ばっちのAKB概論

AKB48とその周辺のことについて気ままに書くブログです。内容は初心者向きとし、なるべく読みやすいものを目指します。

【概論(第4回)】劇場公演の観覧のしかた

2009年01月05日 | 概論
前回は「AKB48劇場について」ということで講義をした。
http://blog.goo.ne.jp/kaniki48/e/2b4936c9a243c660e218b0fe6e08090a

今回は、実際に劇場に観覧に行くことを想定して書いて行きたい。

まずはメール抽選に当たらないと劇場公演を見ることができない。
(ただし、テレビ画面だけで良ければカフェ観という手もあるし、パソコンの画面で良ければオンデマンド配信という手もある)

メールは公演の行われる2日前の0時から20時までの間に送信する必要がある。
(ファンクラブ=FC枠については3日前に送信する必要があるが、手続き等含めてここでは割愛させていただく)

まずは、何の公演が行われるかをチェックする必要がある

スケジュールは公式サイトをチェックする
http://www.akb48.co.jp/schedule/

突発的な休演情報などはこちらの公式ブログでチェックする(スケジュールの更新情報もまずはこちらにアップされる)
http://ameblo.jp/akihabara48/

送信方法は基本的には下記のページを参考にしていただきたいが、情報が古いままになっていたりすることもあるので、一応書いておく。
(ここでの解説は一般枠に限ってのものとさせていただく)
http://www.akb48.co.jp/ticket/index.html

行きたい公演が見つかったら、下記のようにメールを送信する。

あて先(TO):公演日(4桁、MMDD)@akb48.co.jp
タイトル:公演日(0は省略)+何回目の公演か
本文:本名(フルネーム)

例)
あて先:0104@akb48.co.jp
タイトル:1月4日2回目
本文:秋葉太郎

公演が1日に複数回ある時はその回数分メールを送っても良いが、1回の公演に対しては2通以上の応募は無効になるので送り間違いには注意したい。

もし1日に1回しか公演がなくても、一応「1回目」と書いておいた方が良いだろう(実際、それで外れたということはない)。

また、「女性限定公演」と「遠方優先公演」が同じ日にある時に送るメールは「3回目」が正しい(「1回目」ではない)ので注意が必要である。

メールを送ったらあとは当選を待つのみ。

当選結果は、公演前日の昼過ぎから15時くらいまでに送られることが多いが、日によっては遅れることもある。

メールが来たら「当選」か「キャンセル待ち」で、メールが来なければ「落選」となる。

先ほどの公式ブログに必ず毎日「当選メール配信のお知らせ」が出るので、そのお知らせが出ているのにメールが来ていなければ落選ということになる。
http://ameblo.jp/akihabara48/

メールの送信者名は、上記の例なら「0104」となっているはずである。

当選した場合、チケットの購入方法など含めて簡単な注意事項はそのメールに書いてある。

当日、チケットは開演の30分前までに買えば良いことになっているが、ギリギリで買おうとすると列が長くなってしまっていて締め切られないかと冷や冷やするし、基本的には列が途切れない限りは時間が多少過ぎても大丈夫だが、実際にその状況でも発売が打ち切られたという話も聞く(ただし、「対象内」でなくなるだけで、「対象外」での購入はできる。詳しくは前回の講義を参照下さい)ので注意が必要である。

私はどんなに遅くても締め切り15分前には購入の列に並ぶようにしている。

インフォでは写真付の身分証明書を提示するルールとなっている。

私は運転免許証があるが、学生なら学生証があるだろうし、両方ともない人は写真のない健康保険証で大丈夫かどうかはちょっと確認していないからわからない。

ここでは身分証明書を提示するだけなので名乗る必要はない。できれば同じタイミングで入場料(一般男性3000円)を一緒に渡した方がいいだろう。

チケットを渡されるのでそれはきちんと受け取る必要があるが、ここでうっかり身分証明書を受け取り忘れないようにしよう(実際私は1度やってしまった)。

チケットを買ったらレッドカーペットの廊下にあるメンバーと研究生の壁掛け写真を見たりするのも良いだろう(私は行ったことがないが、風俗店の店頭の顔写真が並んでるのにちょっと似てるような気もする・・・)

カフェスペースでは物販コーナーなどもあるので勇気があれば見てみるのも良いかも知れない(別に勇気が必要なものではないが、私はそういうところに行くと何か買わないといけない気になってしまう性分なので・・・)

