メキシコの隅っこ

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喰らう鳥たち

2006-05-13 08:31:23 | 動物
再び、ユムカーでのお話です。
カテゴリ、動物にすべきか食べ物にすべきか迷います(笑。

というのも、まずはこれ。
ユムカーに入ると切符切りのところに水槽がデン!と置いてあって、



こんな魚がいます。
Pejelagarto、ペヘラガルト。
下には説明の看板。



スペイン語読める人は頑張って読んでください。
まぁ要は、劣悪な環境条件にも非常に抵抗力のある魚だとか、
魚を食う魚だとか、いろいろ書いてます。

ちょっと調べてみると、古代魚として有名なようで、
日本語では「ガー」という変な名前。
この辺にいる種類はトロピカルガー、
大きくなるのは2mくらいになるトロピカルジャイアントガーというそうです。

さて、そんなシーラカンスのような魚なんですが、
タバスコ州ではこれ、名産物らしい。

ユムカーのレストランでは……



ほら。
カフェテリア「野生」にて(笑)
ペヘラガルトのタコス、
ペヘラガルトのエンパナーダ、
ペヘラガルトのタマーレス。

何でもござれ。
まあ別に、繁殖力あるらしいし、生物学的には珍しい種であっても、
個体としては珍しいわけでもないので、お好きに食べてください。

私も試食しようかなと思ったんですが、
ちょっと前に朝ご飯食べてて、タコスだの何だの食べるほどお腹が空いておらず、
それでも空いたというダンナは、得体の知れないもの食べるの嫌がるほうなんですね。
残念。
でもこれなら別に、ユムカーに行かなくてもあちこちで食べられる、はず。

ああ、ただしこのレストランでタマーレスを食べたダンナに言わせると、
さほどおいしくはない、とのことでしたので、
お味の保証はしませんから~。
でもまあ自然に囲まれてのんびりと食べればそこそこ、程度?



で、ここには前も紹介したように、
子供たちの公園にクジャクが闊歩してたりするわけですが、
こんな木の上にも。



くわぁ~、くわぁ~、と変な声で鳴いてます。
てか、クジャク、飛べるのか……。
こんな重い尻尾ぶら下げてよくやるよ。

さて、レストラン(と言っても屋外)に座って食べるダンナに付き合ってますと、



これはメスのクジャクですかね。
のそのそと近付いてきました。
そこらに落ちている食べかすを漁ってます。
それで、私、つい、ダンナの食べ残したタマーレスのかけらをつまんで差し出しました。

そしたら、何の遠慮もなく、指先からパクリ。
コイツはおもしれぇ~!
と、タマーレスのかけらを集めてコネコネしては差し出すと、パクリ!

ああ、タマーレスってトウモロコシの粉を練って、
中に鶏肉やなんかを入れ、バナナの葉で巻いて蒸した食べ物です。
私は以前にこれですっごいお腹下してから苦手で食べられないんですが、
おいしいよ~~!って力説する日本人のかたもけっこういるので、
そのうちまた食べて、好きになろうと思ってます、思ってはいます……。

で、自分じゃ食べないそのタマーレスをせっせとやっていたら、
白いクジャクがその気配に気付いて近付いてきました。
ほら、あんたもあげるから、おいで。
とそちらへも投げてやりますと……、
最初にもらっていたほう(上の写真の)が、怒って、くわぁあ~!
飛び掛って大喧嘩。

こらぁ! 何やっとるんじゃ、お前らは!
と周りのメキシコ人が振り返るほどの声でクジャクを叱る東洋人がひとり……。

しかし、このクジャクたち、ペヘラガルトのタマーレスでも食べるんだろうなあ。
鶏肉のタマーレスでも……。
それって共食いじゃないのか???



で、こういう卑しい鳥を見るといつも思い出すんですが。
子供のころ親に連れられて旅行したヨーロッパの、
あれはどの国でしたっけねえ?
寒い湖に白鳥がいて、優雅に泳いでいて。
子供心にもその美しさに感動しました。

それで、持っていたパンをやったら食べるんです。
あの長い首をゆらり、と伸ばして。
ますます感動です。

ところが、持っていたパンを全部やってしまって、
はいおしまい、と帰ろうとすると、豹変しやがりました。

ぐぁあぐぁぁ、もっと寄越せ~!

と嘴でいたいけな子供のお尻をつつき、こちらが湖から逃げるように離れると、
陸に上がって、あの大きな足でぺったんこぺったんこと追いかけてくる。
さっきまでの優雅さはどこへやら。私の感動もどこへやら。

白鳥=卑しい、と子供心にしっかりインプットされてしまいました。
クジャクといい、美しい鳥はちやほやされて当然と思って、
あんなに性格が悪くなるのでしょうか?

それじゃあ、人間と変わらんじゃん!

いや、それとも、人間が鳥と変わらん、と言うべきでしょうか???


