ロストチルドレン

全くノーマーク。
タイトルすらノーチェック。
当然ながら劇場公開もスルーし、レンタル店でも素通り。
スルーするって事は興味がないからっていうのは当然ですね。
しかし、偶然でもたまたま観てしまってハマってしまう。
そんなプロレスでいうところのまだ見ぬ強豪的な映画作品、各自思い当たらないでしょうか？
で、スルー作品を発掘する為にヒマさえあればＷＯＷＯＷチェックをしてた頃があった。
「サンドラ・ブロックの恋する泥棒」・・・・m9（^Д^）プギャー
「ランダムハーツ」・・・(゜д゜)マズー
「素顔のままで」・・・('A`)イゥー!
なんか地雷ばっか踏んでたよ。
ある日、たまたま観てた作品が本作。
集中力のカケラもなく「何コレ？いつの作品？」ぐらいの感覚で観ていた。

クリスマスの夜、外は雪が降っているが、暖かそうな子供部屋。
おもちゃに囲まれて男の子がプレゼントを心待ちにしている。
すると煙突を通って暖炉から人が降りてくる。
サンタさんだ！
微笑む男の子。
しかし・・・・

(((( ；゜Д゜)))＜うわーなんじゃこりゃ！　!

どこかの国のどこかの港町。
サーカスの怪力男ワンは弟を眼を機械化した一つ目教にさらわれてしまう。
ワンはシャム双生児のババァ率いる窃盗団に嫌気がさしていた美少女ミエットと行動を共にする。
子供の夢を盗む老クローン人間
小人女とクローンおそ松くんやドノバンの脳髄
殺人誘発蚤が暗躍し、別れの曲が鳴り響く・・・

うわー、なんだなんだ？
この映画メチャクチャ凄いぞ！

ファイナルファンタジーか？宮崎アニメか？
ドイツの幻想怪奇映画の雰囲気に「未来世紀ブラジル」のエキス一滴たらして、
リンチのフリークス趣味と大槻ケンヂの詩に大友克洋が手を加えてコトコト煮込みました！
そんな感じの不思議な世界観！
観終わった後に「すげー！すげー！」を連発してました。


ロストチルドレン

残念ながら特典は予告編のみ。
これは海外版予告編ね。

これを観た当時は全く知識なかったのだが、監督のジャン=ピエール・ジュネはこの後に「エイリアン４」や「アメリ」でも独自の世界観をスピーディーに演出してます。

やっぱ、クローン好きなのねん。

主人公のワンとミエットのコンビが面白いのは、大男ワンその対称にあると思う。
ワンは怪力だがオツムは子供並みだ。
一方ミエットは９歳なのにどう考えても精神年齢は25歳以上。
お互いをカバーしながらワンの弟を探す。
それにしても、映像がすごい！
ネタばれになるので一切伏せるけど、ＣＧの使用法がいい！
観た人ならわかると思うけどクライマックスの夢の中の対決は凄すぎ！
ハリウッド製では見られないような不思議な映像が連発です。
それから、涙一滴が引き起こす将棋倒し的な演出。
あれ最高でした。
海外ＦＬＡＳＨ好きな方にはおすすめです。
「別れの曲」が耳にこびりつきます。

ところでこの映画ゲームっぽいなと思ったらプレステでゲーム化されてました。



糞ゲーの予感・・・