☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『本日休診』(1952)

2014年03月10日 | 邦画(クラシック)
『本日休診』(1952)

監督:渋谷実
三雲八春:柳永二郎
三雲伍助:増田順二
湯川三千代:田村秋子
湯川春三:佐田啓二
津和野愁子:角梨枝子
加吉:鶴田浩二
お町:淡島千景
竹さん:中村伸郎
松木ポリス:十朱久雄
お京 :長岡輝子
勇作 :三國連太郎
船頭 :山路義人
豊子夫人:市川紅梅
瀧さん:岸惠子
兵隊服の男:多々良純



【作品概要】
製作は「麦秋」の山本武。井伏鱒二の原作から「わが恋は花の如く」の斎藤良輔が脚色し、「自由学校(1951 渋谷実)」の渋谷実が監督に当っている。
戦争で一人息子を失った三雲医院の八春先生は甥の伍助を院長に迎え、戦後再出発してから丸一年の記念日、伍助はこの日看護婦の瀧さんたちと温泉へ出かけて行き、三雲医院は「本日休診」の札を掲げたが、病院を訪れる者は後を絶たず…(MovieWalkerより)。

【感想レビュー】
面白かったです

豪華俳優陣であることもそうですが、何よりブラックユーモアな表現が随所にあり、また温かい人間愛にも溢れ、前に進むエネルギッシュなパワーがみなぎっている作品でした。

色んな場面が出てくるけれど、どこか舞台劇を観ているようにも感じたり、また鉄道住宅に入る前の鉄道と鉄道の間で身を縮めている時などは、古いヨーロッパ映画の趣きもあったりして、何ともお洒落です

三國連太郎さんの異空間にいるような演技に圧倒されました。
また、小津安二郎監督の作品に出ている俳優さんが何人もいましたが、特に佐田啓二さんは、こういう演技するんだぁぁぁっ!…とびっくりしました!
なんか…ひょいひょいって動いています
お顔が整い過ぎてるので、小津映画だと、余計にスキもない感じに見えますけど、本作ではとっても新鮮で生き生きしたキャラクターでした

電車住宅や船での生活など…、戦後数年のまだまだゴチャゴチャとした生活や背景。それでも、ユーモアがあって、隣人愛もあって、みんなで頑張っていこうという温かさに痺れました。
ラストの終わり方も、それを象徴するシーンだったと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