kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ハン・ソロ/スター・ウォーズストーリー

2018年08月10日 | ★★★☆☆
スター・ウォーズ サイドストーリーシリーズ、今回はハン・ソロのエピソード0。

ヘイル・シーザー!」で気になっていたオールデン・エアエンライクがハン・ソロ役というキャスティング発表の段階から期待大。

ストーリーは予定通りと言うかチューバッカ、ランド、ミレニアム・ファルコン、ジャバ・ザ・ハットとの出会いは外せない訳だから必然的に展開の幅が限られてくる。

ワケありで帝国軍に入隊したハン・ソロは泥だらけの地獄の戦場に叩き込まれる。この戦場描写がなかかなの迫力と終末感があり、個人的には好み。遠い地の果てまで延々と火柱があがる様はもっと観たいくらい。ただいつも思うのだが、惑星を吹き飛ばす単位で戦争をしている割に帝国軍はなぜか歩兵戦闘中心。

その戦場で知り合った小悪党トバイアス・ベケットの一団に押しかけ入隊するハン・ソロ。SWワールドでバリバリの英語名「トバイアス・ベケット」って珍しい。

その前後でチューイと意気投合し、その後はまんま西部劇な列車強盗に博打、まんまマカロニウエスタンな鉱山銃撃戦あって、宇宙大レースの後、砂漠の決闘劇になだれ込んでいく。
この辺のストーリー展開がTRPGの「トラベラー」とか20世紀のスペース・オペラを彷彿とさせて、懐かしさにワクワクしてくる。

なのだが、この懐かしいワクワク感が実はこの作品の一番の弱点なのではないか。

あまりにも普遍的な面白さと味付けゆえ、別にSWワールドでなくてもこの映画が成立してしまうと思わせてしまう。確かに前述したメインキャラクターは登場するが、登場に強烈なインパクトがあるわけではなく、これまでのキャラクター像の再整理に過ぎない。
SWワールドの顔であるジェダイも帝国軍も背景程度でしか登場しない。

ローグ・ワン」のよく出来た脚本と怒涛の見せ場に比べるとどうしても見劣りしてしまう。SWワールドに入れ込んでいないワタシでさえそう思うのだから、コアなファンには食い足りなさが残り、それが興行成績の不振につながったような気がする。

ところで、エンディングでのあるキャラクター登場に時代感が混乱。ハン・ソロって「フォースの覚醒」で死んだ時、120歳くらいだったの?まあ、コレリア人だから長寿なのかも解釈していたら、かのキャラクターは実は死んでいなかったらしい。突然、そんなこと言われても・・・
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