彼方の青空

目指した空は、「こっちだよ~」って笑ってた。理想のようなもう一人の自分はあの空の下にいる。追いかける!彼方の青空へ!

くに

2006-06-28 | 旅日記と心の詩
国はたくさんある
国は無限にある
国は一つもない

重なっていく
刻まれてゆく
そう考えている間にも・・・

出来れば全ての国を見てみたい
そうは思わず、たった一つの国を死ぬほど愛したい

ガタゴト揺れる列車の中
でかい
でかいぞっインドは
日本なんかよりはるかにでかい
どうしよう、バーラナシーのあと
どうやって旅すりぁーいいんだ
でっけーくにだなぁ~
でかインド

チャロー(GO!!)

2006-06-27 | 旅日記と心の詩
頭を整理する。アフガンまで戻り、一日一日決着をつけていく。インドはニューデリーに着いた。僕は今ニューデリーにいる。さぁっ、チャローだっ!、駅へ行きバーラナシー行きの列車の席を予約する。白人にはぺこぺこのインド人駅員は、僕等の番になると急に態度がおおへいになる。でも流して気にせず気長にチケットゲットする。さぁ、明日は13:30発の列車でバーラナシーへ、ガンジス川へチャロー!!

靴ひもを結びなおす

2006-06-26 | 旅日記と心の詩
12通の手紙の内11通には「頑張れ」と書いてあった。唯一「頑張れ」とは書いてなかったのはナベさんからの手紙。順番などつけられないが、たった2行の世界一の手紙。
もう日本へ帰ると決めてた。アフガンで疲れ果て、パキで人間不信になり、インドの日本人ハッパ軍団にげんなり暑さに足は動こうとしない。旅心、感動する心、好奇心を失くしてしまった。デリーで受け取った皆からの手紙、応援の日本食、「頑張れ」の言葉、そしてナベさんからの手紙。錆び付いた心の扉を音も無く開いた。

とにかく色々あって楽しかったけれど
旅する意味、感動を失い、心が錆び付いてしまった
「もう駄目だ」と弱音を吐いて、帰り支度もすませて
デリーで受け取った皆からの手紙
「頑張れ」って書いてあった
「ごめん」と謝った
ナベサンからの手紙にはこう書いてあった
【ようっマサ。今頃何処ぞの家で美味い飯ご馳走になってるんやろか?
 マサや、心の友を宝として突き進め。】
一通の手紙、二行の言葉が他の手紙を読みかえさせる

あぁ、もやもやを解く鍵はこんな形で目の前に現れた
さぁ~行こうかっタマよ、休憩はもう終りだ
しっかり靴ひもを結べ

手紙’S

2006-06-25 | 旅日記と心の詩
ワクワクして眠れない。暑さの中モゾモゾ寝返りうってても仕方ないので手紙を受け取りにいく。何故かワクワクする。何でワクワクするんだろう?。
待たされること20分、なんと12通も来ている、そのうち小包が8個も。名前を見て「オォ~~」とか叫ぶ。宿に戻って小包を開けると日本の新聞や雑誌、そして日本の食糧が皆の合わせるとなんとよく目にする普通のダンボール箱2個分程もある。
言葉が出ない。嬉しい。とてつもなく嬉しい。
今日はずっと部屋にこもってた。手紙はもちろん、新聞や雑誌にかぶりつき。夜飯は送ってもらったソウメンとめんつゆの最高に幸せな時間。

手紙は海を越える
心は海を越える
感謝の気持ちを空へ飛ばす
みんなに届くよう

手紙を読むと、そこにその人の顔が浮かび上がる
久しぶりではずかしく、照れてしまう
情けなく、目を閉じて泣いてしまう
手紙を封筒にしまうと、背中を向けて行ってしまう
追いかけるんだ、みんなを・・・


逃走

2006-06-24 | 旅日記と心の詩
蚊と戦い、暑さと戦い、夜は果てしなく続くのか?。早朝、おそらく眠っていたのであろうが、煙にむせて目が覚める。かすかにプスプスと音がする。ベットが真ん中から炭のように燃えている。タマが蚊取り線香持ったまま眠ったらしくベットに引火した。「オーマイガット!!!」ペットボトルに水汲んでベットにかけるを繰り返す。そのままマットをひっくり返し、何とかわからないようにする。さて、早朝の列車でバーラナシーということにしてチェックアウト。またまた宿を変える。朝とはいえやはり暑い。先ほどのホテルからは1キロも離れてないだろうKAMARUホテルにバス付きの100ルピーでチェックイン。ま~、ジモピーから見れば日本人同じ顔と言う事で見つからないだろう~な~。しかし危うく殺されるところだった・・・。ここの宿の前にキュウリ屋さんがいる。タライに水入れてその中にキュウリが泳いでいる。「一つください」というとタライの中から一本取り出しチリパウダーをかけてくれる。キュウリは日本のより大きい。みずみずしくお腹にたまる。さて、もう一眠り。起きたら手紙を受け取りに行こう。

脱落

2006-06-23 | 旅日記と心の詩
我慢ができない。今ばかりは早く明日になってもらいたい。何するでもなくホゲ~~と明日を望む、明日を待つ。もう、旅人じゃぁないな・・・だめだ・・・。みんなの手紙を受け取って、それからどうする?
はぁ~~~~・・・。

自由

2006-06-22 | 旅日記と心の詩
それはそれ
それはそれでいいんだ
決して否定するな、見下すな
吸いたきゃ吸えばいい、やる時やってりゃぁいい
いいじゃないか、それはそれで
いいんだ、いいんだよ
それは最初から、生まれた時からそれじゃぁない
えらい時間がかかってるんだ、それになるまで
だから、それはそれでいいんだよ

