播惑闘球団 Barbarians

スクール指導員、カネカOBやそのつながりで集まった播州地区Over40ラグビーチーム

ご苦労様、キャプテン!

2008年01月27日 | Weblog
 今年もあと2ヶ月もすると、WJL各チームから6年生が巣立つ。あるものは幼児から、またあるものは途中からと、スクールに関わった年数は様々だろうが、週に1~2回、それも2,3時間程度の過ごした時間ながら、同じチームで共に戦った仲間とは、普段学校で過ごすクラスの仲間と同様、あるいはそれ以上のカマラデリーが育まれたものと思う。まだ終わっていないが、その中心にあった、キャプテンやバイスキャプテンにはご苦労様でした。常々、運動クラブのキャプテンには特有の役得(人間としての成長)があると感じる。もちろん、周囲から推挙されるくらいの不断の努力と、人間性も備わってのことだが、その上に実直なリーダーに徹すれば、あきらかに成長する。こればかりは全員に経験させることは困難だが、できることならスクール生全員に経験させてやりたいものだ。

 1月18日の日経夕刊 @関西 にラグビージャーナリスト、村上晃一さん(セプターのホームページでもコラムを執筆されています)の記事を以下紹介します。

”「船長」の重責 人間を育てる”
 昨年12月27日から1月7日にかけて大阪府東大阪市の花園ラグビー場で全国高校大会が行われた。毎度感心させられるのは各チームのキャプテンの立派さである。開会式の選手宣誓では、札幌山の手高校の石山拓人キャプテンが堂々と、花園に出るまでに支えてくれた地元の関係者、両親、監督、コーチ、共に戦ってきた仲間に感謝の言葉を述べた。
 ラグビーのキャプテンは重責だ。海外では「スキッパー(船長)」とも称される。試合が始まれば広いフィールドには選手のみ。攻撃選択の決断を下し、レフリーとのコミュニケーションをとりながら試合をスムースに動かして行くのはキャプテンだ。
 反則を犯した選手に注意を与えるときも、レフリーは必ずキャプテンを一緒に呼ぶ。彼の口からチームに指示を与え、反則をしない意識を徹底させるためだ。真剣勝負の中で自らを律する行為は、人間を飛躍的に成長させる。
 高校大会の準々決勝4試合は接戦が続いたが、キャプテンの存在が勝利を呼び込んだ試合があった。
 尾道(広島)を破った伏見工業(京都)のFB井口剛志キャプテンは、大きなストライドで何度も防御を突破し、劣勢のチームを勢いづけた。試合後は「今日のトライはFWのおかげです」と、ボールを確保してくれた仲間の感謝も忘れない。井口は成績も優秀で、「50分集中できないものが、一試合に集中できるわけがない」と授業中も決して居眠りをしないという。
 桐蔭学園(神奈川)は流通経済大学柏(千葉)に14-15とリードされた終了間際、FB仲宗根健太キャプテンの突進から逆転トライを奪った。「負けるつもりは全然なかった」と、リーダーは最後まで強気だった。二人は高校日本代表のメンバーでもあり、井口は早稲田大、仲宗根は慶応大へ進学予定だ。奇しくも1月12日に行われた全国大学選手権決勝は39年ぶりの早慶対決だった。日本一を争う大舞台で活躍したキャプテン達の今後が楽しみだ。