あと、劇場には手荷物を持ち込むことができないので、かばんの類はコインロッカーに入れる必要がある(メモ帳と筆記用具、手で持てる応援グッズくらいの持込は構わない)。

冬などで厚い上着などがある場合もコインロッカーに預けた方が良いと思う(公演中はメンバーが熱中症を起こさないようにという点から冬でも冷房の空調が入るが、立ち見で混む場所は熱気があって厚い上着は厳しいと思われる)。

コインロッカーはインフォからトイレに行く方の廊下、カフェの右側の壁にあるが、限りがあるので、いっぱいの場合は劇場正面入口の右に手荷物預かり所があり、東京都指定のゴミ袋(使い回し)を渡されるのでそれに入れて預かり札を受け取る形で預けることができる。

当然のことながら貴重品は手元に置いておいたほうが良いだろう。

値段はコインロッカーでも劇場入口預かりでも同じ200円(あれ?300円でしたっけ?)である。

尚、傘立てはインフォとトイレの間の廊下にある。

「対象内」チケットの販売時刻の終了が近づくと、スタッフがカフェ内の椅子とテーブルを片付け始め、何番の人がどこに並べば良いかというパウチされたものが床に置かれる。

並ぶ列は「80~89番」などとはっきり書かれているので迷うことはないが、86番だった場合、0→1→2→3→4→5→6で7番目に並ぶとか、そういう部分で少し迷うことがあるかも知れない。

少し勇気があれば前後の人に「何番ですか?」と聞けば良いし、最終的には半券が配られるときに順番の違いは解消されるから、この時点での順番はあまり細かく気にすることはない。

さて、キャンセル待ちとなった場合はどうすれば良いかだが、どう転んでも開演30分前の締切時刻より前にキャンセル待ちが呼び出されることはないので、基本的には開演30分前に間に合うように行って、インフォ付近で待っていれば良い。

「対象内」チケットの販売が締め切られると、キャンセル待ちで「対象内」に入れる人の呼び出しが行われる。

番号の呼び出しは1番から順に1番単位で行われる(キャンセルが多い場合や「対象外」で番号後半に入ると10番単位で呼び出されることもある)。

1~50番まではFC枠のキャンセル待ちなので、一般の51~150番までは結構遠い。

よほど主要なメンバーが急遽休演となったりしない限り、一般のキャンセル待ちが「対象内」で呼ばれることはないと思った方が良い。

「対象内」のキャンセル待ちの枠が埋まると一旦チケット販売はストップとなる。

恐らくこの「対象内」キャンセル待ちのチケット販売と同じタイミングで、カフェスペースにおいては購入したチケットに対となる半券が配られる。

半券の配布が終わると、いよいよ入場抽選の開始である。

まずは(対象者がいれば)MVPの最優先入場が行われる。

その次はファミリー・カップルシート→児童・女性専用シート→遠方シートの順で優先入場が行われる。

その後、抽選器による抽選が行われ、当たった順に該当の列ごとに入場をする。

1順入場→(1順後権利者入場)→2順入場→(2順後権利者入場)→3順入場→(3順後権利者入場)→4順入場→5順入場・・・25順入場という順番で入場が行われる。

入場抽選の終了が近づくと、インフォでは「対象外」チケットの販売が始まる。

1.メール当選はしていて「対象内」チケット販売時刻に間に合わなかった人
2.キャンセル待ち「対象内」チケット販売対象だったのに間に合わなかった人
3.残りのキャンセル待ち対象者
という順で呼び出される。

実際、1.2.は対象がいないことの方が多いが、キャンセル待ちで呼ばれていない番号よりも「強い」ことは認識しておいた方が良いだろう。

さて、入場抽選の方に話を戻すが、1順入場の場合、何も迷わずにセンターブロック1列目を目指せる。

時々前方の席が関係者で埋まっていることもあるようだし、私自身もファミリー・カップルシートで優先入場した時、すでに関係者(メンバーの友人のような年齢層)が着席していた記憶がある。

一応、スタッフから注意はされるが、センターブロックの2列目に座るには一度最前列に回ってから座る必要がある。

客席への人の通り道は4つある。

1.下手ブロックの左側
2.下手ブロックと中央ブロックの間
3.中央ブロックと上手ブロックの間
4.上手ブロックの右側

であるが、最前列と2列目に行けるのは1と4だけである。

2と3は終点が柱なので3列目までしか行くことができない。

だから、2列目に行くには1か4の道しかなく、2と3の道を使って3列目から2列目に座席をまたいで移動することは禁止行為となっている。

席に座って見ようと思った場合、恐らく10順くらいまででないと難しいだろう。

柱のそばで本当に見づらい席はなかなか埋まらないが、多少見づらいくらいの席であればやはり立ち見よりは早く埋まってしまう。

席はセンターブロック、下手、上手の順で埋まっていく感じ。

立ち見のスペースは公演によって常連の好みが結構分かれるようで、上手後方(及びお立ち台)、センターブロック後方、下手墓地(及びお立ち台)、バミュの4つのうち、バミュを除けばどこから先に埋まっていくというのはないようである。

