☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『部屋 THE ROOM』 (1993)

2014年02月20日 | 園子温監督☆映画
『部屋 THE ROOM』 (1993)

監督:園子温
主演:洞口依子、麿赤児、佐野史郎、高橋佐代子、百々ちゃん


【作品概要】
初老の殺し屋が死に場所を求めて部屋を探す物語が、ささやくようなセリフと長回しの退廃的なモノクロ映像で描かれる。「ジャンキーが見た能舞台」、「国辱映画」などと表される一方、大絶賛の声もあり、カンヌで上映禁止、ベルリンで乱闘など数々の映画祭で物議をかもした。(シネマヴェーラHPより)

【感想レビュー】@theater
(ネタばれしています)
観ながら、凄いワクワクして、もう面白くて面白くて、思いっきり笑いたかったけど(みんなクスッともせず静かだったから)、我慢し過ぎて、ぷるぷるしながら観ました

シュール過ぎる…
そして、スタイリッシュでクール過ぎる‼
これが20年前の作品…⁈
いやいや、新鮮過ぎます

冒頭、THE ROOMのT字の看板だけの長回しの所で、その看板が風でたまに、ギッて軋むのだけど、それがほぼシのフラット♭に聴こえて、それとさくらさくらの口笛が合間って…素敵…

ベンチに座った男の後ろ姿越しの海がとっても素敵だった!!

どのシーンも、基本的に長回しだったのですが、男と一緒に私まで海を眺めている心地に…。
そこに、船の往来が加わり…素敵…

殺し屋(麿赤児さん)の台詞も声もいい、不動産屋(洞口依子さん)の台詞(が面白過ぎる‼)も声もいい。
部屋の説明が漫才の台詞みたい…!

イヤホンを外すタイミングもツボ過ぎたー!

殺し屋が、喫茶店でだんだん隣に置いてある、ロダンの考える人の置き物と相似した姿勢になっていくのも面白かったー!

とにかく、数々の面白さを思い出しては、噛み締めております

しかしそれでいて、すべての構図、演出、音楽のドラムも、映像も、美しく、時に力強く、素晴らしかったです。

あぁ、もう私は園子温監督作品が好きです。もうたまらなく好きです。

改めてそう自覚した瞬間でした


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