欠ノ上田んぼ

欠ノ上田んぼ様子をお知らせします。

緑肥の発芽

2016年11月23日 | 日記

大麦の発芽 9番田んぼ

緑肥を蒔いたのは、11月6日になる。16日経過したことになる。今年はレンゲ、赤クローバー、大麦はうまく発芽が揃った。黄からしなはダメだったようだ。雨が多く田んぼはぬかるみ状態が多いいのだが、発芽までは乾いているより土が湿っていた方が発芽揃いが良いようだ。大麦は昨年は10月半ばの播種で、この後霜枯れしてしまったのだが、今年は3週遅らせてみてどういう結果が出るだろうか。大麦に関しては、11月末か12月10日ゴロにもう一度家の畑に播種するつもりだ。成育の比較をしてみたい。大麦はバラマキより、覆土をきちっとした方が明らかに発芽が良い。今年は播種器で蒔いたので、実によくできている。これなら刈り取りも楽であろう。ただ肥料分が全くない状態と思われるので、この後の生育は良くないと考えている。収穫となると、どういう状態になるだろうか。実をとれないでも、ここでは麦わらと、麦の根を緑肥と考えている。

 

赤クロバーの発芽

昨年よりだいぶ良く発芽している。この調子なら花までゆくかもしれない。昨年ははなまでほとんど咲かなかった。ぜひ今年は咲かせてみたい。

自然に発芽したレンゲ。4番田んぼ昨年レンゲが出来過ぎて、倒れた田んぼである。一切種も蒔かずに藁だけを散らしてある。ある程度発芽しているので、このまま経過を見たいと思っている。桑原の田んぼでは自然にレンゲが再生してくれた。少し標高の高い舟原では無理だった。欠ノ上ではどういう結果になるだろうか。

冬水田んぼ 11番田んぼ

湧き水の流れ込み

一ヵ月経過した冬水田んぼ稲の様子。まるで田植えをしたような状態に見える。生き物は今のところ活動している様子はない。鳥に関していえば、全く来ない。サギはいつでもきているのだが、この田んぼに入ることはない。まあ、生き物のことより、来年の稲作にどういう影響が出るのかに興味がある。もし鳥を呼ぶなら、ソバカスを撒くといいと思うが、あえてなにも蒔かないで様子を見ている。ソバカスとか一切使わないで土がどう変わるのかが見てみたい。


緑肥の播種

2016年11月09日 | 日記

11月6日に緑肥を蒔いた。少し遅い播種になった。緑肥の種類としては、レンゲ、赤クローバー、からしな、2条大麦の4種類である。昨年の結果を踏まえ蒔き方も変えてみた。1番田んぼは冷えが溜まる場所なので、寒さに比較的強かったレンゲ2キロを蒔いた。播種方法はソバカスと種を耕してない田んぼに同時に蒔いた。その上からトラックターで浅く耕した。その上から藁をまき散らした。2番田んぼも川の際で同じく冷える場所なのでレンゲにした。ここは肥料不足の傾向が見えたので十分緑肥を育てたいと思っている。まずソバカスを撒いて、耕運した。その上からレンゲを播種した。5畝で3キロ蒔いた。トンボで均して藁を全量まき散らした。3番田んぼもレンゲ2キロここは苗床になるので、早く耕すことになる。面積の半分はトラックターで耕した。半分はそのままの状態。レンゲを撒いて全体に藁を撒いた。4番はレンゲが昨年繁茂したので、今年は何もしないで再生するのかどうか要するを見る。藁だけはまき散らした。

5番、6番、7番はトラックターが入れないこともあって、そのままからしなを2キロ蒔いて、上から藁を撒いた。8番は前日にトラックターで耕して、2条大麦2キロと赤クローバー2キロをバラマキ。9番も前日にトラックターで耕しておいた。大麦を蒔くつもりだったので、土をある程度乾わかせたいと考えた。やっとごんべいで負ける程度に、乾いていてくれていた。9番田んぼは病気が出ているので、少し肥料を麦に吸収させようという事で、2条大麦2キロほどをごんべいで筋蒔き。病気を克服するには良い土壌環境を作るしかないと考えている。そこで、燻炭160リットルを撒いてから大麦を播種した。10番は前日耕しておき、赤クローバーを蒔いた。やはり藁を撒いた。11番は冬水田んぼなので特に播種はしなかった。

昨年は10月中旬に播種したこともあり発芽は早かった。秋の寒さは1週ごとに大きく違ってくる。早く蒔けば発芽は早いし良い。しかし、秋の内の大きく育ってしまう。寒くなって寒さにやられる可能性が高まる。植物は小さい内は寒さに強い。稲も発芽したころはかなり寒さに強いが、5葉期を過ぎると寒さに弱くなる。昨年はそういう経験をした。ヘヤリーベッチなどはすべて枯れてしまった。今年はレンゲにして、播種を遅くしてどういう結果になるか。2条大麦に関しては、11月6日の播種は少し早い。こんなに早く蒔いたことはない。家の畑には11月末か、12月に入って蒔いて、比較してみるつもりだ。