ただ、感じる傾向としては下手側の方が声援が強い。

これは上手側に着席してみて、下手側の声援を聞いてみて思ったこと。

恐らくいわゆる常連さんは下手側に行くことが多いからだろう。

逆に言えば静かに見たい人は下手に下手側に行くよりも上手側に行った方が良いかも知れない。

公演が始まる前にはメンバー(日直)による公演の諸注意がある。

諸注意があったらすぐ開演かというと、もうちょっと間があって、開演となる。

チームB(パジャマドライブ)公演の場合は、ステージからスモークが出てきたら開演間近という目安にしている。

開演の合図は客席の照明が落ちること。

程なくしてovertureというオープニングテーマが流れる。

overture ※劇場ではなくコンサート会場でのもの


たいていの公演の場合、ここからいきなり盛り上がる。

推しメンの名前を叫んだりしている人もいるので、初めて見に行く時にはこの雰囲気にビックリすることもあるかも知れない(が、決して攻撃されることはないので安心されたし)。

チームB(パジャマドライブ)公演の場合は、曲の前に小芝居と円陣があるのだが、オンデマンド配信で見る他の公演でも同じく最初は舞台の照明が薄暗い。

その意味で、まずは推しのメンバーが決まっていたとしても誰が誰だか見分けをつけるのに時間がかかる。

恐らくチームAやチームKでは曲から始まって立ち位置が決まっているからそういうことは少ないと思われるが、チームBのパジャマドライブ公演の場合は最初の状態は毎回ランダムなので、その小芝居の内容よりも、どこに誰がいるのかを把握するのに時間がかかる。

曲が始まって、ようやく舞台の照明が全開になると、顔の判別がつくようになる。

ただ、私の初参加の時のように予習ができていない場合は、顔よりも全体のパフォーマンスだったり、前の方の席にいればその出演者との距離感だったりに意識が行くと思う。

ここからの鑑賞スタイルは人それぞれだと思うので、「そういうものか」と思っていただければ良いと思うが、割と最大公約数的な応援の仕方をまとめてみることにする。

基本は曲に合わせた手拍子。

バラードの曲だと少し違うが、前奏では手拍子はしない、Aメロ、Bメロや間奏では手拍子をし、サビでは手拍子をしないというのが基本。

Aメロの手拍子は表拍か裏拍のどちらかで入れる。

Bメロの手拍子はパン、パ、パン(わかる人はPPPHのHがないものと理解下さい)で、サビの数小節前からは手拍子は止める。

サビで手拍子をしないのには理由があり、サビでは振り真似(振りコピ)と呼ばれる出演者の振りを手だけで真似する行為が行われるため、手拍子を入れようがないというのが主因。

振り真似は結構している人が多いので、できないと恥ずかしいような感覚に陥るが、基本的に隣の人も後ろの人も推しメンしか見ていないので、周囲の客の反応は気にする必要がないだろう。

最近はオンデマンド配信もあるので、振り真似の練習は簡単にできるようになってはいるが・・・

Cメロやサビのリピートあたりで、明るい曲なのに少し落ち着いた曲調になることがあるが、ここではケチャと呼ばれる行為が行われる。

これは言葉で表現するのはちょっと難しいが、片手もしくは両手で出演者(あるいは推しメン)に対して手のひらを縦にして手を上げる行為である。

それと曲の前奏と間奏ではMIXと呼ばれるAKB48独特の掛け声が行われる(ハロプロ系ではMIXは打たれないらしい)。

詳しくは下記のページをご覧いただきたいが、そこそこアップテンポの曲で、相応の小節数が前奏や間奏にある場合で、曲の構成がサビから始まらないものに関してはMIXが打たれることが多い。

<参考資料>
MIXについて 出典:http://d.hatena.ne.jp/rina_miyawaki/20070820

■MIXについて http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_top.htm
■MIXの極意 http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_gokui.htm
■MIXの歴史 http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_rekishi.htm
■MIXの基本 http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_kihon.htm
■MIXの応用 http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_ouyou.htm
■とりあえず http://bakashishou.at.infoseek.co.jp/mix/mix_others.htm

