☆映画の旅の途中☆

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『ドッペルゲンガー』(2002)

2016年09月08日 | 邦画(1990年以降)
『ドッペルゲンガー』(2002)

監督:黒沢清
脚本:黒沢清/古澤健
出演者:役所広司、永作博美、ユースケ・サンタマリア、ダンカン、戸田昌宏、佐藤仁美、柄本明、鈴木英介

【作品概要】
ある企業の研究員が自分の分身=ドッペルゲンガーを見たことから始まるユーモラスなサスペンス映画。

【感想レビュー】
面白かったです

なんだか『ジキル&ハイド』みたいなゾクゾクする妖しい感じもありつつ…、終盤にかけてどんどん展開していく時の間とかテンポとか、これはコメディーか?!、な調子で、もう!もう!本当にサイコーでしたゲラゲラ笑ってしまいました

一人の人間が持つ多面性をドッペルゲンガーとして実体化しているわけで、ちょっと哲学的思考なのです。
そのあーでもないこーでもないと堂々巡りする思考が、会社の研究室や自宅、倉庫の隅を研究室っぽくした所とか、外と遮断された空間で展開される。
そしてそこから、新潟へと向かう道中の飛躍的な開放感のカタルシスがもう!すごいんです‼

役所広司さんが演じる分身のセクシーさも良かった…!ちょっとああいう強引なキャラクターってたまには良いよなぁと憧れます

それにしても。

人間って愚かで愛おしくて面白い生き物だなぁと黒沢映画を観ていつも思います。
このドッペルゲンガーみたいに、自分の中の二面性を自覚して使い分けてみたりすると、少し楽になるかもしれないなぁ

なんて思ったりしたのでした






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