのか、上手く直せませんでした。
（というか、そもそも他人のグローブの型を勝手にイジってはいけませんね。）

途中、ウェブの紐通しを間違えたり、雑になったところが数箇所ありますが、まあ、こんなもんでしょう。

なお、御代は紐代込み、生ビール数杯で承っております。
※仕上がりには一切の責任を負いませんので、予めご了承ください。