韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

百姓見習いをはじめました

2013-10-09 01:55:25 | 梧南里(オナムリ)便り~韓国ニュースあれこれ

 韓国語では<예비농부=予備農夫>とでも言えばいいのでしょうか、とにかく今年の春から帰農のための活動を始めています。

 まず、パルダン生協で行っている<農夫学校>に参加しています。南楊州の有機農業のメッカ、チョアン地区で300坪ほどを生協が借りてくれて、そこで野菜などを作っています。

 いわゆる週末農園とはちがって、耕作放棄地に耕運機を入れるところから初めて、泥だらけになってやっています。最初は、サンチュなどの葉物を栽培したのですが、ちょっと行かないとあっという間に大きくなって食べられなくなります。サツマイモやとうもろこしは猪の餌になってしまい、まあサエないスタートでした。いま、キムチ用の白菜や大根などを栽培しています。

 また同じ頃、農業技術センターで行われている<帰農・帰村講座>に参加していますが、週2回しかなく、去年グリーン農業大学で聞いた話とかぶさっていたり、農家の見学が多かったり、あんまり役に立っていないな。というのも、僕のように帰農を考えている人(そのうえお金がない!)は多くなく、大部分が土地があり、それを有効活用したいために、参加している人が多いようです。

 最後が8月の18日から初めている農家研修です。これは国の予算がついている事業で、1ヶ月80万ウォンの給料も出ます。3ヶ月の日程で、イ・スンヨンさんという南楊州ではじめて有機農業の認定を採ったという方の農場で働いています。実は、ここの息子さんとは去年、グリーン農業大学で同じクラスで勉強した仲なので、一安心です。

 左側の赤いチョッキを着ている方がイ・スンヨンさんです。ここでは、明日葉とかチョウセンフキアオイなどの葉物、プチトマトなどを栽培しています。

 これが明日葉。こちらでは神仙葉(シンソンチョ)と呼ばれ、人気があります。

 この写真で分かるように、ビニールハウスはかなり大掛かりです。これ以外にも、30~40メートル程度のハウスが30棟ちかくある大規模農家です。ただ、この農家もここで営農するのは今年限りかもしれません。じつは、この地域で大規模な団地造成がきまり、立ち退きをしなければならないのです。全部で5000坪程度ありますから、引越し先を探すのも大仕事。1000坪ていどは確保したそうですが、残りがまだだそうです。この農家での研修、ほぼ半分がすぎましたので、どんなことをやっているか、報告していきましょう(続Kく)