hir-taniの山と沢の日記

趣味の山と沢登りを中心に、ときどき雑談を・・・。

【日高国境稜線03 ウエンザル岳~パンケヌーシ分岐】ウエンザル岳~パンケヌーシ岳

2010年06月05日 | 日高国境稜線

GWは、芽室岳~ピパイロ岳~伏美岳をやってきた。
部屋のカベの地図を見るとウエンザルから芽室岳までの間が赤くなっておらず、どうも気になる。
今年の雪の状況からしてまだまだいけるだろうと踏み、行ってみることにした。

5/15(晴れ)
芽室小屋 9:00
1462 12:50/13:00
ウエンザル(1576.4) 13:40/14:00
1498先C地 14:30

登山口に来てみると先々週に比べて雪は減ってはいるものの、稜線はまだまだ白く、いけそうだ。
準備を終えてザックを背負い、登山口とは違う方向へ歩いていくと、準備をしていたどこかの学校の登山同好会のみんなが訝しげにこっちを見ている。重そうなザックを背負い、登山道とは逆の方向へ行くのだから当然だろう。
とりつき部分はやはりこの時期、笹藪こぎとなる。今日はウエンザルを越えたあたりで幕営の予定なので、時間はたっぷりある。ゆっくり行くことにする。

標高800位で沢型にはいり直上する。傾斜はきついが、一気に高度が上げられる。
1100位で沢型が浅くなり、1462に向けてコンパスを切って進む。樹林が込んでいるので、うっかりしているとあらぬ方向に進んでしまう。


【沢形を直上する】


【振り返ればゴールの芽室岳とパンケヌーシ】

出発から3時間50分で1462、視界が開けて十勝~トムラウシの山並みがくっきりとみえる。しばらくは快適な稜線散歩、コルからは200m稼いで2度目のウエンザルだ。


【十勝の山々】

頂上からは360度の大展望をしばし楽しむ。明日たどる稜線を目で追うが、日高山脈の主稜線でもここぐらいだと言われている400mの標高差をもつ部分は手前の稜線に隠れて見えない。明日はあそこが核心部かな。
頂上付近の南側はすでにハイ松の海になっていて、今期初のハイ松こぎ、松ヤニのにおいがなつかしい。それでも20mくらいですんで再び雪面、助かった。
30分ほど下って適当なところで幕営、まだ日も高くポカポカで気持ちいい。ビール飲みながら幸せな時間を過ごす。


【ポカポカと気持ちいい幕営地にて】

5/16 C地 5:50
1654 6:50/7:05
1318 8:30/8:55
パンケヌーシ 10:40/12:00
芽室小屋 13:50 

曇りの朝を迎えるが、天気予報では晴れといっているので天気の回復に期待。
1654までは快適な雪堤歩きで、直下で少しハイ松をこいで頂上。頂上には雪はなく南側斜面はハイ松の海となっていた。頂上からはここでも360度の大展望。先々週行ったピパイロ岳への稜線も丸見えだ。


【1654から】

1654から芽室小屋への尾根を分けるところまでは快適な雪堤歩き、ここから一気に300mも標高を下げる。セッピが崩れているところが多々あったので、内側の樹林帯の際をサクサクとおりていく。ここで400mに備えて大休止。


【芽室岳を見ながら快適な雪堤歩きが続く】


【1318のコルは深く落ち込んで見えない】

コルからは、遠くから見ていたほど傾斜はきつくないが、それでも400mもの標高差、首が痛くなりそうなところだ。端のほうは怖くて歩けないのでカンバの巨木の間を縫って進む。
残り標高差50m位で疎林になる。下までずっと木はなく、きっと大きな雪崩がなぎ倒していった跡なのだろう。東側へ回り込みながらジグを切って西峰へ。


【だいぶ登ってきた、あと一息】

これで、北は日勝峠からヤオロマップまでがつながり、ここまで来たら全部繋いでみたいもんだが、どうなるだろうか?
穏やかな春の日差しに誘われ、久しぶりの山頂ヒルネをしながら1時間半近く休んで下山する。
のんびりしたいい山行であった。


【パンケヌーシ岳(芽室西峰)】


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