kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ

2007年09月17日 | 邦画
日時:9月15日
映画館:松竹名画座
パンフレット:A4版700円。王道の二階堂卓也のコラムほか三池監督のインタビューなど。(しかし監督が「続・荒野の用心棒」と「情無用のジャンゴ」を勘違いしていて、それを修正していないインタビュアーにも困ったもんだ。)
その他:ストラップも買いました。人気は「ガンマンver(拳銃)」「義経ver(日本刀)」なんだろうけど、マカロニ野郎としてはガトリング銃の「清盛ver」が買いでしょう。

マカロニ・ウェスタン!!なんてステキな響きなんだ。一週間前からサブちゃんの「ジャンゴ」を聞き、通勤途中で「ジャンゴォ~」と熱唱、準備も万端。これを初日に見ないとは罰があたろうってもんだ。(やっぱりマカロニ野郎どもは三連休のどこかで観ているだよね。)

色んな意味で不安もあったけど、これがやっぱり面白い!!
二派に分かれた抗争、流れ者、リンチに殺し合い。皆殺しにしちまえ!マカロニはこうでなくっちゃ!!

しかもラストは白銀の対決。きっとこのために撮影を後回しにしたんだろうけど、それだけの効果抜群。最高のエンディングだ。

さらに鞍に満載の銃をご開帳する時の効果音があの「びょん」だったり、ガトリング銃の移送には意味も無く棺桶を使ったり、保安官にXXする十字架が本家「続・荒野の用心棒」のあの「MERCEDEZ ZARO」の墓標と同じだったりとご本家への目配せも満載。

クレイジーな登場人物も魅力で、口やかましいババァこと桃井かおりやストレンジ博士並みの逸脱ぶりを見せる香川照之、思いがけない石橋貴明、きっとガンマンの一人だと思っていたら、実は無垢な町民役だった松重豊(大好き)そしてまさかまさかの香取慎吾!この意外性、マカロニはこうでなくっちゃ。(ピリンゴ役はフランコ・ネロにして欲しかったが、それは無いものねだり。)

しかし困ったことに、この個性的な面々の中でひとりパッとしないのが、実は主役のガンマン。腕はいいのだが、やることが下手というか、どんくさいというか・・・。弁天さまに助けられたり、決着のつけ方がちょっとセコイなど、なまじ顔がいいだけにかえって冴えない。う~ん、まるでアンソニー・ステファンのようだ。(笑)

それでもラストで「ジャンゴ」が流れると、わかっていても涙が出るよ。やっぱり、マカロニはこうでなくっちゃ!

ところである朝の我が家の会話。
ワタシ「今度のマカロニ大会、伊勢谷のコスプレでもするかな。オレ、伊勢谷似だし。」
情無用のジュンコ(妻)「そんなこと言うヤツは朝飯抜きじゃ!」

 題名:スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ
 英題:SUKIYAKI WESTERN DJANGO
 監督:三池崇史
 出演:伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、木村佳乃

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