前奏で言っている言葉は「タイガー」「ファイヤー」「サイバー」「ファイバー」「ダイバー」「バイバー」「ジャージャー」の7つ。

間奏の場合は日本語バージョンで「虎(とら)」「火(ひ)」「人造(じんぞう)」「繊維(せんい」「海女(あま)」「振動(しんどう)」「化繊・飛・除去(かせんとびじょきょ)」と言っている。

個人的には好きではないが、Bメロからサビに向かうところ(つまり普通に歌詞があるところ)でこの日本語バージョンが使われていることもある。

『Only today』MIXと少しケチャもあり ※劇場ではなくコンサート会場でのもの


『投げキッスで撃ち落せ!』MIX(スタンダードと日本語バージョンの両方あり) ※劇場ではなくコンサート会場でのもの


それ以外には、曲によっては歌っているメンバーへのコールが決まっていたりといったこともある。

アンコールは常連さんの誰かが必ずコールしてくれる。

アンコールについては、客席にいたファンとそのステージの出演者であった研究生にとっては忌まわしい事件となっているが、昨年夏にあった「アンコール強制カット公演」で定義された「3分間アンコールがなかったらその公演ではアンコールが行われない」というルールにより、否が応でもアンコールは行われるようになっている。

もし良い公演だと思ったら、そこで小声ででも「アンコール!」と言ってみていただければと思う。

ここからは少し例外的な話になるが、そのチームにいるメンバーの誕生日の公演(あるいは誕生日に一番近い公演)では生誕祭と呼ばれるイベント的なものが公演中に行われる。

これはあらかじめ生誕祭があることが客席にも告知されているものだが、これとは全く別にごくまれにサプライズがある。

1.ダブルアンコールでセットリストにないアンコールが4曲目のアンコールとして歌われる
2.公演の終了(千秋楽の日程)・開始(初日の日程)発表、卒業発表、メンバー昇格発表
3.コンサート等のイベントの告知
4.ハイタッチ会

こういったサプライズは忘れた頃に行われる傾向があるので、そういったものを毎回期待してはいけないが、通常は夜公演でのみサプライズが行われる模様(昼公演やおやつ公演では行われないことが原則)。

さて、ここまでいろいろと書いては来たが、公演はただ座って(立って)見ているだけで何の問題もないことはあらためて書いておきたい。

私も始めて劇場公演を見たときにはいろいろなカルチャーショックがあったり、振り真似などができない自分自身にものすごい恥ずかしさを感じたりしたが、今思えば周囲に合わせる必要は全くないし、何もしないことで周囲の人やスタッフに注意されたりすることは全くないわけで、その点はビクビクしないでいただきたいと思う。

先ほども書いたが、隣や後ろにいる常連さんも決してあなたのことは見ていない。

見ているのはあくまで推しメンであって、同性のあなたに興味があるはずがないのだ。

また、常連さん同士はつながっていて、いかにも自分は孤独なように感じることもあるかも知れないが、私の感覚では客席の半数は一人で会場に来ている。

その意味で同志は結構たくさんいるはずなので、とにかく会場の雰囲気に飲まれず、自分を見失わず、目ではステージのパフォーマンスの良さを見て、耳では素晴らしい楽曲を聴いて、体全体で感じて欲しいと思う。

曲は1回では覚えられないだろうし、出演者の顔もせめて「この子可愛いな」と思えた数人くらいしか記憶に残らないだろう。

でも、恐らくだが、そのステージから伝わってくる何かがあるはずである。

公演によっては「チーム全体から何かを感じる」こともあるかも知れないし、「特定の出演者からだけ何かを感じる」こともあるかも知れないが、恐らくは期待していた以上の何かを感じられる公演が見られるだろうと思う。

公演は約1時間40分で終了(長い時は2時間近くになることもある)。

メンバーが挨拶し、退場し、終演アナウンスが終わったところですべての公演は終了となる。


さぁ、これで公演に行ってみようという気になっただろうか?

または「公演に一度は行きたいけど不安だ」という方には少しは安心していただけただろうか?

もちろん、mixiなどで仲間を見つけて公演に行くのも良いだろう。

ただ、少なくとも私は一人だったわけで、一人でも十分楽しめるんだよという観点から、今日の講義はすすめてみた。


それでは今日の講義はここまでです。