3点式ヤエンは烏賊に届くかヤエンストッパーを通過すると第一メガネに支点が移り、ヤエンが跳ね上がるのであるが、その角度は最大どの程度になるか予め計算することが出来る。
これと掛け針の角度から烏賊に刺さりやすい角度を考えてみてもいいかもしれない。
3点式ヤエンの場合、普段は第二メガネを支点にしたときに針側とオモリ側のバランスがつりあう様にオモリをカットする。そうでないとオモリが下がっていると道糸にヤエンが絡まってしまうし、逆に針が下がっていると事あるごとに地球を釣ってしまう憂き目に遭うか、跳ね上がり不十分で烏賊に掛からない恐れがある。
さて、物体は吊り下げられるとその角度は吊った場所の真下に重心が来るようになる。
3点ヤエンの重心は第2メガネ上のどこかにある。これは経験則になってしまうが、ヤエンの重心は第2メガネ上の軸から約1mm上にある。
そうすると、ヤエンの跳ね上がり角は第一メガネの高さh1と1・2メガネの距離L2により決まる。
垂直方向とヤエンの軸の角度は
θ2=arc tan(L2/h1-1) (1)
となる。したがって跳ね上がり角θ1は
θ1=90°-θ2 (2)
となる。一般にh1は25mm程度とする場合が多い。
盆明けから9月前半の主にエギングで狙うようなイカならともかく、大抵はあおりいかの厚みは5cmぐらいになる。
L2はおよそ30mm程度になるがバランスに応じてまちまちであり、長くなるほど跳ね上がりは小さくなり、短くなるほど大きく跳ね上がる。
これと掛け針の角度を考慮して跳ね上がり角を決めておけば、(1)(2)式より
θ2=90°-θ1
L2/(h1-1)=tanθ2
これよりL2=(h1-1)tanθ2
こうして1・2メガネ間の長さを跳ね上がり角から求めることが出来る。
次に第一メガネから先端までの長さL1であるが、まずは第1メガネから第一掛け針までの長さを決めておく。これはおおよそ餌に使う鯵の尻尾のくくりめからアタマを落とした部分までの長さにすればよい。
あおりいかは鯵を捕まえると最初にアタマの上からかじり始めて鯵を絶命させる。その後アタマを落とすのであるが、そのとき道糸と鯵と烏賊がまっすぐになり、ヤエンの掛かる確率が上がる。そのとき噴射口付近に針を掛けるには先ほど述べた長さになる。
日本海側の波止場では9月頃に10cm程度の豆鯵が釣れ、12月頃に遠投サビキにより20cmぐらいの鯵が釣れる。渡船屋や餌屋で入手する場合もある。
次に第2更には第3掛け針までの長さは予想されるイカの大きさに応じて決める。大きな烏賊ほど逆噴射が強いのでバラシにくいように針の数を多くする。針を多くしすぎるとヤエンが重くなり小さな烏賊はヤエンが届いたときに鯵を放してしまう。針の間隔も然り。
こうしてL1が決まるとL1+L2と2・3メガネ間の長さL3との比率から後端のオモリの重さが決まる。L3を長くすればヤエンは軽くなり、短くすれば重くなる。
ヤエンが重いと小さな烏賊は届いたショックでびっくりして鯵を放すし、ヤエンが軽いと進行速度が遅くなり大きな烏賊には食い逃げされたり距離を詰められて針が掛からなかったりする。
こうして軸上の針とメガネの位置を決めることが出来る。
次にメガネの高さであるが、第1メガネは25mm固定でいいと思うが烏賊のサイズによっては変更したほうがいいかもしれない。第2メガネの高さh2は先端の針の上から第1メガネの上まで引いた線の延長上に来るので針の高さをdとすると
h2=(L1+L2)(h1-d)/L1+d
同じように第3メガネの高さを計算するが第3メガネは延長線上から更に3mm程度高くしたほうが針が道糸に絡みにくいので
h3=(L1+L2+L3)(h1-d)/L1+d+3
となる。
これでヤエンが設計できるのであるが、より掛かり易いバランスを模索する道はまだまだ続く・・・
