■住宅の新エネルギーシステム研修会レポート 後藤 邦彦
開催日:平成17年9月27日(火)
会 場:東京ガス千住テクノステーション
(東京都荒川区南千住3-13-1)
東京ガス千住テクノステーションにて未来の住宅システム、そして燃料電池自動車を見学して
まいりました。 最初に見学させていただいたのはオープンラボ。家庭用燃料電池、ピピットコン
ロなど最新の住宅システムを見ることができました。燃料電池は水の電気分解 と逆の化学反応
を利用し、「水素」と「酸素」から電気をつくる発電システムです。その際に出る熱をお湯として取り
だすことができるため、非常に効率のいい システムです。まだまだコストが高い段階ですが、
市場に認知されるのもそう遠くはないと感じました。
また、さまざまな機能がキー操作一つで可能な「ピピットコンロ」。揚げ物の温度調節や自動炊飯、
湯沸し機能など温度調節機能を搭載し、全口に消し忘れタ イマーを装備し安全性に配慮している
とのことです。 IHクッキングヒーターもそうですが、最近のキッチンは「安全性」というキーワード
が重要なポイントと なっているようです。
さて、次に訪れたのは、FCHOUSEという実験住宅です。ここで特に気になったのが輻射冷暖房
システムです。 通常、床暖房は温水を通すことで熱エネル ギーを室空間に供給しますが、この
輻射冷暖房システムは床暖房と同種のパネルを壁面にも設置し、冷水を通すことによって空間を
輻射冷房するというもので す。エアコンの冷房とは違って風がないので、さらに快適に夏場をすご
すシステムとなりそうです。今現在開発中とのことでした。
最後は、燃料電池自動車の水素ステーションを見学してまいりました。今のガソリンスタンドと同じく
水素を自動車へ供給するディスペンサーが設置してあ り、見た目には現在のガソリンスタンドと大差
がありませんでした。6000L(300L×20本)の蓄ガス器容量があり、これは大型バス2台または
乗用車 10台以上連続充填が可能な能力です。また、燃料電池自動車に試乗をさせていただきました。
ガソリン車と違って音をほとんどださないのにびっくりです。こ れからの時代に燃料電池のシステムが
普及してくるのはまず間違いないと思いました。