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6 コメント

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peje (chamoy)
2006-05-13 18:23:21
今やpejeと言えばtabasqueñoのAMLOですが、やっぱり私は本家のお魚が気になります(もちろん食いたい)。

初めてVillahermosaに行ったときにも食べ逃し、仕事で行ったときも時間なく・・。

生のpejeちゃんとご対面したのはなぜか仕事で行ったモレリア大学の生物学部の水槽。でも、泳ぐPejelagartoを眺めただけですが。

白身でなかなかおいしいって聞いたんですが。生物学的にもおもしろい魚ですよね。

今度Tabasco州へ行ったらぜひ食べたいものです。
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孔雀 (さくらんぼう)
2006-05-13 21:58:27
孔雀のジャックは、娘(小2)の小学校で、15年以上飼われて、先日息を引き取りました。寿命は、10年ぐらいだそうで、長生きでしたね。オス一匹で、よく皆を楽しませてくれましたよ。

隣の小屋には、ウコッケイが、3匹ずつ(オス①・メス②)2グループいて、高価な卵を良く生んでいます。



うちは、東京の郊外です。弟家族は、サンフランシスコに住んでいます。私の父も、国家公務員でしたよ。両親は、年に何回も訪れるあちらの公園で、放し飼いの孔雀を見るようです。



今日NHKで、世界遺産、マヤ文明・チチェン・イツァの番組を見ました。春分の日のククルカンや、荒地のとうもろこし栽培など興味深かったですよ。
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孔雀で思い出しました (せにしえんた)
2006-05-13 23:44:48
エンセナダに住んでいたときに

近所に孔雀を15羽ほど、飼っていた方がおられました

その孔雀を時々、私たちが住んでいた、社宅の敷地内に、散歩に出すんですが

こいつらが、子供達をおっかけて

突っつきまわすのであぶなかった

うちの子たちも、孔雀の散歩の時間には外に出ようとしませんでした。



孔雀は、おエライさんが飼っていらっしゃったので

誰も文句が言えませんでした。

白鳥に、追いかけまわされた、亀さん

トラウマになってますか?

うちの子たちは、孔雀のことは、まだ覚えているのかどうか?

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クジャクはどこでも ()
2006-05-14 01:41:50
>chamoyさん

>今やpejeと言えばtabasqueñoのAMLOですが



そ、そうなんですか?

いや、疎くてすみません、タバスケーニョのアムロって……ガンダムか!?

と一瞬連想しちゃった私はアホウですね……。

chamoyさんもまだ食べてないんですか~。

そう、今度チャンスがあったらぜひ食べて、レポートしてください!

変な口してて、眺めるだけでも楽しい魚ですけどね。



>さくらんぼうさん

クジャクのジャック……(爆笑。

いいなあ、そういうセンス、大好きです。

学校でそんなに鳥を飼ってるなんて素敵なところですね。

でも鳥嫌いなさくらんぼうさんは……?(笑



こっちのホテルなんかでもよく、中庭にクジャクの放し飼いしてますね。

まあおとなしいし、綺麗で目を楽しませてくれるし、ということなんでしょうか。



NHK、いろいろメキシコを紹介してくれてるんですね。

そんな番組がありますよ、ってな情報など、前もってわかったら、掲示板などに書き込んでいただけると嬉しいですが……。

日本から見てくださってるかたも多いようですので。

私は見られないのが悔しいですが(笑。



>せにさん

せにさんとこのクジャクは凶暴だったんですね~。

ときどき出すのがよくなかったのでは?

普段の欲求不満が爆発、とか。

犬でもそんなのいますよね。

いつも外にいるとおっとりしておとなしい犬がほとんど、

……でもないか……(近所のバカ小型犬を思い出した)。



白鳥のことは、トラウマってほどではないですよ~。

親がちゃんと追い払ってくれたし、

さほど痛い目に遭わされたわけじゃないので。

ただ、白鳥って見かけによらんな~、ってのは一種のトラウマで、人間まで見かけで信用しなくなった、

てのはあるかも!?(笑



せにさんの子供さんたちは、どうでしょうか?

覚えてるかどうか、訊いてみては?



それと、せにさんはペヘラガルト食べたことあるって言ってませんでしたっけ?

この水槽のを見たとき、せにさん思い出したんですけど(笑。

どんな味でした?
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孔雀のジャック(w (せにしえんた)
2006-05-14 07:44:15
漱石の「吾輩は猫である」にあった、孔雀の舌の料理というのも、思い出したんですがね・・・

いろんなことを思い出しても、一度にかけないで、書いているうちに、他のことを忘れてしまいますな・・・



ペヘラガルト、食べましたよ~

大小さまざまありました。

皮が固い。ワニのような恐い顔をしているので、目を合わせないようにして、身だけをついばみました。

料理法は、から揚げだったと思います。



なるほど、AMLOさんのことを、ペヘというのはタバスケーニョだからでもあるんですねぇ・・・

メキシカンのユーモアのセンスっていうのにはついていけませーん。

毎週土曜か日曜にやっている

あの、パロディ番組、亀さんは見てるわけないね・・・

サッカーで今日も忙しかった。。。



お疲れさま~





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クジャクの舌の料理!? ()
2006-05-14 22:44:02
そんなん、出てましたっけね?

しかしクジャクの声、あれは姿に似合わずぎょっとするような声だから、

舌を取ってしまえば……

なんて残酷なこと考えたりしませんよ、断じて!



ペヘラガルトの唐揚げでしたか~。

皮が硬いのか~。

水の少ないところ、溶解酸素の少ないところでも平気、

とあったので、シーラカンスみたいに空気でも息できるんでしょうか。

水が減っても乾かないように頑丈な皮膚してるんでしょう。

お~もしろ~い!

私なら、丹念に解剖しながら食べちゃいそうです(笑。



タバスケーニョのアムロさんって、そうか、ガンダムじゃなくて(あるわけなかろう!)

パロディ番組でしたか。

うん、サッカー以外はほとんどテレビ見ないですね~。

面白い番組、お薦めとかあったら教えてくださいな~
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