すごくつまんないことが、いつまでも気になったりします。
たとえば。
この町の名前は Ciudad del Carmen というんですが。
カルメンって女の子の名前でしょ?
どうして冠詞が男性なの? (el が男性冠詞、la が女性冠詞で、del は 前置詞 de + el )
メキシコ人に訊いても、だ~~れもそんなこと気にしないし。
て、当然か。
辞書を引いて最初にこれかな?と思うのは
Carmen: カルメル修道会
というやつです。
あ~、修道会って単語が男性名詞で、それを受けてカルメンが男性名詞化してるのかも。
で、修道会ってなんて言うんだっけ?
と別のスペイン語国語辞典を引いてみますと、そちらにも載ってる載ってる、
Carmen: Orden del Carmen
やっぱりそうかぁ~~、と納得しかけて、ん? 待て待て。
Orden という単語は男性女性両方あって、
修道会の意味で使うときは女性ですってば!
おまけに、そもそもOrden del Carmenになってるし……。
元の木阿弥。
わ~か~ら~ん~~!
そもそも、カルメンという名前がついたのはスペイン人が来てからのことでしょう。
誰だ、こんな名前をつけたのは!
いやいや、そもそもスペインでのカルメル会の由来は?
ってところから調べないとわからないのかも。
◆
ところでですね。
この話は前にも書いたかもしれませんが、
メキシコのカトリックは多神教なんだそうです。
と、最初に聞いた十一年前はひっくり返りましたね。
ローマ法王が聞いてもひっくり返ると思います。
どういうことかと言うと、町ごとに守護聖人がいて、
それが神として崇められているから。
あ~、そういう意味か。
まあ聖人=神と言い切っちゃっていいものかどうかはやや疑問ですが。
そういうことなら、まあ確かにメキシコは多神教です。
で、男性名詞カルメンの名を持つこの町の守護神は、
聖処女カルメン、女性です。
だからややこしいんだってば!!
カテドラルには当然、イエスキリストより上に
La Virgen del Carmen が……(トップ写真参照)。
うげ。
ここでも Virgen del Carmen になってる。
てことは、この女性の名前は、カルメンではないのか???
いや~~~、もうさっぱりわかりません。
ギブアップ。
◆
この聖処女カルメン、毎年この人の祝日の7月16日には教会をお出になって、
町を一周します。
まずは漁港から船で島をぐるっと回って、それから町の中を練り歩き、
すべての町に祝福を、というわけ。
今までに何回かその行列を見に行こうと、向かいのおばさんに誘われて出かけましたが、
未だに行列にお目にかかったことなし
時間を間違えたり、車を停めるところを探しているうちに通り過ぎてしまったり。
今年こそは、ちゃんと見られるといいな~~。
ついでにカルメン男性名詞の謎も、誰か知ってる人いたら教えてください。
長年の謎が解けたら、さぞ安眠できるでしょう……。
追記訂正:7月16日に関して、寝ぼけた記述をしていましたが、
monjablancaさんのコメントをいただいて、間違いを訂正しておきました。
が、新しく入った情報、謎の解明についてはあえてそのままにしましたので、
ぜひともコメント欄を合わせてお読みください~。
たとえば。
この町の名前は Ciudad del Carmen というんですが。
カルメンって女の子の名前でしょ?
どうして冠詞が男性なの? (el が男性冠詞、la が女性冠詞で、del は 前置詞 de + el )
メキシコ人に訊いても、だ~~れもそんなこと気にしないし。
て、当然か。
辞書を引いて最初にこれかな?と思うのは
Carmen: カルメル修道会
というやつです。
あ~、修道会って単語が男性名詞で、それを受けてカルメンが男性名詞化してるのかも。
で、修道会ってなんて言うんだっけ?
と別のスペイン語国語辞典を引いてみますと、そちらにも載ってる載ってる、
Carmen: Orden del Carmen
やっぱりそうかぁ~~、と納得しかけて、ん? 待て待て。
Orden という単語は男性女性両方あって、
修道会の意味で使うときは女性ですってば!
おまけに、そもそもOrden del Carmenになってるし……。
元の木阿弥。
わ~か~ら~ん~~!
そもそも、カルメンという名前がついたのはスペイン人が来てからのことでしょう。
誰だ、こんな名前をつけたのは!
いやいや、そもそもスペインでのカルメル会の由来は?
ってところから調べないとわからないのかも。
◆
ところでですね。
この話は前にも書いたかもしれませんが、
メキシコのカトリックは多神教なんだそうです。
と、最初に聞いた十一年前はひっくり返りましたね。
ローマ法王が聞いてもひっくり返ると思います。
どういうことかと言うと、町ごとに守護聖人がいて、
それが神として崇められているから。
あ~、そういう意味か。
まあ聖人=神と言い切っちゃっていいものかどうかはやや疑問ですが。
そういうことなら、まあ確かにメキシコは多神教です。
で、男性名詞カルメンの名を持つこの町の守護神は、
聖処女カルメン、女性です。
だからややこしいんだってば!!
カテドラルには当然、イエスキリストより上に
La Virgen del Carmen が……(トップ写真参照)。
うげ。
ここでも Virgen del Carmen になってる。
てことは、この女性の名前は、カルメンではないのか???