ぐったりの朝、荷物持って宿を変える。宿は沢山ある。沢山バックパッカーいる。今までの何処よりいる、そして小さな国ができている。僕はあまりお話が上手くないので一匹狼の何処の国にも属せない。旅をしてまで何故群れたがるのだろうか、日出国人・・・。

自由は一人ぼっちの真っ白な世界
私は人であることさえわからない
声をかけられ、その姿が私と同じと気付き、初めて人と知る
そこにはもう自由はない

ぐったり

2006-06-20 | 旅日記と心の詩
久しぶりのビールにはトキメキプハーだった。熱帯夜はそんなプハー酔いでさえすぐ醒ます。激しく回るファン、風をくれるがその風が熱い。寝返り、喚き、溜息。水浴び、羊が百匹、溜息。羊が五百匹、バラが咲いた、溜息・・・。朝が来たのはわかってる、もう朝なのかと頭にきたのもわかってる、そしておそらく「眠り」についた。目覚めれば9時。起きてぐったり。とてつもなく身体が重い、とてつもなく暑い朝。どうしろっていうんだ、もうすぐ帰るのに、最後の最後まで苦しむのかっ。もうぐったりだ・・・。今日は日曜日、役所関係は休みだから皆の手紙を受け取りに行けない。ぐったりなオハヨウ・・・

熱帯夜のデリーより

2006-06-19 | 旅日記と心の詩
あちぃ~~~。何もしなくても汗が出てくる。何も知らなくても日本人に声かけられる。そのまま付いていくと屋上に。日本人がたむろしてる、そしてハッパを回し吸いしている。とろ~んとした人達に一応自己紹介する。一度は吸ってみたかったので差し出されるままにハッパを吸う。しかし、タバコも吸えない僕はむせて笑われる。”ぬし”と呼ばれる30代前半のロン毛の男がいる。彼はこの宿に1年以上いるらしい。アムリトサルから列車で今日着いたと言ったら怒られる。「バスで来い」と・・・。「一泊いくらでこの宿泊まってる?」と聞かれ『80ルピー』と答えると「ぼられてるよー、だから初心者は嫌なんだよね、恥なんだよねっ、ぼられるのって。こっち来なさい、人生論を聞かせよう」。不思議と怒りは無い、呼ばれるまま”ぬし”の隣に座り肩を組まれ彼は語る、「人生とは輪廻転生、回るだ!!回るっ!ポ~~~だっ!!きまってきただろ?ポ~~だよ」。当たり障りの無いよう、屋上から去った。以前の僕ならにやけながら喧嘩を吹っかけただろう・・・。
カンちゃんは僕らに友好的だ。そのカンちゃんが夜飯食べに行こうと言うので一緒に行く。今はインドで一番暑い時期らしい。そして例年より暑く、ここデリーでも毎日バタバタ人が死ぬほどの酷暑らしい。確かに、夜の今でさえ自分の体温と同じくらいだろう。裸電球に蛾が飛び舞う小さなこの食堂はチベット料理屋さん。モモと呼ばれる水餃子のようなやつとほのかにカレー風味の焼きそばでお腹を満たす。汗だくだくでふらふらの帰り道、《キラリーン!!》と目が輝く。地面を見ながら一人で腹抱えて笑う。タマが「どうしたの??」と。僕は指をさす、タマは指す方を見る、タマも満面の笑みで目がキラリーン。無言でそこへ向かう。そこは酒屋さんだ。大瓶のビールを2本買う。
熱帯夜のデリー。がたがた音をたて天井のファンは回る。乾杯してプハ~~~!!!何日ぶりのプハ~だ。やがて目が回る・・・回る、回る。もしかして人生はポ~なのかもしれない・・・


旅は、他人と競うものじゃない
他人に自慢するものでもない
多く国を見たから偉いのではない
長く日本を離れたから偉いのではない

僕らは今デリーにいます
暑いけど元気です。

ひまわり

2006-06-17 | 旅日記と心の詩
AM7:45発の列車でニューデリーへ。列車の中はベンチシートは一応あるが、みんな地べたにお牛様のように座ったり寝そべったり。僕らは車両最後尾の出入り口に箱乗りのように座る。ドアなんて無いので箱乗りできる。気付けば普通に列車の上にも箱乗りだ。何なんだろうか?この自由というか無法というか。何したっていいよっ、でもお金は払えっ、自分は自分で守れって事なのかな?サバンナと似ているな・・・。
列車は突然ひまわり畑に突っ込む。凄い!!見渡すかぎり何処も彼処もひまわり。列車、空、雲、ひまわり!!。うわ~~、列車がひまわりの海に浮かんでいるようだ。
PM4:30の予定をたったの15分遅れでニューデリーに到着。暑い!!激暑だっ!!ホームを降りるエスカレーターが大渋滞。最近出来たエスカレーターらしく、みんな乗り方がわからないのかな?。オバちゃんなんかエスカレーター目の前にして怖がって一歩出すのにためらっている。これは渋滞するわけだ。やっとの思いでまるで崖から飛び降りるかのように目をつぶって「はぁ~っっ」っと一歩踏み出しそのまま倒れた。そんな風景を横のガラガラの階段を降りながら見てた。
メインバザールを抜け、有名な日本人宿のウプハルゲストハウスにチェックイン。さて、どんな旅人がいるのかな。

ひまわり畑に列車は突っ込む
身体を乗り出しうける黄色い風
ひまわり畑
なんて幻想的なんだろう
胸がキュっと、懐かしくせつないのは何故だろう

早くみんなの手紙を受け取りたい
早く、早く

ひまわりがみんなの顔に見えた
全てのひまわりが僕を見てた
僕に手を振っていた
早く、みんなのもとへ