稲わらはどうすればよいのであろうか。稲わらは籾重量とほぼ同じだけあると考えていい。1反500キロの田んぼなら、500キロの稲わらがあるという事になる。根を考えると、あと200キロくらいになるだろうか。腐植を増やすには稲わらだけでは足りない。緑肥は上手く栽培できると乾燥重量で1反1~1,5tになる。一年で堆肥を2トン入れるという計算になる。このぐらい戻して消耗する腐食量に見合うのではないだろうか。欠ノ上田んぼでは緑肥を蒔いた後に全体に藁で覆うようにして田んぼに戻している。広げておけば春までに腐植化する。田んぼに腐植質を増やすためである。腐植質を増やすことで、田んぼの土壌環境をよくできると考えている。土壌環境が良くなれば、病気の発生は抑えられる。稲わらに発生した病気を問題にして、稲わらを外に持ち出しても、消毒をしない限り病原菌は土壌環境によってはたちまち増殖する。田んぼを耕やし、乾かすというのも病原菌が土壌で越冬することを防ぐ一つの方法だ。そして、田んぼ自体を良い土壌環境にすることで、良い微生物や何でもない微生物が増加して、病原菌の大量発生を抑制する。病原菌を死滅させるというより、病原菌がいたとしても発病をさせない環境を目指す。田から藁は持ち出さない。


2016年欠ノ上田んぼのまとめ

2016年11月05日 | 日記

 欠ノ上田んぼの2016年度の耕作のまとめ。収量は全体では8,74俵の反収であった。もち米も入れてだから、うるち米はほぼ9俵と言ってもいいかもしれない。昨年よりは良くて、一昨年よりは悪かった。結局のところ、天候の影響は自然に従う農業には決定的である。神奈川県の最終的数値は出ていないが、9月の作況指数からみて例年並みとして、反収で8俵j弱ぐらいである。なぜか神奈川県の収量は全国でも低い方だ。有機農業で行い、久野地域の谷戸田の農業としては9俵はまずまずの結果ではないだろうか。

まず良かったことから、記録しておけば緑肥の検証がそれなりに見えてきたという事になる。緑肥の効果は土壌への影響がある。窒素のような肥料分の影響も考えなければならないが、むしろ入れる緑肥の大量の腐植質が土の性格に変化を与えるようだ。水持ちが年々よくなってきたことの一つの原因が、藁や緑肥の投入を続けてきたことにあるとみていい。また、4番のように緑肥のレンゲが大量に繁茂した場合、肥料分が多くなりすぎるという事も初めて経験した。8年間継続してきた結果、田んぼによって土壌の違いが大きくなってきている。1番2番は田んぼの成り立ちがそもそも、8年前に新しい土壌を入れて田んぼを作った。いまだその初期の影響が強く残っている。それが徐々に田んぼ的な土壌に変化してきている過程を感じる。また、株間を29㎝角にしたことは成功だった。田植えがやりやすい。苗の量が減る。コロガシが楽になった。雑掌の状態には、株を広げたことでは変化はなかった。

反省点の一番は天候の読み違い。加えて土壌の変化の読みが甘かった点である。後半のぬかるみ状態は問題であった。と言っても今でも雨が降ると水がたまる状態なのだから、土壌変化、あるいは耕盤の変化が起きているのか。来年は干しを強くして、田んぼいかに乾かすかを課題にしたいと考えている。水持ちがよくなったという事で、様子によっては朝だけの入水も可能になるかもしれない。また9番の病気もまた出た。病気の経過を見ていると、まず倒れるところから始まる。9番は初期からよくできた。よく出来過ぎて倒れる。倒れると蒸れる。蒸れるから病気が出るという経過だったような気がする。2番、8番が以外に出来が良くなかった。以前良かったこともあるので、何が原因かを考える必要がある。

冬の間の作業として、

11月6日(日) 陽だまり食事会 田んぼの緑肥播種。藁、ソバカス散布。11番の穴埋め。 場所によっては事前にトラックターで耕運。

1番は冷えの溜まる場所なので、レンゲ。2番は寒いうえに肥料不足なのでやはりレンゲ。3番と4番は自然にレンゲが再生してきているので様子を見たい。5番、6番は菜の花はどうだろうか。耕さなければならないが。7番、8番は、クローバーはどうだろうか。上手く行ったことがないが。9番で大麦を作ってみたい。これは11月中ならいつでもいい。10番も肥料不足なのでレンゲ。11番が冬水田んぼ。担当者と調整して決める。11番と5,6番の担当の変更。

12月3日(土) 自給祭 欠ノ上田んぼは宮古島の黒小豆お汁粉をつくる。

1月 はざ掛け竹の準備(広川さんによると、1月10日が良いとされているとのこと。)はざがけの格納場所の変更、トタンの移動。できれば、駐車場わきの栗の木の枝の整理。畔直し。道作り。穂田さんに相談。

 

田んぼ番号

面積(畝)

2016

2016年1畝収量

A

B/A

1

2.3

117,8

51,2

2

5

204,4

40,9

3

3.5

207,4

59,6

4

2.8

190,3

68,0

5

0.5

35,4

70,8

6

0.7

44,6

63,7

7

1.4

73,1

52,2

8

3.6

161

44,7

9

4

221,9

55,5

10

3.4

171,7

50,5

 

 

 

 

小計

27.2

1427,6

52,5

11

1.8

87,3

48,5

合計

29

1514,9

8,74俵

 

 

 

反収