いや~~~、もうさっぱりわかりません。
ギブアップ。
◆
この聖処女カルメン、毎年この人の祝日の7月16日には教会をお出になって、
町を一周します。
まずは漁港から船で島をぐるっと回って、それから町の中を練り歩き、
すべての町に祝福を、というわけ。
今までに何回かその行列を見に行こうと、向かいのおばさんに誘われて出かけましたが、
未だに行列にお目にかかったことなし
時間を間違えたり、車を停めるところを探しているうちに通り過ぎてしまったり。
今年こそは、ちゃんと見られるといいな~~。
ついでにカルメン男性名詞の謎も、誰か知ってる人いたら教えてください。
長年の謎が解けたら、さぞ安眠できるでしょう……。
追記訂正:7月16日に関して、寝ぼけた記述をしていましたが、
monjablancaさんのコメントをいただいて、間違いを訂正しておきました。
が、新しく入った情報、謎の解明についてはあえてそのままにしましたので、
ぜひともコメント欄を合わせてお読みください~。
「カルメル山の聖母」修道会 です。
日本にいたころ通っていた教会がカルメル会の神父さまのいるところだったので、間違いありません。
カルメル山って、シリアだったかな?にある山で、聖書では預言者のエリアのエピソードに出てくる山だったりします。
スペイン語ではVirgen del Monte Carmeloというのが正しいと思うのですが、CarmeloがどうしてCarmenになったのかはよくわかんないです。
Carmeloというのはスペイン語っぽくないので、適当に変えちゃったのかなあ???
ま、とにかく、この会、中世の頃スペインで大発展した会で、この辺りにも宣教師を派遣しているようです。フランシスコ会やドミニコ会には負けますが、エル・カルメンって名前の土地って、多分、カルメル会の宣教師が入っていたところじゃないでしょうか。
そうかそうだったのか、Monte Carmeloだったのか!
で、辞書を見たら、Carmeloがちゃんと載っていて、イスラエル北西部の山だとありました。
それがどうしてカルメンになっちゃうのかは確かにわかりませんが、
謎の8割くらいが解けた気分です。
ついでに、カルメンの住人のことをcarmelitaって言うんですよね。
Carmenの愛称にCarmelaってのがあるから、
それの縮小形かなとは思ってたんですが、
むしろCarmeloの形容詞形と思ったほうがすっきり。
で、カルメル山に現われたのは聖母、ということはやはりマリアなんでしょうか?
ここのカテドラルに祀られているのは、聖カルメンじゃなく、
やっぱり聖母マリア???
きっとその辺はこの町の人も知らないんだろうなあ~。
いやあ、夜更かしした甲斐がありました!?
今夜は安眠できそうです(笑。
スペイン語でVirgenという時は、必ず聖母マリアのことを指しています。この方、カトリックの聖人の中でも、一番あだ名の多い方で、「カルメル山の聖母」というのもその一つ。他には「無原罪」「明けの星」「海の星」「絶えざる御助け」「神の母」etc.、ここには書ききれないくらいいろいろあるんです。もちろん、メキシコなら知らぬ人のない「グアダルーペ」もそうですよね。
というわけで、その聖堂は「カルメル山の聖母」に捧げられた教会、守護聖人が同じく「カルメル山の聖母」。この聖母、カルメル会の修道服と同じ茶色い服を着ていて、子供のキリストを抱いているでしょ。で、キリストが手に持っている小さな布切れがスカプラリオというご利益満載のものだったりします。
確かにこの聖母の祝日は7月16日ですね。グアテマラの独立記念日、9月15日は悲しみの聖母の祝日で、やっぱり聖母の日だったりします。
そうだったんですね~。
私はまた、女性の聖人だとみんな処女なのかと思ってました(笑。
聖ベルナデッタなどは処女でも聖処女とは言わないわけですね。
もうひとつの盲点。
聖母マリア(イエスの母)は必ず赤い服に青いマントだと思い込んでいたこと。
ま、グアダルーペのマリアは緑のマントですが、青と緑は近いし(笑。
カルメル会の修道服が焦げ茶というのは、確かに書いてありました。
聖母マリアもそれに合わせているとは!
いや、本来はマリアの服に修道会が合わせたと言うべきでしょうか(笑。
ところで。
何だかとんでもない勘違いを書いていることに今さら気付きました(赤面。
どこの独立記念日だよッ!
てことで、本文訂正しておきます。
グアテマラの独立記念日はメキシコと一日違いなんですね。
本当にいろいろと似た面もあって、すぐにお隣なのに、何も知らないな~と反省しきりです。
アンダルシア地方が昔アラブに支配されていた時代のこと
アラビア語で葡萄はカルメンに似た発音だったので葡萄畑園をカルメンと称していたそうです
そこに偶々絶世の美女か妖艶な女か男好きのする様な娘か兎も角目立ったマリアと言う女の子が居て其の子に肖ってMaria del Carmenと皆が名付けたそうです???
アンダルシアにお住まいのAfricaさんそちらでこの様な話を聞かれた事がお有りでしょうか また葡萄園をカルメンと言っていますか?
私の持っている西和辞典(小学館)を見ますと、
el carmenで「(スペインGranadaで)庭園(果樹園)付き別荘」というのがありますが。
africaさん、その辺で何かご存知のことあれば、よろしくお願いします!