これと掛け針の角度から烏賊に刺さりやすい角度を考えてみてもいいかもしれない。
3点式ヤエンの場合、普段は第二メガネを支点にしたときに針側とオモリ側のバランスがつりあう様にオモリをカットする。そうでないとオモリが下がっていると道糸にヤエンが絡まってしまうし、逆に針が下がっていると事あるごとに地球を釣ってしまう憂き目に遭うか、跳ね上がり不十分で烏賊に掛からない恐れがある。
さて、物体は吊り下げられるとその角度は吊った場所の真下に重心が来るようになる。
3点ヤエンの重心は第2メガネ上のどこかにある。これは経験則になってしまうが、ヤエンの重心は第2メガネ上の軸から約1mm上にある。
そうすると、ヤエンの跳ね上がり角は第一メガネの高さh1と1・2メガネの距離L2により決まる。
垂直方向とヤエンの軸の角度は
θ2=arc tan(L2/h1-1) (1)
となる。したがって跳ね上がり角θ1は
θ1=90°-θ2 (2)
となる。一般にh1は25mm程度とする場合が多い。
盆明けから9月前半の主にエギングで狙うようなイカならともかく、大抵はあおりいかの厚みは5cmぐらいになる。
L2はおよそ30mm程度になるがバランスに応じてまちまちであり、長くなるほど跳ね上がりは小さくなり、短くなるほど大きく跳ね上がる。
これと掛け針の角度を考慮して跳ね上がり角を決めておけば、(1)(2)式より
θ2=90°-θ1
L2/(h1-1)=tanθ2
これよりL2=(h1-1)tanθ2
こうして1・2メガネ間の長さを跳ね上がり角から求めることが出来る。
次に第一メガネから先端までの長さL1であるが、まずは第1メガネから第一掛け針までの長さを決めておく。これはおおよそ餌に使う鯵の尻尾のくくりめからアタマを落とした部分までの長さにすればよい。
あおりいかは鯵を捕まえると最初にアタマの上からかじり始めて鯵を絶命させる。その後アタマを落とすのであるが、そのとき道糸と鯵と烏賊がまっすぐになり、ヤエンの掛かる確率が上がる。そのとき噴射口付近に針を掛けるには先ほど述べた長さになる。
日本海側の波止場では9月頃に10cm程度の豆鯵が釣れ、12月頃に遠投サビキにより20cmぐらいの鯵が釣れる。渡船屋や餌屋で入手する場合もある。
次に第2更には第3掛け針までの長さは予想されるイカの大きさに応じて決める。大きな烏賊ほど逆噴射が強いのでバラシにくいように針の数を多くする。針を多くしすぎるとヤエンが重くなり小さな烏賊はヤエンが届いたときに鯵を放してしまう。針の間隔も然り。
こうしてL1が決まるとL1+L2と2・3メガネ間の長さL3との比率から後端のオモリの重さが決まる。L3を長くすればヤエンは軽くなり、短くすれば重くなる。
ヤエンが重いと小さな烏賊は届いたショックでびっくりして鯵を放すし、ヤエンが軽いと進行速度が遅くなり大きな烏賊には食い逃げされたり距離を詰められて針が掛からなかったりする。
こうして軸上の針とメガネの位置を決めることが出来る。
次にメガネの高さであるが、第1メガネは25mm固定でいいと思うが烏賊のサイズによっては変更したほうがいいかもしれない。第2メガネの高さh2は先端の針の上から第1メガネの上まで引いた線の延長上に来るので針の高さをdとすると
h2=(L1+L2)(h1-d)/L1+d
同じように第3メガネの高さを計算するが第3メガネは延長線上から更に3mm程度高くしたほうが針が道糸に絡みにくいので
h3=(L1+L2+L3)(h1-d)/L1+d+3
となる。
これでヤエンが設計できるのであるが、より掛かり易いバランスを模索する道はまだまだ続く・・・
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